台湾の危険なバイク乗りたち

台湾の文化、生活


こんにちは、台湾のゆっこです。

交通部の調査によると、2023年10月の台湾の二輪車保有台数は14,532,264台で、100人あたりのバイクの台数は62台です。

一方、2023年の日本の二輪車保有台数は10,345,318台で、100人あたり8台なので、台湾のバイク所有率がいかに高いかが分かります。

また、同時期の台湾の乗用車の保有台数は100人につき31台なので、車の2倍の数のバイクがある計算になります。

このように、台湾の道路の景色は数字で見ても日本とは全く異なることが想像できると思います。



本題はここからです。

台湾に引っ越した当初から、日々、バイク乗りたちの危険を顧みない運転やマナーがとても気になっています。

車の間をギリギリにすり抜けて走ったり、見通しの悪い道でも反対車線にはみ出して前の車やバイクを追い越したり、車体から大きくはみ出した荷物を運んだりします。

信号無視も度々見かけます。

細い道でもスピードを出して、交差点を確認することなく走り抜けたり曲がったり、歩行者天国でも進入してきて人の横すれすれを走っていきます。

そして、そんな危険運転が多いため、バイク事故は日本の何倍も目にする機会が多いのです。

バイクは少し転んだだけでも怪我をするので服装に気をつけた方がいいと思うのですが、台湾は暑いので半そで短パンで腕や足をむき出しにしてバイクに乗っている人が多いのも気になります。

さらに危険なことに、ノンヘルだったり、3人乗りに4人乗り、多いときは5人乗り!

前に子どもを立たせて走行、しかもその子どもがノンヘル、そんな光景も日常的に目にします。

見ているだけで恐ろしいし、無責任な大人たちに腹も立ちます。

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とても頻繁に危険なバイクを目にするので、台湾のバイクの交通規則はどうなっているのか改めて調べてみました。

まずは同乗者の人数や乗り方について。

「同乗者は一人まで
 後部の固定座席に座ること
 後部座席の同乗者は横座り禁止」

台湾で一般的なバイクは日本でよく見る原付よりも大きく、シートの後ろが長くて、一人まで座ることができます。

後部座席で横座りをしている人はあまり見ませんが、3人も4人も乗って走行しているバイクはよく目にします。

後部座席に2人無理やり乗っていたり、後部座席にお母さん、前に小さい子を立たせてお父さんが運転、といった3人乗りも見ます。

4人乗りともなるとぎゅうぎゅうで、よく走っているなという感じです。



同乗者は後部座席にひとりなのですから、前の踏板の部分には人を乗せてはいけません

ですが、前に子どもを立たせて走行している人の多いこと!

当たり前のように子どもを前に立たせて運転している人が沢山います。

親子館で顔見知りになったお母さんも子供を立たせていたので、台湾は交通規則が緩いのかと思っていたくらいです。

私の周囲では、大人しく乗れるのであれば2歳くらいから前に立たせてバイクで移動しているイメージです。

2歳では急に何をするか分からないし、まだ筋肉も未熟だし、本当に危険です。

そして、もう見慣れてしまいましたが、前にを乗せている人もよく見かけます。

お行儀よく座っているものだと感心しますが、やはり危険です。


つぎにヘルメットについて。

「運転手と同乗者はヘルメットを着用すること」

至極当たり前ですが、バイクに乗るならヘルメットは必須です。

同乗者ももちろんヘルメット着用必須です。

ある片田舎に行ったときは、近場の移動だからか、ヘルメットを被ってない人が半分以上いて驚いたこともあります。

基隆の私が住んでいる地域もノンヘルの人をよく見ます。

特に、子どもにヘルメットを着用させずに運転している大人を見ると、子どもが不憫でなりません。

前にノンヘルの子どもを立たせて、自分はヘルメットを被り平気な顔で走っている姿が信じられません。

幼稚園に子供を送りにくるあるお母さんは、ヘルメットを被せられないくらい小さな下の子を抱っこ紐で前に抱えてバイクに乗ってやってきます。

事情があって仕方ないのでしょうが、とても心配になります。



では、何歳から子どもをバイクに同乗させればいいのでしょうか?

実際に何歳からという規制はありませんが、「5歳から」が推奨されています。

理由はふたつあります。

ひとつは、ヘルメットの最小規格が頭位50cmで5歳児相当のサイズであること。

もうひとつは、頚椎の発達を考えると5歳未満は安全ではないこと。

我が家の場合は、太郎が5歳になったとしても、子どもをバイクに乗せて移動することはよっぽどのことがない限りしないと思います。

親になったからか、特に子どもがノンヘルだったり、半そで半ズボンなどの軽装でバイクに乗っているのを見ると気が気じゃありません。



他にも積み荷の大きさなどの規定もあります。

違反した運転者には300元~600元の罰金もあるのですが、警察の取り締まりは非常にあまいです。

小回りが利いて、コストも抑えられて、車より手軽で、通勤や移動にとても便利なバイクですが、健康な体あってこそ乗れるのだから、とにかく最大限に安全を考慮して走行する人が増えて欲しいです。



先日は、結構な年配だと思われるお年寄りがバイクに乗っているのを見てはらはらしました。

見た目では70~80歳のおじいさんが、後ろに同じ年くらいのおばあさんを乗せて、道路の脇に停車したところから発車しようとしていました。

体系も細身で頼りないし、判断が鈍っているかもしれないし、バイクの運転は無理があるように見えました。

少し不便かもしれないけど、バスを使ってくれ~!

と心で叫んでいました。

とにかく、バイクに乗るときは大丈夫だと高をくくらずに安全に十分に配慮して、自分の身も同乗者の身も大切にして欲しいと切に願います。

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