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台湾出産ものがたり⑬|入院編 病院で食べた月子餐(産後用の薬膳)

台湾で出産・子育て(43歳で出産)

こんにちは、台湾のゆっこです。

今回は私が出産した総合病院での食事がどのようなものだったのか紹介します。

入院中の食事は通常のものと月子餐ゆえずつぁんから選べましたので、迷わず月子餐を選択しました。

漢方では、出産で氣や血を失い抵抗力の弱ったお母さんの身体を一ヵ月ゆっくりと休ませて、食事療法で身体を回復させるという考え方があります。

その食事療法が「月子餐」という薬膳料理です。

もうひとつ、月子餐には母乳の生産を促すという役割もあります。

ある台湾人のお母さんが、

「日本人は月子餐を食べないのに、どうして母乳が出るの?」

と不思議がっていたというくらい、月子餐は台湾人のお母さんたちには必要不可欠な存在のようです。



太郎を出産したのは入院2日目の朝8:45で、色々と手続きなどがあり昼食には間に合わなかったので、夜から月子餐が配給される予定でした。

が、どういうわけか看護師さんが連絡をミスってしまい、翌日の朝からしか予定が組まれておらず…

看護師さんにとても申し訳なさそうに謝られました。

それならばと、通院のときに気に入って通っていた店でマルコスが外帶をしてくれました。



妊娠中は抜いていた夜の米も解禁です!
ルーローファン万歳!



こういう風にビニールに入れて渡されるのも、ビニールに入ったまま食べるのも、今や通常モードになりました。

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翌朝、初めての月子餐が運ばれてきました。



フタを開けます。



左は漢方のお茶とお粥、右は青菜の炒め物二種類と卵豆腐と饅頭まんとうです。

饅頭は日本みたいに餡が入った甘いものではなくて、白い生地に具材を練りこんで蒸したものです。



昼食。
また違う種類のお茶にスープ、おかずもボリューム満点です。
ゴボウと豚肉のなにか、鶏肉とカシューナッツの炒め物、青菜と海鮮とユリの根の炒め物、真ん中は台湾土産でも有名なナツメクルミです。



フルーツと甘いものも一緒に運ばれてきました。
右のは西米露しーみーるーという台湾のスウィーツです。



夕食。
セロリとイカの炒め物、カリフラワー、豚肉の炒め物、真ん中はもち米のスウィーツです。魚のスープはクコの実が沢山で漢方っぽいですね。



フルーツとシリアルも。



明けて、入院最終日の朝食。
朝は主食はお粥が定番なのでしょうか。
青菜の炒め物、さやえんどうとキクラゲと豚肉の炒め物、炒り卵(シラスか何かが入っていたような…)、饅頭。



以上が、私が病院で食べた月子餐の全てです。

もっと漢方っぽい癖の強いものや、麻油雞という油でギトギトの料理を食べさせられるのかという心配をよそに、意外にも全体的に美味しかったです。

食器がお洒落の真逆をいっているので、あまり美味しそうには見えないのですが、味付けも程よくて家庭の味といった感じでした。

産後はお腹が空くというのは聞いたことがあったのですが、確かにやたらとお腹が空いて、どの食事も待ってましたとばかりにガツガツ食べました。

お茶は毎回違う種類のティーバッグが出てきました。

これまた、どのお茶も漢方くさくなくて美味しかったです。(漢方くささに警戒しすぎ?)基本的にひとつのティーバッグで数回お湯を足して飲めるので、自然と水分が取れました。

月子餐をお願いするときに、嫌いなものはないのかと聞かれたので、「八角と五香、肉にかかったシナモン」と答えたので、このように覚書としてメニューに書いてありました。



「肉にかかったシナモン」はどういうことかと聞かれたので、注文が細かすぎるのかもしれません。今後はシンプルにシナモンてこたえようかな。

スウィーツやコーヒーのシナモンは大好きなのですが、肉料理のシナモンがあまり好きじゃないんです。

日本ではシナモンと言えばスウィーツなので、脳が混乱するのかもしれません。

費用は入院三日目の3食1200元(約4800円)、四日目の朝300元(約1200円)で合計1500元(約6000円)でした。



私は入院したのも病院で食事をしたのも初めてでした。

総合病院の食器はどこもこんな感じなのでしょうか?

せっかく美味しいのだから、食器の色にもう少し気を配ってビジュアルを良くしたら、食べる方も作る方も楽しめそうだな~なんて思いました。

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