こんにちは、台湾のゆっこです。
「赤ちゃんあるある」のひとつ
後頭部ハゲに毛を生やすための
おもしろい台湾の風習をご紹介します。
赤ちゃんが座れるようになったり
ハイハイをし始めると
寝転がっている時間が減り、
自然と後頭部ハゲの部分にも
髪の毛が生えてきます。
太郎は今まさにそのフェーズ。
待つしかないだろうと思っていたのですが、
先日大阿姨が家に来たときに
「マルコス姉が太郎に靴を買ってやれば
毛が早く生えてくる」と謎の発言をしました。
なんと、赤ちゃんの後頭部ハゲの毛が
早く生えてくるように、
父方のおばが靴を買ってあげる
という風習があるそうです。
我が家の場合はマルコス姉がいるので、
太郎には伯母なる人がいます。
もし赤ちゃんにおばがいない場合、
父親のいとこにあたる女性たちが
代理を務めることができるそうです。
赤子の毛を生やすために。
ちなみに、おじにはこういった役割は
何もないそうです。
「おじが帽子を買ってあげたら
赤ちゃんの歯が丈夫になる」なんていう
風習があってもおかしくない気がしますが…
なぜ、父方のおば?
なぜ、靴?
不思議でならない風習です。
この不思議な風習は「姑姑送鞋」といいます。
「姑姑」は、父方のおばの呼称です。
台湾では父方と母方の親戚の呼び方が変わるので
ちょいと複雑。母方のおばは「阿姨」です。
「姑」の発音が「孤独」の「孤」と同じことから
赤ちゃんが後頭部をすってできる白いラインを
「姑(孤)路」と呼びます。
太郎にもうっすらとありますね。
昔は女性は嫁ぐと簡単に実家に帰ったり、
親戚と会うことができなかったそうです。
「赤ちゃんが将来孤独にならないように
姑姑が靴を贈って道を開く」という口実で
外に出て家族に会いに行くことができたわけです。
もう一つ、「姑姑が作った食べ物を食べると
歯が生えてくる」というのもあって、
そうして女性は外に出ていたようですね。
非科学的なこの変わった風習も
そんな時代背景があると思うと
少し見方も変わりますね。
ちなみに、表紙にした写真は
太郎にカツラを被せたときの写真です。
赤ちゃんがフッサフサの毛というだけで
めちゃくちゃ笑えますので
お手元にある方はぜひお試しを!
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