こんにちは、台湾のゆっこです。
以前、台北市にオープンした「月経博物館」をご紹介しました。
この博物館に、台湾在住ノンフィクションライター 近藤弥生子さんが取材に行ったということで、voicyでその内容を放送されていました。
20代の若者たちがどんなことを目標に掲げて月経博物館をオープンしたのか、なぜ博物館を市場の中でオープンしたのか、などとても興味深い内容でした。
さて、この放送が私のアンテナにひっかかったのには理由があります。
それは、一家でコロナに感染しているときに、私自身、妊娠以来の生理が急に始まり、その後も定期的にくる生理、そしてまさに放送を聞いたときも生理だったからです。
コロナ感染中に出血があったときは、かなり久しぶりなこともあり、コロナのせいで変な病気になったのかと思ったくらいすっかり忘れていた「生理の存在」。
男性には経験ができないことですが、毎月の生理がないのはとても楽なのです。
だから、生理が復活するくらい身体が回復したという嬉しさと、また毎月心身の不調に振り回されるといううんざりした気持ちの両方がありました。
そして、女性の体は不思議なもので、妊娠出産で2年近く生理がなかったにも関わらず、いざ復活するときっちりと1日もずれることなく周期的に生理がくるようになりました。
妊娠前はこんなに周期が安定していなかったので、妊娠を期に身体がバージョンアップされたかのようです。
上の近藤弥生子さんの放送内で、台湾人夫のスティーブンさんが初登場し、生理について対談している放送も紹介されていたので聞いてみました。
スティーブンさん曰く、勤め先の会社で女性が「生理休暇」を取ることは当たり前だし、特に迷惑だとも思わないと言っていました。
自分も旅行に行って休むこともあるし、お互い様だと。
そして、弥生子さんが生理中は、家事はスティーブンさんやお子さんたちで分担して行い、妻(お母さん)をできるだけ休ませてあげるそうです。
ああ、なんて平和で優しいご家族。
さらに、スティーブンさんは、弥生子さんが生理になると紅豆湯(小豆の甘いスープ)を作ってあげるそうです。
小豆は鉄分も豊富だし、弥生子さんも好きだからということでした。
上の放送を聞いてから、改めてマルコスやマルコス姉に生理休暇について聞いてみると、2人とも会社には生理休暇という制度があるし、生理休暇をとるのはごく普通のことという認識でした。
私は日本の企業で何社か勤めたことがありますが、大手の企業でも生理休暇をとる女性を見たことはありませんでした。
マルコスは男性ですが、同僚の女性が生理休暇をとるのは珍しいことでもないし、何でもないことだそうです。
弥生子さんの旦那さんの反応とほぼ同じでした。
むしろ、そんな質問をされて返答に困るくらいのただの休暇という感じでした。
そういえば、私が台湾に越してきて半年も経たないころに、生理に関して驚いたことがあります。
マルコスの友人2人とランチをする約束をした日がありました。
友人のひとりは女性でした。
約束の当日、その女性が、マルコスともう一人の友人(男)に「生理で体調が悪いから今日は行けない」と連絡をしてきたのです。
”日本人ゆっこ”は軽いカルチャーショックを受けました。
私は男性の友人も多いのですが、生理で体調が悪いから約束に行けないと言ったことは一度もありません。
多分、お腹が痛いとか、体調が悪いとか、そういう言い方をすると思います。
なんともドストレートな台湾人女性たち。
でも、それも男性の理解があるからこそなんですよね。
さて、マルコスに弥生子さんご夫妻の話をすると、「紅豆スウィーツ」と「乾燥した紅豆」を買おうと、何かスイッチが入った様子のマルコス。
「私が生理のときも紅豆湯を作って」というメッセージだと思ったのかな?
そんなつもりはなかったのですが、紅豆好きだからラッキー♪
スウィーツは焼仙草でした。
トッピングが4つ選べたので、2つ分は紅豆にして、
残りは薏仁(ハトムギ)と芋頭にしました。
大変おいしゅうございました。
そして、明日はマルコスは初めての紅豆湯作りです。
一斤(600g)の乾燥小豆。
マルコスが先ほど、真剣な顔でYouTubeで作り方を調べていました。
「近藤弥生子さんの旦那さんみたいに君も作りな!」
という裏のメッセージを勝手に受けとったマルコス。
本当にそんなつもりで話したのではないのですが、これで紅豆湯作りに目覚めてくれたら、小豆が大好きなので嬉しいです。
さて、明日はどんな紅豆湯が食べられるのか楽しみです。
日本でも、生理への理解や生理休暇が浸透するといいですね。
身近な女性が生理中はゆっくりと休ませてあげる、そんな優しい世界が広がりますように。
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