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【体験談】ねばり勝ち!鍵は台湾の防犯カメラ、タクシーに忘れたスマホを3日後に取り戻した話

体験談

こんにちは、台湾のゆっこです。

以前、台湾でタクシーに忘れ物をした際の対処法を投稿したことがあります。


今回は、実際に自分たちが体験したスマホ捜索の成功例を紹介します。

とは言っても、このスマホは私やマルコスものではありませんでした。

日本から遊びに来た友人たちの一人が、旅行の最終日にタクシーに置き忘れたスマホです。それを、彼らが日本に帰ってから3日後に取り戻したという話です。

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友人、スマホをタクシーに置き忘れ交番へGO!

日本から台湾に遊びに来ていた友人一行は、最終日の観光を終えて、スーパーで買い物をし、台北駅までタクシーで戻りました。

そこで、友人の一人がタクシーにスマホを置き忘れたことに気づいたのです。

一緒にいる別の友人からLINE電話で連絡があったのが、午後3時半くらいでした。レシートをもらっていないからタクシーの情報はないとのことでした。

そこで、まずはタクシーに忘れ物をした際の対処法にある通り、防犯カメラでタクシーを探してもらうべく、近くの交番に行くように伝えました。

そして、タクシーに乗った場所と時間、降りた場所と時間を、彼らの記憶が新しいうちに聞いておきます。

友人たちは3人いたので、スマホを無くした本人を除いて、2台のスマホが使える状態でした。

台北駅の近くの交番についたら、一人はマルコスに電話をかけてもらい、マルコスが警察官に事情を説明します。

もう一人は私にかけてもらい、マルコスが英語に訳した警察官からの質問を日本語に訳して伝え、回答は逆のルートで返す、といったやりとりをしました。

そうして、時間や場所の情報を元に、防犯カメラでタクシーを探してもらいました。

まず、タクシーに乗った場所ですが、こちらは残念ながら現場を映す防犯カメラがありませんでした。

次に、タクシーを降りた台北メインステーションのカメラは、時間はかかりましたがどうにか乗り降りした映像がみつかりました。しかし、タクシーのナンバーを特定するには距離が遠すぎるとのことでした。

飛行機の時間も迫っていた友人たちは、カメラを無くした本人の名前と、マルコスの連絡先を残して交番を後にしました。時間は5時10分くらいでした。

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タクシー忘れ物の無線放送を依頼する(警察局のシステム)

防犯カメラでタクシーが特定できなかったので、次なる手を打ちます。

台北市の警察局にはタクシーに忘れ物情報を無線で放送するシステムがあります。

臺北市政府警察局HPの”タクシーに置き忘れたものをどうやって見つけますか?”というQ&Aページの下の方に書いてある番号(02-2388-0066)に電話をして、忘れ物の情報を伝えます。

すると、決まった時間帯に3日間だけ無線で各タクシーに情報を流してくれます。

3日間の放送が終わったら、もう一度依頼をすれば更に3日間放送されます。

しかし、この方法の落とし穴は、放送する時間帯にきちんとドライバーが聞いてくれるか分からないということです。

1日に何件あるか分かりませんが、毎日同じ時間帯に放送される忘れ物情報の無線を真剣に聞いてくれるドライバーが何人いるでしょうか。

実際にこの方法で忘れ物が見つかったことはありませんでしたが、できることはしておこうと、無線をいれてもらう手配はしました。

注)私にそこまでの中国語力がないので、全てマルコスがやってくれています。

警察のHPで落し物をチェック

もう一つ落し物チェックをする方法があります。

台湾には「內政部警政署警察廣播電臺」という警察ラジオ局があって、タクシーに忘れ物の情報を無線放送しているのもこの警察ラジオ局になります。

そして、交番などに届けられた遺失物をホームページ内の招領遺失物で公開しています。

日付や種類を指定して検索がかけられるので、こちらも3日間くらい毎日チェックしていましたが、スマホの落し物はいくつかあるものの、機種が全く違うものばかりで見つかりませんでした。

3日後、台北メインステーション構内の交番へGO!

