こんにちは、台湾のゆっこです。
台北から少し離れた港町基隆市のぴょこっと突き出た島、「和平島」がとても良かったので紹介します。
島内にある「和平島公園」では、海蝕された珍しい形の地形が広がる世界レベルの景観が楽しめます。かつては琉球の人々も住んでいて、基隆の先人に魚捕りや造船技術を教えて、仲良く暮らしていたそうですよ。
和平島公園てどんなところ?
なんと言っても長年かけて風と波の侵食を受けた彫刻のような地形が見どころです。さらに、海水を使った魚と一緒に泳げるプールやガイドをつけての無料および有料ツアーもあります。
砂場が併設する海洋生物と泳げる海水プール
和平島公園内に入ったら、まずは船のような形をした建物へと向かいましょう。景観散策に行く前に、トイレはここで先に済ませておくといいと思います。
建物の1階を抜けると海が広がっています。遊歩道は海に伸びていて、海に向かって左側は砂場のスペース、右は浅い海水プール、砂場の奥には少し深い海水プールもあります。
砂と海水が混ざったエリアもあるので、子供たちには絶好の遊び場です。砂場にはテントを張ることもできます。
浅い海水プール「親親池」は、水中に小魚が泳いでおり、親子で海洋生物の観察ができるようになっています。
砂場の奥の少し深い海水プール「藍海池」は、熱帯魚やワタリガニなどの海洋生物が近くを泳いでいます。常に安全監視員がいるので安心です。
ムスリムの礼拝室まである施設
こちらの船の形をした建物は、3階建てになっています。
建物に入るときに、設備が書かれた看板があるのですが、右下にお祈りのポーズのあるアイコンがあります。なんと、ムスリムの方たちのために、礼拝室を設けるという気配りがある、珍しい施設でもあります。
1階には、観光客サービスセンター、お土産物売り場、水遊び用品の販売コーナーもあります。プールや砂場で遊ぶ人のためのシャワルームも1階です。
カラフルで目を引く、竹で作られたマグカップ。
海鮮味のスナックや、台湾土産の定番お菓子も売っています。
また、ミニシアタールームもあります。音源も字幕も中国語ですが、基隆の港の風景が海側からも見られるので、休憩がてらゆっくり座って見るのもいいと思います。ビデオクリップ終了後に画面を操作しているのを見たのですが、「日本語」というファイルがあったので、団体客用に準備があるのかなと思いました。
2階には、おしゃれな海鮮レストラン「藍食●謐境」、
2階のベランダ部分には、タピオカドリンクや台湾式ハンバーガー”刈包(グアバオ)”が食べられるカフェ「二樓小嶼」があります。
3階のカフェ「樂品喜塘」は結婚式も対応しているようです。
景観が楽しめる散歩道
船型の施設で海の景色を楽しんだあとは、いよいよ海蝕の岩の見学へと出発です。少し遠目に見える階段が散歩道です。
全長約400mの始まりは階段の上りです。ここで運動不足だと少しだけ疲れますが、あとはそれほど疲れる場所もありません。
キノコが生えたような岩の形状を見ながらゆっくり歩きます。遠くに見える島は、基隆嶼という無人島です。2019年6月に、約5年ぶりに観光客の上陸が解禁されたそうです。真夏を外して、一度は行ってみなくては!
絶景が見渡せる三角屋根の東屋「等嶼亭」を目指して歩きます。
道中にはこのような看板があって、ユニークな岩の形を様々なものに例えて説明しています。英語が大丈夫な方は、ぜひ英文も読んでみてください。シャレが効いていて面白いですよ。こちらはムツゴロウ岩です。
他にも、豚足岩、
アザラシ岩、
キングコング岩などなど、色々な形の岩があるのでご自分で探してみてくださいね。
岸壁の岩肌の模様も面白いです。地層に詳しい方はたまらないのではないでしょうか。
ふと遠目の岩肌に目をやると、洞が見えます。
よく見ると、上にプレートまでついています。こちらは「蕃字洞」という、17世紀に台湾に住んでいたオランダ人が追われて逃げ込んだ深さ20mの洞窟で、風や波でだいぶ浸食が進んでいますが、当時オランダ人によって彫られた文字が残っているそうです。
写真の右端に見切れているのが「ジグザグ橋」です。ガイドを申し込まないと入れないエリアです。この日は、主に子供たちがガイドさんと色々と散策をしていました。
ガイドツアーは人気のようで、予約が一杯でした。
和平島グルメ
平和島公園内にもレストランはありますが、バス停の方に歩いて戻ると食べる場所は色々とあります。
(今後、良さげなレストランが見つかれば、追加していきます。)
香聚川味精緻麵食館
車を停めた付近でたまたま見つけた麺屋さんです。
メニューは汁なしの乾麺(30~95元)、汁ありの湯麺(20~145元)、水餃子、小菜、ルーロー飯、酸辣湯などの台湾フードです。麺は陽春麺(一般的な平打ち麺)、細麺、拉麺の3種類から選べます。サイズは小と大。
