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幼児に睡眠薬を飲ませたという信じがたい事件、あなたは子供をどう守る?

台湾ニュース


こんにちは、台湾のゆっこです。

数日前、とんでもないニュースが入ってきました。

『新北市板橋区にある私立幼稚園で、ある女性教諭が幼児に睡眠薬を飲ませた疑いがあるとして取り調べを受け、検察は5月18日にその女性教師に2万元の保釈金を支払うように命じた。

そして6月8日に幼稚園、園長や教諭の自宅に赴き第二弾の捜査を開始した。

捜査の対象になったのは、園長と教諭7名。

8人を警察に連行し、取り調べを行う予定である。』



耳を疑いたくなるような事件です。

息子を授かり親となった今、子どもに関する事件には敏感になっているし、言いようのない怒りで胸がムカムカする事件でした。



気になったので新聞記事を片っ端から読んだだけですが、調べた内容を書いていきます。



そもそも、なぜこの事件が発覚したのか?

『5月14日にこの板橋区の幼稚園に通う園児の保護者が新北市警察署海山分署を訪れて、子どもが2月から4月にかけて情緒が不安定で怒りっぽかったり、自傷行為を行ったりしたと報告。

また、教諭からよく分からない薬を飲まされたり、不当な体罰を受けたとも主張した。

そして5月18日に冒頭に書いた通り、ある女性教諭が容疑者として取り調べを受けるという流れになった。

今までに合計で17人の保護者から同様の報告がある。』

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園児が飲まされた薬物は何だったのか?

『園児の体内から検出されたのは「バルビツレート」という一般の人は入手困難な規制薬物だった。

中枢神経系抑制作用を持つ薬で、睡眠薬、鎮静薬、静脈麻酔薬、抗てんかん薬として用いられる薬である。

脳の大脳皮質や脳幹に作用して、脳の覚醒を抑えることで、眠気や鎮静作用をあらわす。』

脳の神経に作用する薬を、園児を大人しくさせるために飲ませたというのだから、園長や教諭の神経こそどうなっているのか…

ある園児は、「いい子に眠れなかったら虹色のお薬を飲もうね」と先生に言われたと言っているそう。

本当に信じがたい事件です。

大人用の薬を子供が飲んだら、最悪の場合死に至ることもあるそうです。

命を落とした子供がいなくて本当によかったですが、必要のない強い作用のある薬を飲まされたことで、身体や心に傷跡が残らないかが心配です。



園に対する処分は?

『新北市教育局は、この私立幼稚園の認可を6月12日に廃止し、最高15万元の罰金を科すと発表した。』

もちろん幼稚園の存続は不可能ですが、15万元(約65万円)の罰金だけでは軽すぎるような。

今後の調査や裁判の結果で、被害にあった子どもたちへの慰謝料など何らかの支払いが発生するのでしょう。



被害にあった児童の数は?

『28人の児童が検査を受け、8人から微量の薬物が検出されている』

検査は基本的には血液検査だそうです。

年齢だけはベテランな大人になってきた私でも、血液検査は失敗されることが多くて大嫌いなのに、小さな子供たちが本来なら必要のない検査をしなくてはならないことも可哀そうでなりません。

そして、驚くべきはその8人の中に園長の子供も含まれていたこと。

なぜ自分の子供に薬物を与えられるのか、理解に苦しみます。



園長、教諭や警備員合わせて9名が事件に関与したとして取り調べを受けました。

結果、1名を除く8名が傷害罪と未成年者の心身の発達を阻害する罪に関与したことが判明し、園長は5万元、その他7名は2万~3万元の保釈金を支払ったとのこと。

一人の勝手な教諭が事件を起こしたのではなく、ある意味園の方針として薬物を与えていたということです。

一体、どのような経緯でこのような想像を超える恐ろしい方法を取ることになったのか、私はとても知りたいです。

一人の権力者の意見に従わざるを得ない組織だったのか、おかしな人ばかりが集まってしまった幼稚園だったのか。

薬で子供をコントロールすることに問題を感じた教諭もいたとは思いますが、止める方法がなかったのでしょうか。



また、この事件の不可解な点として、5月14日に報道され、翌日に社会局が直ちに行動を起こすと発表したにもかかわらず、検査のために園に立ち入ったのは6月5日だったという点があげられます。

多くの保護者が幼稚園に対して長年不信感を抱いていたようで、自ら病院にいき検査を受けさせた保護者もいたようです。

中には市政府の消極的な対応に不満を抱いている保護者もいて、訴訟を起こすとも言っているそうです。

侯友宜市長は、新北市教育局は色々と全面的に協力して事実を明らかにすると述べていますが、特別報告会に出席して質疑応答に直接答えることはしませんでした。

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ここからは噂の域を出ない話ですが、この私立の幼稚園はいわゆるセレブ幼稚園のようで、バックに政財界が絡んでいる可能性があるようです。

だから各組織の動きが緩慢だったのではと言われています。

事前に園に認可取り消しや捜査が入るなどの情報が入った可能性もあり、監視カメラの映像が消去されていたのはそのためではないかという話もあります。



これから、太郎の幼稚園や進学先などを選ぶ身として、今回の事件はとても衝撃でした。

日本でも子供に関する信じられない事件が後を絶ちませんが、台湾の今回の事件は想像を超えていました。

では、子どもを守るためにできることは何か?

幼稚園選びももちろんですが、何かいつもと違うこと、違和感を感じること、気分が悪いことが起きたときに、何でも親に話せる雰囲気や信頼関係を築いておくことが大切だと思いました。

楽しいことも嫌なことも「何でも話したいと思ってもらえる親になること」が私の新しい目標になりました。

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