こんにちは、台湾のゆっこです。
去年の6月末、マルコスと2泊3日の花蓮旅行に行ったときのこと、台湾特有の小さな怖い虫「小黒蚊(Xiǎohēi wén)」にボコボコに刺されました。
こちらがその時の記事です。
前回の投稿は、皮膚科に行って痒みが引いてホッとしたところで話が終わっていますが、実はその後5回以上ぶり返して、足の見た目もどんどんひどい状態になっていきました。
皮膚科は3か所を回り、合計8回通いました。
刺されて7カ月半ほど経った今でも完治していません。
今では皮膚科に通うほど痒くはならないので、以前処方された軟膏を痒いときだけ塗れば治まる程度に落ち着いています。
(つまり、まだ痒い)
今日は、小黒蚊がいかに恐ろしいかを知ってもらうために、患部の状態の変化や7ヵ月でどこまで回復したのかを写真でお見せします。
この手の写真が苦手な方は、本投稿はスルーしてください。
7/24 皮膚科の飲み薬が切れて痒みが戻る
小黒蚊に刺された日付と経緯のおさらいをします。
6/29に花蓮でボコボコに刺され、日に日に痒みと赤みが増すので、7/9に初めて皮膚科を受診しました。その後、7/12に2度目の受診をして、飲み薬と軟膏を追加で処方されます。
そのおかげで、7/17あたりには見た目は酷いものの痒みは完全に引いて、安心していました。(ここまでが前回のブログ)
しかし、5日間処方された飲み薬が切れてから1週間ほど経ったころ、赤みと痒みが復活!
台湾人の家族も驚いていました。
この頃から、マルコス母が連発していたので覚えた中国語は「傷腦筋(Shāng nǎojīn)」。
状況から意味を推測し、発音から先に覚えたので、しばらくして漢字を知りました。
”脳の筋を痛める”という字面から想像がつきますが、頭を悩ませることが起こったときにマルコス母がよく言います。
本当に、足が痒くて頭が痛い思いでした。
薬で身体を治すことが好きではないので、普段はほとんど薬を飲まないのですが、数日してもどんどん痒みが増すので仕方なく、7/26に3度目の皮膚科に行きました。
すると、前回と同じく薬を飲んで数日で、赤みが引くとともに痒みも引いていきました。
薬が効くと、赤みが茶色っぽくなっていくのは同じです。
★注記★
写真は分かりやすく足の前側を主に載せていきますが、実は後ろ側はこれ以上にボコボコです。(なるべく気持ち悪くない側を載せている筆者の配慮)
8/3 赤みの輪が広がり、腕も赤く腫れる
皮膚科で処方された飲み薬5日分が飲み終わって、3、4日経った頃、また赤みと痒みが復活!
本当にしつこい毒です。傷腦筋!
前回にプラスして、新たに赤くなっている箇所まであります。
更に、腕まで赤く腫れてきました。
前回のブログでも説明しましたが、腕は小黒蚊に直接刺されたわけではなく、昔蚊に刺された箇所が小黒蚊の毒の影響でアレルギー反応を起こしているものです。
台湾に引っ越して間もないころなので、日本で蚊に刺された箇所のはず。
その蚊の刺し痕の周りが、赤く腫れてきました。痒いです。
同じく、過去に蚊に刺されたであろう顔や首にも、ポツポツ赤く膨れて痒くなる箇所が増えていきました。
8/3に4度目の皮膚科です。
この日は土曜だったので、マルコスが連れて行ってくれました。
先生が変わるたびに、写真を見せたり手書きのカレンダーで説明をするので、この頃から同じ先生を狙うようになりました。
この日は7日分の薬を処方されました。私はアレルギー体質なので、反応が激しいとのこと。
確かに、合わない化粧品はすぐに反応が出て肌荒れや湿疹が出るし、ピアスもセラミックや医療用の金属を使っているものじゃないと着けられません。
それにしても、ゴマより小さい虫にこんなにも強烈な毒性があるとは…
8/6 皮膚の表面がどんどん赤くただれる
その後、薬を飲んだり軟膏を塗っても、見た目がどんどん酷くなりました。
薬を飲んでいるせいか、見た目ほど痒みが強いわけではないのですが、足に常に違和感があって、たまに痒みもあって、寝る時は患部に何も当たらないようにしないと眠れません。
足の内側もこのように赤くただれたような部分が広がっています。
傷腦筋を連発していたマルコス母も、いよいよ本気の傷腦筋だと思ったようで、基隆市の大きな病院に連れて行ってくれることになりました。
8/8に5度目の皮膚科受診@総合病院です。
このときの足の状態が、初めの頃とは随分違うので、ここにアップしている写真のように、写真に日付を入れて、「小黒蚊フォルダ」なるものをスマホのアルバム内に作り、医師に経過を見せられるように準備をしました。
この機会を無駄にしたくなかったし、言葉が拙くても写真で十分に伝わるだろうと思ったのです。
マルコス母おすすめの、評判のいい女性医師で予約をとり、少しドキドキしながら順番を待ちました。すると、評判通りの感じのよい医師で、写真を見せると笑いながら「あなたの記録は凄いわね。わかりやすい。」と言っていました。
担当医師は英語を話す方で、直接コミュニケーションがとれたので、不安をぶつけます。
「この足は元に戻りますか?」
「大丈夫、元に戻りますよ」
ああ、良かった。
ただし、半年か、1年かそれ以上か、時間は掛かるとのことでした。
赤く広がっている部分は、毒が表面に出てきているからで、治る過程でこうなるのは悪いことではないと説明を受けました。
そして、薬がまた効いて、少し赤みが引いて茶色っぽくなっていきました。
8/14 刺されてない箇所にも赤いただれが広がる
さて、総合病院で処方された薬を飲んで落ち着いたかと思ったのもつかの間、今度は茶色くなってきた部分とは別の個所が、赤くただれたようになっていきました。
8/9に色が茶色く落ち着いていた時の写真と比べると、新たに赤くなっている部分がよくわかります。
医師が言っていたように、毒が表面に出てきて治っている過程だと信じるしかありません。
傷腦筋が過ぎます!
