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台湾はアジアで初めて同性婚が合法化された国

台湾の文化、生活

こんにちは、台湾のゆっこです。

10/31といえば、近年ではハロウィーンを思い浮かべる人が増えましたね。

しかし、昨日私が注目したのはハロウィーンではなく、台北で開かれた「LGBT PRIDE」という、LGBTの方たちのイベントでした。

どんなイベントなのか興味もあり、また応援する気持ちもあるので、行きたかったのですが、残念ながら実際に行くことができませんでした。

う~んと思っていたら、YouTubeにパレードの様子がアップされていました。

凄い盛り上がり!天気もよくて、楽し気な様子が伝わってきます。



「LGBT PRIDE」は2003年から続いているイベントで、毎年秋に開催されます。

毎年テーマが異なり、今年のテーマは「成人之美 BEAUTY, MY OWN WAY」でした。

「他の人々のアイデンティティを理解し、尊重する」ということだそうです。

テーマが壮大!

来年はタイミングがあったら是非その情熱を感じに行きたいと思っています。

台湾で同性婚が認められた

私が台湾に引っ越した2018年11月に国民投票があり、翌年2019年5月24日、アジアで初めて同性婚が合法になりました。

当時は台湾のことをよく知る前で、勝手なイメージで保守的な国だと思っていたので、なんて画期的な投票があるんだ!しかも、法案が可決された!と驚いたのを覚えています。

それから1年の間に、台湾では4000組以上の同性カップルが結婚しています。


私にはもうひとつ同性婚に注目するきっかけがありました。

台湾に引っ越してから、マルコスを通じて友達になった女性同士のカップルがいます。

2人とも真面目で優しく、思いやりがあってピュアで、とても素敵なカップルです。

しかも、見た目もお似合い!

投票の前には、マルコスが賛成に投票して欲しいと頼まれたと言っていました。

マルコスには反対する理由はありません。きっと賛成に投票したはずです。(ちなみに、私には投票権はありません)

だから法律が施行されたときは、「ああ、彼女たちが結婚できる!」と嬉しかったし、彼女たちは法律が施行されて直ぐに入籍するのだろうと思っていました。

しかし、事はそう簡単ではありませんでした。



入籍するということは、自分たちが同性カップルであることを公にするということでもあるからです。

彼女たちは、かなり親しい間柄の人にも自分たちの関係を隠しているのです。

法律はできました。でも、国民全員が賛成しているわけではないのが現実で、カミングアウトもかなりの勇気が必要なのだと思います。

根強い同性婚反対派もいます。また、キリスト教信者は信仰上、同性婚は受け入れられません。

法律できた!よし、結婚!というわけにもいかないのです。



課題は残っている

現在の法律では、パートナーが外国人の場合、そのパートナーの国でも同性婚が認められていなければ、結婚することができません

つまり、台湾人と日本人のカップルの場合は、結婚できません。

また、養子縁組は、どちらかの実子でなければ認められていません

同性婚が認められたとはいえ、完全には異性カップルの結婚と同等ではないのです。



相手の国の法律を重んじると言う意味では、国際カップルのパターンはまだ理解できるけど、養子縁組は問題ないんじゃないか。。。

実の親の元で育てられたからといって幸せじゃない子供も沢山いるし、それならむしろ同性カップルに愛情をもって大切に育てられた方が、価値観は広がるし、個性や愛について考えたり、人とは違う感性をもてていいんじゃないだろうか。

とはいえ、台湾は他のアジア諸国に対して、大きく一歩前進しました。

台湾のコロナ対応で注目された、IT大臣のオードリー・タンさんもトランスジェンダーであることを公表しています。

オードリーさんのアイデアがあったから、台湾ではマスクの買い占めパニックが起こることはありませんでした。

そんな人を、この国を守ってくれたと感謝こそしても、トランスジェンダーだと責める人はいませんよね。

著名な人が公表することで、性別なんて関係ない、他者の個性を尊重すべきだという考えが自然と広がってくれないかと期待してしまいます。



アジアでは、タイが台湾に続いて同性婚を事実上認める「市民パートナーシップ法案」というのを可決しました。

結婚を認めるわけではないですが、結婚と同等の権利を与える法律で、養子縁組や財産相続を認めるものだそうです。

タイでは養子オーケーですよ、台湾政府!

もっともっと、自由な世界になってくれー!

と基隆の中心で愛を叫ぶのでした。

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