こんにちは、台湾のゆっこです。
以前、ブログで日本人ママ「柴さん」を紹介しました。
ご近所に住んでいて、日本語を話して、子どもの年齢が近くて、色々とご縁を感じるところが多い柴さん。
その後も共通点が色々と発覚し、益々ご縁を感じています。
子どもの誕生月が同じだったり、
学生時代に演奏していたちょっとマイナーな楽器が同じ系統だったり(柴さんはユーフォニウム、私はチューバ)、
他にも家族のことで色々と共通点があって(柴さんのプライバシーにも関わることなので詳細は避けます)、
話していると度々「えーーー!私も!」ということが多いです。
今日の物々しいタイトルは、柴さんの勤める日系企業の話になります。
柴さんは日本人なら知っているであろう日本の大手企業の台湾支社で働いています。
先日、いつものように柴さん親子と遊んでいるときに、最近このブログでも取り上げているような政治の話になりました。
すると、柴さんが勤めている会社に「戦争マニュアル」みたいなものがあると言うのでびっくり!
私が知っているマニュアル類とは違う、なんだか物騒な響き…
それに、企業が「戦争マニュアル」をもっているということにあまりピンときませんでした。
どんなマニュアルなのか気になるので、更に話を聞こうとすると、太郎が家に帰りたいモードになってしまいました。
太郎がギャーギャー言っている中、なんとか柴さんから聞いたそのマニュアルが作られた経緯や中身について紹介します。
このマニュアルは2年ほど前に、日本の本社から指示があり作成されたそうです。
本社は、台湾と中国との問題をセンセーショナルに報道する日本のメディアに影響されて、もしもの場合に備えて作成するようにと台湾支社へ指示を出したのです。
台湾の人たちは、中国との戦争が近々で起こるとは思っていませんし、私もそんな雰囲気を感じません。
日本と台湾の感覚の違いが思っている以上に大きそうです。
台湾では、もし戦争が起こった場合、一般男性も戦争に駆り出されます。
男性でも年齢や健康状態によっては兵役を免れますが、とにかく企業から多くの男性社員がいなくなります。
その状態で残された社員がどのように立ち回るのかをマニュアル化したもののようです。
ベースとなるマニュアルがあり、それを柴さんの企業向けにアレンジして作られたとのことでした。
これが「戦争マニュアル」の正体でした。
ちょっとした世間話から知ることになった台湾の企業がもつ「戦争マニュアル」ですが、柴さん自身も日本の本社との温度差を感じているようでした。
備えあればなんちゃらとは言いますが、そんなものを使わないで済む未来でありますように。
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