牛肉乾麺、細麺、大碗(95元)
タレの味が好みでした。牛肉も癖がなくておいしかったです。
餛飩(ワンタン)湯麵、拉麺、小碗(50元)
だしが効いたあっさりとしたスープにパクチーが程よく追加されています。ラーメンはもちもちでおいしかったです。ワンタンは台湾の標準。
【香聚川味精緻麵食館の情報】
基隆市中正區和一路87號(平和島公園から徒歩10分)
営業時間:11:00–14:30、16:30–20:00(土曜定休)
和平島公園情報(住所、営業時間、入場料など)
最新の情報は和平島公園正式HPでご確認ください。
住所
住所:基隆市中正區平一路360號
電話:02-22463-5452
営業時間
【和平公園営業時間】
5月~10月 8:00~19:00
11月~4月 8:00~18:00
※閉園1時間前にチケット販売終了、年中無休
【藍海水池 営業時間】
5月~10月 8:00~18:00
11月~4月 8:00~17:00
【親親水池 開放時間】
5月~10月 8:00~18:00
11月~4月 生態系回復期間のため、一時休業
入園料
大人 80元120元
敬老 40元60元(台湾国籍の65歳以上)
学生 40元60元(満6歳、小、中、高、大学、大学院在学の学生)
※基隆市民は2024年は60元(通常時90元)
【無料対象者】
・6歳未満
・基隆市発行のボランティア名誉カードを所持した本人
・障害者手帳を持参の方及び同伴者1名
・基隆市中正区に戸籍がある市民本人
・ツアーガイドのドライバー、ガイド、スタッフ
【団体割引】30名以上で2割引き
プール設備使用料金
温水シャワー :20元/5分
冷水シャワー :10元/5分
ドライヤー :10元/3分
ロッカー使用料 :20元/1回
脱水機使用料 :10元/3分
屋外シャワー :冷水10元/5分
岩石地形ガイド
【紹介】
北部台湾400年の人文地形の変遷が見られます。専門ガイドの解説により、和平島の人文歴史、地質景観、生態資源を学びます。
ガイド時間:1時間30分
ガイド人数:上限30名/グループ、1名からガイド可
ガイドルート(2種類から1つ選択):
1. 観光客サービスセンター→星光草原→萬善公→慰靈碑→千疊敷→環山步道→観光客サービスセンター
2. 観光客サービスセンター→點點營地→萬人堆→環山步道→慰靈碑→観光客サービスセンター
ガイド料金:中国語1200元/グループ、外国語(日英)1500元/グループ
※入場料を除く
申し込み方法:7日前までに公式ホームページで申し込み(30日より先の予約は不可)
キャンセル料:6日前まで100%返金、前日~5日前は50%返金、当日以降返金不可
パーク全体深度環境解説ガイド
こちらのガイドは安全のため中止になっています。
2021年5月1日に再開予定です。
【紹介】
2000万年前に形成された地質景観はまるで地質博物館のようです。海蝕凹壁、ハチの巣岩、豆腐岩などの生態資源を含むさまざまな地質景観を専門ガイドの解説によって学びます。
ガイド時間:1時間30分~2時間
ガイド人数:300人まで/日
ガイドルート:
観光客サービスセンター→星光草原→萬善公→慰靈碑→九曲橋→阿拉寶灣→観光客サービスセンター
ガイド料金:
早期予約 180元/人(入場料、保険料、設備費含む)
現地予約 150元/人(保険料、設備費含む)予約に空きがあるとは限りません
6歳未満のお子様は無料で入場できます。予約フォームの備考にその旨を記入してください。
申し込み方法:7日前までに公式ホームページで申し込み(30日より先の予約は不可)、または現地予約
キャンセル料:6日前まで100%返金、前日~5日前は50%返金、当日以降返金不可
無料定時ガイド
観光客サービスセンターで直接申し込む無料のガイドツアーです。
ガイド時間:1時間(平日14:30/休日10:30、14:30)
ガイド人数:20人まで/回、個人観光客のみ
ガイドルート:
観光客サービスセンター→點點營地→萬人堆→環山步道→慰靈碑→観光客サービスセンター
アクセス
電車とバスで
【電車】台北駅から台鐵で基隆駅へ
所要時間45分、運賃41元
↓
【バス】基隆駅前から101番のバスで「和平島公園」まで
所要時間1時間、運賃15元
↓
【徒歩】「和平島公園」バス亭より徒歩7分
電車とタクシーで
時間に余裕のない方は、基隆駅からタクシーを使うこともできます。
所要時間16分、費用200元程度
<台鐵はこちらの記事も参考にしてください>
和平島公園について他に知りたいことがありましたら、コメント欄にお願いします。調べられる範囲で調べてお答えします。
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