こんにちは、台湾のゆっこです。
今日は台湾の総合病院で出産するといくらかかるのか、私と太郎の実際の出産費用を公開しつつ、詳細をみていこうと思います。
全てがのっている明細書はややこしいので、自費で支払った分がまとまっている方の明細書をお見せします。
まずは、母ゆっこの明細書がこちら。
合計で19,124元(約84,000円)でした。
※今日のレート1元=4.4円で計算しています
それでは、内訳をみていきます。
①診察費 500元(約2,200円)
②膳食費 1,500元(約6,600円)
月子餐を注文したので朝昼晩+翌日の朝の4食分です
③麻酔費 8,598元(約37,800円)
陣痛に耐えられず、急遽無痛分娩に切り替えたので、予定外にかかった費用です
④特殊材料費 5,603元(約24,700円)
1300元の麻酔用の器材セットがここに含まれています。
⑤薬費 2,518元(約11,100円)
高齢出産によるリスク回避(出血多量)のために打った子宮収縮剤2000元がここに含まれています。
⑥證明書費 405元(約1,800円)
日本で戸籍登録をするために、英語版の出生証明書を2通発行してもらいました(実際は1通でいいのですが、念のため男マルコスが2通お願いしていました)
実際には上の費用以外に大きなもので、入院費3300元(約14,500円)や、会陰部の縫合費用として手術費21,400元(約94,200円)などがあるのですが、これらは100%健康保険から出るので、私たちの負担はありません。
もし若いお母さんが陣痛に耐え抜いて出産をした場合、麻酔費も子宮収縮剤費もかからないので、出産費用は3万円程度で済むということ。
日本では考えられない価格ではないでしょうか。
そして、麻酔をしても合計で10万円もかからないなら、費用の面でも無痛分娩を選びやすいので、台湾の出産の約9割が無痛分娩というのもうなずけます。
ちなみに、無痛分娩や帝王切開を医師の判断で行った場合は、費用は健康保険から支払われるので支払いゼロになります。
次に、息子太郎の明細書です。
合計で13,049元(約57,400円)でした。
赤ちゃんなのに母に迫る金額になっていますが、何にそんなに掛ったのでしょうか。
①膳食費 300元(約1,320円)
母乳で足りない分を粉ミルクで足してもらっていたときの、哺乳瓶などのレンタル費用(粉ミルク自体は自分たちのを渡してあります)
②検査費 12,150元(約53,500円)
任意の検査ですが、脳、心臓、腎臓、肝臓、脚の股関節全ての項目のエコー検査をしました
③特殊材料費 599元(約2,600円)
オムツ、ニット帽などの細かい費用がここに含まれていると思われます
ということで、太郎の場合はエコー検査費がほとんどを占めていました。
他に大きな費用としては生まれてすぐに打つワクチンですが、こちらは健康保険から出るので無料です。
これは日本も同じだと思います。
私の分と太郎の分を合わせても、日本円で15万円未満。
台湾は医療費が安いのですが、出産も破格の金額でした。
さて、台湾でも日本と同じように出産すると生育補助金という助成金が貰えます。
市からの助成金なので、市によって金額はまちまちです。
基隆市は子供の人数に関わらず、一律2万元が支払われます。
この2万元で私の出産費用は賄われました。
他の市はどうなのでしょうか。
少し調べてみました。
お隣の新北市は二人目までは2万元、三人目からは2万5千元。
台北市は一律2万元でした。
桃園市は、単胎だと一律3万元、双子だとそれぞれに3万5千元、三つ子以上だとそれぞれに4万5千元です。病院の費用もそれだけ掛かるのか、空港のお陰で潤っているのか、他の地域に比べて金額が高めでした。
逆に台南市は、一人目6千元、二人目1万2千元、三人目と四人目3万元、五人目以上は5万元と、二人目までは他の地域に比べて低めの設定になっていました。
今日は台湾での出産にまつわるお金の話でした。
国によって掛かる費用がこうも違うのは興味深いですね。
台湾で出産を考えている方の参考になれば幸いです。
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