「醜い見た目」のせいで生産量が少ない【黑香マンゴー】

台湾グルメ


こんにちは、台湾のゆっこです。

マルコスが仕事先からいただいた緑色のマンゴー

黑香芒果ヘイシャンマングォと言う品種で、この色で食べ頃なのだそうです。



今まで食べてきたマンゴーとは見た目が全く異なるので、本当に食べ頃なのかと半信半疑になる私。

一番よく食べる愛文マンゴーは赤みがかっていてずっしりとしているし、



もっと大きな金煌マンゴーは黄色です。



一方、黑香マンゴーは片手にすっぽりと収まるくらい小ぶりで、緑色に黒い斑点が入った見た目をしています。

完熟状態でこれ!?



手にしてみると見た目の印象よりは柔らかかったのですが、どんなもんだろうと切ってみると…

疑ってごめんなさい!

しっかりと完熟でした!



そして、一口食べてみると、とーーーーっても美味しい!

濃厚な甘さの中に、少し酸味もあって、好み中の好みの風味でした。

こんなに美味しいマンゴーがどうして市場にあまり出回っていないのだろう?

ちょっと不思議に思って調べてみました。



黑香マンゴーの歴史は意外と長く、日本統治時代に台湾にやってきた品種なのですが、当時は台湾の風土に合わず2年に一度しか収穫ができなかったそうです。

その後、長年の改良を経て、台湾でも栽培ができるようになりました。

龍眼と似たような風味があるので、生産者でさえ龍眼と掛け合わされた品種だと誤解してしまうようですが、龍眼とはまったく関係ありません

黑香マンゴーの旬は7月中旬から下旬

愛文マンゴーよりも半月ほど遅れて成熟します。

平均糖度は16度に達するとのことで、甘いはずです。(沖縄県や宮崎県では糖度が15度以上のマンゴーについてブランド化をしている)

それだけ甘くて美味しいマンゴーにも関わらず生産量が少ない理由、それは濃い緑色の見た目が美しくないから

か…悲しい。

とはいえ、消費者も「醜いマンゴー」の美味しさに気づき始めたのか、近年は徐々に人気が出てきているそうです。

人間と同じく、見た目じゃなくて中身で勝負だ!

ということで、どこかで見かけたら「黑香マンゴー」を是非お試しください。

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