こんにちは、台湾のゆっこです。
高雄には全長12kmの「愛河」という河川があります。
旅行の2日目、南部のちまきを食べようと、暑い中ヒィヒィ歩いていたときに、愛河から飛び出す巨大なクジラのオブジェに遭遇しました。
そして、肝心の南部ちまき屋は、その日はお休みでした。
というより、なぜか、旅行中に狙ったちまき屋はことごとく閉まっていました。
ということで
今日のトピックスは、
- 愛河の巨大なクジラ
- 「愛河」名前の由来はある記者の誤解から
- 高雄でなぜか食べそこねた南部ちまき
の3本立てていきます。
愛河の巨大なクジラ
クジラの正体
たまたま遭遇した巨大なクジラのオブジェ。青空によく映えています。
目的地は橋の向こうのちまき屋でしたが、遠目から目立ちまくっているクジラ君を無視はできません。
ものすごい暑い日だったので、木陰のベンチに座り、水分補給をしながら、しばし眺めます。
遠くから見ると、白と青のツートンカラーに見えましたが、近づいてよく見るとわりとカラフルです。
更に、よく見ると、クジラ君は色々な廃棄物(ゴミ)で出来ていました。
基本的にプラスチックの箱が多いのですが、中には子供用のピアノや三輪車、ジョウロなども使われています。
色も青系だけではありません。紫、緑、赤なども混ざっています。
このクジラ君は「愛の鯨」という名前らしいです。
「愛の鯨」は、環境芸術を得意とするJason Klimoskiさんと、台湾人芸術家の張碩芬さんに制作を依頼し、アメリカの建築デザインチーム「STUDIO KCA」を招き完成した作品です。
材料となったプラスチックのゴミは、全て高雄市内で回収されたもの
水面からの高さ14m、水面下4mの作品で、重量は約50トン
そんな巨大な作品の制作期間は、たったの7週間。
ベルギーでも同様の鯨の作品を作ったそうですが、そのときは制作期間は1年近かったとのこと。(STUDIO KCAのホームページで作品の確認できます)
コツを得たのでしょうか。今回はハイスピードで仕上がっています。
当初の予定では、2020年1月21日~3月31日までの期間限定での展示となっていたようですが、旅行した6月末にもまだありました。
コロナの影響もありそうですが、台湾らしいゆるい期間限定です。
台湾在住の方は、今ならまだ見られるかもしれません。
日本在住の方は、早くコロナが収まって間に合ったら、是非訪れてみてくださいね。
クジラ出没場所
住所:高雄市鹽埕區河西路142號(七賢橋)
「愛河」名前の由来はある記者の誤解から
「愛河」って、ロマンチックな名前の河川だと思いませんか?
今では、カップルのデートスポットとして有名になった河ですが、実は「愛河」は、ある記者の勘違いから、正式に採用されることになった名前なんです。
もともと海の底にあった愛河は、地殻変動により地上に姿を現します。
当時の名前は「打狗川」。
それから日本統治時代などを経て、名前は「高雄川」→「高雄運河」へと変化していきました。
1948年、高雄市民の陳さんは、現在の中正橋付近でレンタルボート屋をオープンしました。店名は詩人に決めてもらい、「愛河游船所」という看板をかかげました。
しかし、ある日、台風が吹き荒れて、看板の文字の一部が外れてしまい「愛河」という文字だけになってしまいました。
間もなくして、この場所で、カップルが入水自殺をして亡くなるという悲劇が起こります。近くには遺書も見つかりました。
この事件の取材を担当した、新人の林記者は、陳さんのボート屋の看板の文字をみて、記事の見出しを「愛河に美しい女性の遺体」としました。
川の名前が「愛河」だと誤解したのです。
林記者の記事が元となり、他社も「愛河」という間違った名前の記事を書いたことで、誤った名前が広まっていきました。
そして、1992年にはついに、「愛河」が正式名称に決定しました。
考えようによっては、元は看板を放っておいた陳さん由来とも言えますが、そんなエピソードを知っていると、旅もより楽しめそうですね。
高雄でなぜか食べそこねた南部ちまき
クジラ君に遭遇したのも、元はと言えば、ちまき屋に向かっていたんです。
旅行前に端午節のちまきを食べたばかりで、北部と南部のちまきは違うと聞いていたので、現地で食べてみたかったんですよね。
向かっていたのは、評判がよい「郭家肉粽」。
クジラ君から500mくらいの距離にあります。
しかし、定休日がないはずのこの店、閉まっていました。
3階部分に、古い映画館みたいな絵が描いてある、この建物の1階です。
暑い中歩いたのに、ガッカリです。
このガッカリが旅行中にあと2~3回あって、とにかくことごとく美味しそうなちまき屋が閉まっていました。
もしかして、前日が「端午節」でちまき本番!!
みたいな日だったから、翌日は一斉にお休み!?
と、推測してみました。(真相は知りません)
もしかして、ちまきを食べるには、1年で一番タイミングの悪いときだったんじゃ。。。
「南部のちまきを現地で食べる」ミッションは、次回のお楽しみにすることにしました。
【郭家肉粽の情報】
住所:高雄市鹽埕區北斗街19號
電話:07-551-2747
営業時間:7:00–23:00
立派なホームページまであります。よろしければチェックしてください。
郭家肉粽HP
お気軽にコメントください
クジラ、ご覧になったんですね。
結構大きいですよね~。よくあんなきれいな曲線を描けるな~って
感心しました。
郭家・・・残念でしたね~。私はここの大ファンです。
ここの粽も美味しいですが四神湯がハトムギなども入っていて
漢方の味が濃厚でとても美味しいです。
私がこの近所でお仕事をしていた時に、月イチのアレで調子が悪い時があって
女性上司が連れて行ってくれたのが初めてだったのですが
飲んだらすごく元気が出てきて、それ以来、よく通いました~。
次回、チャンスがあれば是非!
メイフェさん
クジラは、予想外に現れました(笑)
きれいな曲線で、形はクジラそのものですよね。
青空に向けて飛び出す躍動感もすごい。さすが芸術家チームですね。
郭家!メイフェさんのお墨付きだったとは!
あそこは、夫がググって探してくれたお店でした。
評判通りの美味しいお店なんですね。ああ、残念…(T T)
次回は電話して、営業しているのを確認してから
粽と四神湯を食しに行ってきます!か、かならずや!