こんにちは、台湾のゆっこです。
「赤ちゃんあるある」のひとつ
後頭部ハゲに毛を生やすための
おもしろい台湾の風習をご紹介します。
赤ちゃんが座れるようになったり
ハイハイをし始めると
寝転がっている時間が減り、
自然と後頭部ハゲの部分にも
髪の毛が生えてきます。
太郎は今まさにそのフェーズ。
![](https://taiwanmarcos.com/wp-content/uploads/2022/08/S__6029389-1024x768.jpg)
待つしかないだろうと思っていたのですが、
先日大阿姨が家に来たときに
「マルコス姉が太郎に靴を買ってやれば
毛が早く生えてくる」と謎の発言をしました。
なんと、赤ちゃんの後頭部ハゲの毛が
早く生えてくるように、
父方のおばが靴を買ってあげる
という風習があるそうです。
我が家の場合はマルコス姉がいるので、
太郎には伯母なる人がいます。
もし赤ちゃんにおばがいない場合、
父親のいとこにあたる女性たちが
代理を務めることができるそうです。
赤子の毛を生やすために。
ちなみに、おじにはこういった役割は
何もないそうです。
「おじが帽子を買ってあげたら
赤ちゃんの歯が丈夫になる」なんていう
風習があってもおかしくない気がしますが…
なぜ、父方のおば?
なぜ、靴?
不思議でならない風習です。
この不思議な風習は「姑姑送鞋」といいます。
「姑姑」は、父方のおばの呼称です。
台湾では父方と母方の親戚の呼び方が変わるので
ちょいと複雑。母方のおばは「阿姨」です。
「姑」の発音が「孤独」の「孤」と同じことから
赤ちゃんが後頭部をすってできる白いラインを
「姑(孤)路」と呼びます。
太郎にもうっすらとありますね。
![](https://taiwanmarcos.com/wp-content/uploads/2022/08/S__6029390-1024x768.jpg)
昔は女性は嫁ぐと簡単に実家に帰ったり、
親戚と会うことができなかったそうです。
「赤ちゃんが将来孤独にならないように
姑姑が靴を贈って道を開く」という口実で
外に出て家族に会いに行くことができたわけです。
もう一つ、「姑姑が作った食べ物を食べると
歯が生えてくる」というのもあって、
そうして女性は外に出ていたようですね。
非科学的なこの変わった風習も
そんな時代背景があると思うと
少し見方も変わりますね。
ちなみに、表紙にした写真は
太郎にカツラを被せたときの写真です。
赤ちゃんがフッサフサの毛というだけで
めちゃくちゃ笑えますので
お手元にある方はぜひお試しを!
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