こんにちは、台湾のゆっこです。
「台湾あるある」の一つに、台湾人は数字の羅列を覚える能力が高いというのがあります。
この場合の数字というのは、日常生活で使う電話番号やIDカード番号をさします。
電話番号
自分の番号は覚えているのは当たり前として、例えばレストランの予約とか何かの問い合わせなどで、初めて電話をする番号をスマホ画面に表示させサッと覚えたら、画面を電話に切り替えてパパパっと打ち込んだりします。
IDカード
IDカードは、台湾国民が全員持っている身分証明書で、10桁の番号が与えられています。医療機関や銀行などで登場シーンが多くて、私も何度も番号を記入したり、カードを提示しています。
また、台湾の病院では、IDカード番号やパスポート番号を口頭で聞かれることがあります。形式的なものらしいですが、覚えているのが当たり前というような感じで聞かれます。
私は外国人だからか、覚えていなくても仕方ないといった感じで、特に問題はありません。
そして、台湾人はその10桁の番号を、自分の番号だけではなく家族の分まで覚えていたりします。
家族が10桁もの番号を覚え合っているのをみて、「一体どうやって覚えているんだ?凄いなあ」と思っていました。
マルコスは当然のように、私の電話番号もIDカード番号も覚えていて、すらすら言えます。
数字を覚えるのが大変苦手な私にとっては、スペシャル能力です。もっとも、私は記憶力全般が弱いのですが…
そんな私が、いつの間にかマルコスの電話番号を覚えてしまっていました。
自分の電話番号さえ覚えていない私がなぜ…
考えてみると、スーパーや薬局などの店で、マルコスが頻繁に電話番号をレジで伝えているのを聞いているうちに、自然と記憶されたようです。
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台湾では店の会員証を持っていなくても、レジで電話番号を伝えるとポイントが加算される仕組みの店が多い
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私がマルコスの電話番号をどう覚えていったのか、「記憶の仕組み」について考えてみると、中国語の四声の影響が大きいことに気づきました。
中国語は四声という、4パターンの音の抑揚をもつ言語です。(細かく言えば、「軽声」があるので5パターン)
四声は時にはやっかいで、間違えると全く別の言葉になってしまうので、驚くほど通じません。それだけに、抑揚が平たんな日本語に比べると、中国語はかなり抑揚が強い言語になります。
マルコスの電話番号を聞いているうちに、数字の四声が音楽のように耳に残り、まずは抑揚がインプットされ、その次に数字がインプットされていったのです。
そんな、自身の記憶の仕組みを分解してみると、台湾人が番号を記憶するのが得意なのも納得です。
日本語の場合は発音が平坦なので、抑揚を使っては記憶ができません。
なんちゃらクログロ(9696)とか、いい国(1192)作ろう鎌倉幕府とか、お覚えやすいゴロ合わせを作るのが一般的です。
私の母の電話番号には、「ババア」というゴロが入っています。作ったのは私じゃないですよ、自作の”ババア付き”ゴロフレーズを私に教えてくれました。
実は、私はいまだに自分の電話番号すら覚えていません。これを機会に、そろそろきちんと自分の電話番号とIDカード番号(居留証)とパスポート番号くらいは、メロディーラインを覚えようと思います。
中国語の四声=音楽という捉え方をすると、番号だけでなく、日常会話のフレーズも覚えやすくなりそうです。
お気軽にコメントください
ゆっこさん。
なるほど・・・中国語の四声と音楽的な感覚・・・
そういうので流れるように覚えているのか~!!!
私も台湾の人たちの数字の記憶力って本当にいつも尊敬してしまうんです。
私なんて言われているところから、どんどん記憶が消えていってしまうので
4桁ぐらいでさえも怪しいときがあるのに、電話番号とか統一番号とか、
一度聞いただけなのに、それも早口で言われているのに覚えているんですもんね・・・
私の友人の電話番号もほぼほぼ覚えていませんが、
ひとりだけその子だけのはすごく忘れないのがあるんです。
確かに音の流れが心地よくて覚えている感じです。
すごく納得した内容でした♪
メイフェさん
最近、自分の中で分析するのが流行っているので、
あの驚異的な暗記能力について考えてみました。
共感していただき嬉しいです。
本当に、数字の暗記能力が高いですよね。
実際に、まずは自分の居留証の番号は暗記しました。
次は電話番号かな。そして、パスポート番号も覚えようと思っています。
第一声が連続とか覚えにくいから、メロディーっぽく四声がバラバラであれ!
我が番号たちよ!という感じです(笑)