ということで、再びいつもの皮膚科へ、8/17に6度目の受診です。
ついに、2週間分の薬を処方されるようになりました。
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小黒蚊の後遺症が猛威を振るっていたこの時期に、8/10~14の日程で名古屋から友達が泊まりに来ていました。彼女は日本に帰ってから、”台湾の湿度は尋常じゃない、アレルギーは湿度のせいかも”と、心配して電話をくれました。
私も名古屋に長年住んでいたので、夏の湿度の凄さは身をもって体験しています。しかし、台湾はそんな名古屋もしのぐ程のジメジメ感なんです。
彼女の電話を受ける以前にも、アレルギーが長引く一因が湿度にあるかもしれないとは思っていましたが、ここで再認識しました。
台湾の夏は初めてだったので、身体が慣れていないのも悪要因だと思います。
また、その友人は毎朝食べているゆで卵もよくないかもとアドバイスをくれました。マルコス一家は毎朝ゆで卵を食べる習慣があるため、私も毎朝ゆで卵を食べていました。
卵の白身は強いアレルゲンを持っているので、なるほどと思い、アレルギーを引き起こしそうなものはなるべく食べないようにと食事も改善しました。
そういえば、台湾の卵は、日本の卵に比べてにおいが強いように感じるのですが、皆さんはどう思いますか?
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8/21 赤いただれ、更に広がる
もうこうなってくると、薬も効きません。とにかく赤い部分が広がっていきました。
もう何が何だか。。。 早く毒が出きってくれと願うしかありませんでした。
そして、このあたりをピークに毒が出きったのか少しずつ色が薄くなっていきました。
処方された薬がなくなったら、念のためもう一度受診してと言われていたので、9/5に7度目の受診をします。この時も、2週間分の薬を処方されました。
なんとなく、朝のゆで卵をやめてから調子が良くなったように感じました。友人に感謝です。
その後、最後に9/20に8度目の受診をしました。
この時は、マルコス母と出先でたまたま良いと聞いた皮膚科を受診してみました。心証としては、可もなく不可もなくでした。
そして、この時の受診を最後に、すでに初めていた自然療法に切り替えました。
断皮膚科、自然療法に切り替える
軟膏は何種類か処方されるのですが、必ずひとつはステロイド入りだったりして、長期間肌につけ続けるのはよくありません。
薬を飲んでも軟膏を塗ってもどうせ赤い部分が広がっていくなら、いっそのこと薬を止めてしまおう!
ということで、飲み薬は飲まずに、軟膏もステロイド入りじゃないものだけ痒くて眠れない時だけ塗ることにして、自然療法に切り替えていきました。
8月末くらいから実家の母に勧められたドクダミ茶も取り入れていきました。
主に行ったことは、
・痒くなったらまず冷やす
・ドクダミ茶を毎日飲む
→出がらしは絞ってコットンに染み込ませ、患部に5分ほど貼る
・アレルギーが出やすいと言われる食べ物は控える
というとても簡単なことです。
ドクダミは本当は生の葉っぱをすり潰したものを塗るのが効果的らしいですが、近場に自生していないし、なるべく虫がいるエリアに近づきたくないのでお茶を取り寄せました。
9月に入り季節も移り変わっていき、真夏のジメジメMAX状態を抜けつつある時期でもあり、徐々に良くなっていきました。
2/17 小黒蚊に刺されてから7カ月半経った今
そうして、7カ月半ほど経った今、ようやくこのような状態にまで落ち着きました。
8/3に赤く腫れていた腕の蚊に刺され痕も、だいぶ薄くなりました。
その間、お正月に実家に帰った際、2年ぶりの日本の冬がとても寒くて、ついついコタツに足を突っ込んで寝るなんてことをしたら、急激かつ長時間温められた患部が赤くなって痒くなることはありましたが・・・
見た目が完全にきれいになるまで、少なくともあと1年は掛かるかと思っています。
いや、それ以前に、本当に元通りになるかは怪しいところです。
またいつか、きれいになった足を載せられますように。祈。
2020.8.26 new!!
→【続編】花蓮で「小黒蚊」に刺されてから14カ月経った今
【重要】台湾ガイドブック作成者さんへのお願い
最後に、台湾のガイドブック作成に携わっている方、そんな知り合いがいる方にお願いです。
小黒蚊の毒の恐ろしさと対策&対処法をぜひガイドブックに載せてください!
こんなに恐ろしい毒を持っているのに、自分が刺されるまで知らなかった小黒蚊。
台湾旅行経験者の友人は誰一人として小黒蚊の存在を知りません。知名度が低いわりに、インターネットで見ると、沢山の方が被害にあっていて、状態は酷いです。
私のような被害者を増やさないためにも、ぜひご一考を!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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