なかなか見つからないなぁと思い過ごしていたときに、台北メインステーションが独自で管理している防犯カメラもあるかもしれないと思い台北駅に確認をしました。

すると、駅構内の交番へ直接行って防犯カメラで探すしかないと言われました。

置き忘れた当日は、駅の外にある交番へ行った友人たち。交番を変えてもチェックする防犯カメラの映像は同じだろうけど、もう一度行って確認してもらうことにしました。

マルコスの仕事が休みになる週末を待ち、赤い屋根の台北メインステーションに向かいます。

車は駅の地下駐車場にとめて、台北メインステーションの西1門付近にあるという交番へ向かいます。

西1門のすぐ内側に交番がありました。次回のために交番の位置をインプット。

マルコスが事情を話し、めでたくスマホ捜索の担当になった若い警察官に、ありったけの情報を伝えました。

スマホを忘れた当日に、友人たちとLINEで色々とやりとりをしていたので、トーク履歴に写真や情報がたっぷり残っていて役に立ちました。

伝えた情報は、

1、タクシーを降りた時間 15:00~15:30
 (実際はもう少し絞れましたが30分刻みで聞かれたので)

2、タクシーを降りた場所 台北メインステーション西3門の目の前

3、タクシーのタイプ セダン型じゃなくてボックス型

4、友人3人の当日の服装 LINEアルバムの写真を見せる

5、落とした本人の顔 (顔を確認しておきたいという警察官の要望があったため、アルバムからアップの写真を見せる)

6、タクシードライバーの斜め後ろからのショット
 (カラフルなマスクをしていたのが珍しくて、友人がドライバーの写真をたまたま撮っていた)

7、スマホの特徴 (機種、本体の色、カバーの色と形、画面にヒビあり)

8、置いたであろう場所 (タクシーの座席の上)

そして、防犯カメラの画像をチェックし始める若い警察官。

暫く操作をしていた警察官が、西3のカメラが壊れているようで、当日の映像がなにもないと言います。

映ってないから探せないと諦め気味な若い警察官。

そこで、マルコスは食い下がります。西3がダメなら、西2はどうかと。

実はこの駅西の道路は南から北への一方通行になっています。幸いにも西2のカメラはタクシーが向かう方向です。

そうだそうだ!諦めるな、若い兄さんよ!

そして、警察官魂に火が付いた(かは分かりませんが)兄さんは、再び画面とにらめっこを始めました。

私はとりあえずマスクの上から目をギョロつかせて応戦します。

そうこうして、交番についてから20~30分くらい経ったときに、マスクをした警察官たちがぞろぞろと帰ってきました。

先ほどまでは人もまばらだった室内が、あっという間に紺色の制服で埋まりました。

女性も2~3割くらいはいて、年齢は私たちより若そうな人ばかり。各々、ロッカーから飲み物を出して飲んだり、汗を拭いたりしています。

すると、私たちの忘れ物捜索担当だった警察官が申し訳なさそうに、「これから30分くらいミーティングがあるので、その間、外で時間を潰していて欲しい」と伝えに来ました。

なんと、タイミングが悪いことよ。

仕方がないので、時間を潰しに出かけました。

30分と少し経ったころに交番に戻ると、諦めない精神を取り戻した警察官から朗報です。

なんとタクシー会社の特定ができたので、連絡をして聞いてみたところ、それらしい忘れ物があったはずと、そして、ドライバーを探してくれることになり、連絡待ちとのことでした。

期待でワクワクと連絡を待っていました。

5分ほどして、タクシー会社からの折り返しが入り、ドライバーの連絡先が手に入ったと電話番号と名前のメモを渡されました。

あとは自分たちでコンタクトをとってみてということです。

マルコスが早速電話をかけます。スピーカーにしていたので、私にも相手の声が聞こえます。

その声は、カラフルなマスクをしたチリチリ頭のおばちゃんドライバーの声そのもののように聞こえました。

板橋にいるというドライバーさん、親切にも電車で台北駅まで来てくれようとしたのですが、あまりにもお手数をかけてしまうので、こちらから伺うことにしました。

車で15分くらいの場所です。板橋の指定された公園に向かいます。

板橋はビルが多くて、会社もマンションも沢山ありそうな町です。

毛髪鑑定が得意と自負しているので、あのチリチリヘアーは見たらすぐに分かる自信がありました。

公園の外に座っているおばちゃんを発見しました。このチリチリ感、間違いない!

画面が割れたスマホを渡してくれました。念のため、LINEのビデオ電話を繋いでスマホを本人にも確認してもらいます。

なんだか恥ずかしそうに、さっさと去って行くおばちゃんに、私とマルコスとスマホから「謝謝!」をたくさん浴びせて、スマホ捜索は一件落着しました。

タクシーの忘れ物を個人でそのまま保管しているものなのか、と一つ台湾を学んだ気がした出来事でした。


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