台湾の小学生もランドセル?そもそもランドセルの起源は?

台湾の文化、生活

こんにちは、台湾のゆっこです。

日本の友人とLINEでチャットしていると、
末娘が来年小学生になるからランドセル
買ったと写真を送ってくれました。

きれいな紫色のアナスイランドセル



三姉妹の末っ子、3人の中で一番高い
ランドセルだったそうです。

その価格、なんと10万円!

ひえーーーーー!

もう目玉が半分飛び出ましたよ。

大人だってなかなか買わない値段ですよね。

今のランドセルは軽くなったのかと聞くと
重い」との回答。

「ランドセルだけで倒れそう。大人には持てない重さ。」
だそうで、来年PTAだから訴えると言っていました。

なぜにあんなに重くて大きな高級カバンを
6年間使い続けなくちゃいけないのだろう…

誰しもが疑問に思うのではないでしょうか。

もっと軽くて、手軽に洗えて、成長に合わせた大きさの
お手頃価格のカバンを何度か買い換える方が、
経済的で清潔で子供の体への負担も少ないですよね。



私は小学生低学年のときに、ランドセルが重いから
母の手作りのナップザックで学校に行ったことがあります。

すると何日目かにクラスメイトが先生に
「ゆっこちゃんがランドセルじゃなくて
 ナップザックで学校に来てます」
と言ったものだから、
またランドセルに戻したことがありました。

今思えば「ランドセルで登校すべし」という
校則がないのなら、ランドセルに戻す必要も
なかったですが…

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そんな話をしていたので、
台湾の小学生のカバン事情はどうだろう?
と気になりマルコスに聞いてみました。

その回答はなんとも台湾らしいものでした。

なんでもいい!

私立の小学校は指定カバンがあるみたいですが、
公立小学校はなんでもOK。

マルコスの友人が姪っ子にプレゼントした
こちらのバッグがまさに台湾の小学生が
学校に持っていくようなカバンだそうです。



オンラインショップで確認すると
ランドセルと同じようなサイズ感で
重量が200gでした。

しかも丸洗い可能です。

お値段も1152元(約5200円)
子供に買ってあげるカバンの予算に丁度いい!

軽くて洗えてお手頃価格と三拍子そろった
小学生に最適な仕様でした。

こちらのサイトで購入できます。(台湾国内のみ)


こうなってくると、なんだか無性に
ランドセルの起源が気になってきます。

ランドセルの起源は幕末に日本に西洋式の
軍隊制度が導入されたときまでさかのぼります。

当時、オランダの軍人が背負っていた
布製の背のう(リュック)も輸入され
軍隊で使われるようになりました。

この背のうがオランダ語で「ランセル」、
それがなまって「ランドセル」になったと
言われています。

ゆっこ
ゆっこ

ランドセルの言葉の起源は分かったよ。

では、小学生が使う用になったのはなぜだろう??



明治10年に開校した学習院。

開校当初から制服はあったのですが、
通学に関しては決まりを設けておらず
子供たちは馬車で通ったり、使用人に
荷物を持たせたりと色々でした。

これでは「学校では皆平等」の理念に反すると
明治18年に馬車での通学や使用人に荷物を
持たせることを禁止しました。

そして子供たちが自分で学用品を持つために
両手があく軍隊用の背のうが採用されました。

ゆっこ
ゆっこ

だんだん今のランドセルに近づいてきた!

でも背のうは布製だったような…


明治20年、当時の皇太子(後に大正天皇)が
学習院に入学されました。

このときに総理大臣だった伊藤博文
革製の箱型のランドセルを献上し、
それが今のランドセルの原型になったと
言われています。

当時は高級品だった革製のランドセルですが
昭和30年代以降の高度経済成長期あたりから
徐々に全国に普及し始めました。

そして、現在に至ります。

ゆっこ
ゆっこ

なんと伊藤の博文さんが
ランドセルの原型をこさえておったとは!



というわけで、調べてみると
幕末のオランダ軍人の背のうから
色々な経緯を経て日本のランドセル
できあがっていました。

そんな脈々と引き継がれた伝統とも言える
ランドセル文化ではありますが、
そろそろ子どもの体や親のお財布に優しいカバン
変わってもいい頃なのではないでしょうか。

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