天公生(神様の誕生日)2023年|5年目にして正しいやり方を知る

台湾の文化、生活


こんにちは、台湾のゆっこです。

昨日は春節8日目、夜中に空の神様「天公」のお誕生日のお参りをする日でした。

本来のお誕生日は9日目なのですが、日付が変わる前後の真夜中に行うのが通例となっています。

なぜ?を詳しく知りたい方は過去の記事をどうぞ。



昔は夜中にお宮に出かけてお参りをしていたそうですが、もうここ最近は自宅でお供えをして済ませる人が多いそうです。

さて、私は今年の天公生が5年目になります。

1年目のときはまだブログを始めていなかったので記録に残っていませんが、2年目以降はブログで写真付きで紹介しています。(過去の天公生→天公生タグ

今年は久しぶりに準備を一緒にしたのですが、いつもと違うことがありました。

キレイなお皿にお供え物が置かれています。



しかも中身を袋から出してお上品に少しずつお皿に載せています。



あれ、いつもと違う。
去年までは袋ごとテーブルに直に置いていたはずだけど…

ほら。(↓去年の写真)



マルコス母に言ったら、今までが間違っていて、今年のやり方が正しいと苦笑いしてしました。

天公生は夜中に行うので、なるべく簡単にして、さっと片付けて早く寝られるようにしていたのだそうです。

そうまでして天公生を行う意義は、もはや無宗教の私には分かりませんが、とにかく今年は、こんなときにしか使わないであろう日本のお皿を取り出して使いました。

フルーツ、麺線、饅頭なども並べて、お供え物が揃いました。


今年は冷蔵庫に入らないということで、フルーツが少な目でお花が豪華でした。(お花は神様(外)に向けているので豪華さが伝わらない)



さて、最後にロウソクとお線香の準備に入ります。

ここで、マルコス母から天然なひと言。

マ母「ロウソクは何に立てていたっけ?」

ゆ「テーブルのガラスに直、または神檯シェンタイ(道教の仏壇みたいなもの)のロウソクの燃え尽きたガラス容器を使っていましたよ」



特に、テーブルのガラスに直は衝撃だったので覚えていました。
(写真は2020年の天公生)



神檯シェンタイのロウソクとは、春節のお供えで使う何日もずっと燃え続けるロウソクのことです。

神檯に向かって左側のご先祖様用のロウソクは、天公生のときには燃え尽きているので、その容器を使っていた年もありました。(ちなみに神様用の大きめのロウソクは春節9日目の今もまだ燃えています)



そんな話を聞いて、「ええ、そうだっけ」と驚いているマルコス母。

ええ、忘れたん!?

自分で考案した斬新アイデアをすっかり忘れている様子でした。



さて、今年はどうするのかと思っていると、神様用のグッズがしまわれている場所から可愛らしいアイテムを取り出しました。



ロウソク用のものではないですが、今までとは比べ物にならないくらい見栄えがいいです。



最後に、お線香を立てるものですが…

お米を入れた容器にお線香を立てるのが通例ですが、今年は古くなってもう食べない小豆で代用しました。

なぜなら、たまたま今食べているお米が、長野県産のコシヒカリだから。

滅多にそんなに高級なお米は食べないので、線香の燃えかすまみれになるお線香スタンドには古い小豆が採用されたわけです。

神様とは…

天公生とは…



マルコスが3本の線香を持ち、家族みんなで外に向かって拝拝します。

そして、お線香を小豆スタンドに立てます。

お線香はなるべく垂直に立てるのがいいそうで、最初にまあまあ垂直だったのを下手にいじってハマるマルコス。



神経質なほど線香の垂直にこだわる、「線香垂直病」のマルコス。

そんなのどうでもいーじゃん、と思いながら「垂直だよ」と促す私。



そして、線香の煙がこもらないように、この日は風が強かったので少しだけ窓を開けることに。

ここでも、神経質マルコスが発動。

風で花瓶が倒れないかが心配らしく、いつまでも玄関でチェックをしています。



ベビーカーの位置は関係ないし、花揺れてないし、大丈夫だよ。

なんなら、部屋に入るときに君のその広い肩が花にぶつかって倒れる可能性の方が高いよ。

こうして、2023年の天公生も無事に過ぎていきました。

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