日本人嫁と台湾人姑の関係について

国際結婚

こんにちは、台湾のゆっこです。

台湾に引っ越してから3カ月くらい経ったある日、結婚式の招待状を、台北に住む知り合いに手渡しするついでに、ランチに誘った時のことです。

知り合いというのは、台北で宿を経営している台湾人の女性で、元々は母を通じて知り合いました。初めての台湾人の友人ともいえる人で、マルコスと結婚して台湾に引っ越す報告をしたときも喜んでくれました。

日本語もペラペラなので、とても頼りにしている人です。

そんな彼女とランチをしながら結婚式の日取りの報告をしつつ、色々と話していると、やたらとマルコス母のことを聞かれました。初めは聞かれるままに答えていたのですが、段々と彼女の思惑が分かってきました。

どうやら、マルコス母との関係について何か相談があるからランチに誘われたと思っていたようです。

スポンサーリンク



この日は雨だったので、マルコス母が最寄りの駅まで車で送ってくれたというと、そんなに大事にしてくれているなら大丈夫と安心した様子でした。

彼女の話によると、日本と同様に台湾にも嫁姑問題というのがあるらしく、結婚して夫の家族と住むパターンがまだまだ多い台湾では、姑が家のルールを厳しく嫁にしつけたりするので、嫁は大変な思いをするのだそうです。

実際に彼女の弟家族とご両親が一緒に住んでいて、厳しい母親に義理の妹が苦労しているのだとか。

特にキッチン周りで事件が起きがちだそうです。料理や食器の片づけ方など、色々と口うるさい姑と我慢して従う嫁、みたいな構図ですね。

いや~、私には無理です。



そこで、マルコス母になにか注意されたことがあるだろうか…と思い返してみました。

引っ越したばかりのときにビショビショに濡れたグラスをそのままシンク脇に置いたら、布巾の上に置くと下が濡れないよ、という当たり前のことをジェスチャーで教えられました。

かといって、マルコス母が普段そんなに神経質に水滴を気にしているかというと、ビショビショのまま、というより私の方がきれい好きです。

たまたま気になっただけなのか、もう少し気を遣おうねということだったのか分かりませんが、いずれにしても、その一度きりでした。

むしろ、私の方が要望ややり方を伝えて、それを聞いてもらっていることは沢山あります。

スポンサーリンク



引っ越して直ぐに、元々置いてあったガラスのまな板を使うと私のお気に入りの包丁の刃がこぼれたので、マルコス母にこのまな板は良くないと伝えてて木のまな板を買ってもらいました。(今ではガラスのまな板は電気ポットの下敷に)

キッチン周りでは他にもあります。

マルコス一家は電気釜のスイッチを切って放置し、翌日の昼に食べるという習慣があったのですが、ご飯は水滴で美味しくなくなるし、不衛生だし、釜自体にも良くないし、Gがくるということで、ラップして冷凍する習慣に変えました

また、菜箸がなくて料理がしにくかったので買ってきてくれたのですが、とても長くて重たい菜箸だったので、一緒に市場に行ったときにあれは長すぎて重いからと、ちょうどいいサイズのものを買ってもらいました

冷蔵庫や冷凍庫にものが沢山詰まっていて、今保存したいものが入らない状態でした。ある日、奥の物を発掘して一つずつ、これは何かと聞いていくと、何年前かも不明で、今後誰も口にしないものばかり。ということで、古い食材は処分しました

料理は台湾料理を教えてもらうこともあれば、マルコス母のやり方より美味しく作れるものは、ちょっと待って~ととめて、この方がいいと伝えることもあります。そんなときは、そうなのねと聞いてくれるか、任せてくれます。人のやり方を止めるって失礼なのに、優しいマルコス母です。

室井さん、キッチンで事件は起きていません。



次に掃除に関してです。

私が引っ越した当初はシートを変えるタイプのモップで、ドライシートでごみを取ったあとにウェットシートで水拭きをするという床掃除を、数週間に一度だけしていたそうです。

が、それでは頻度が少なすぎます。しかも家族4人中3人が女なので、白いタイルに髪の毛が目立って気になる!!!当時は皮膚病を患った猫もいたので、何だかすぐに床が汚れていました。

きれい好きでハウスダストアレルギー持ちの私にとっては、ちょっと無理…

とはいえ、頻繁に掃除するのに使い捨てのシートを使うのは不経済だと思い、掃除機はあるかと聞くと、マルコス母の部屋に眠っている日立の掃除機がありました。

掃除機を手に入れた私はすぐに毎朝の床掃除が日課になりました。モップも使い捨てじゃないタイプのものを買ってきてくれたので、それで水拭きもできます。

引っ越した当時は、キッチンは外の扱いなのかと思うくらい床掃除がされていないエリアでした。しかし、私が床掃除をする習慣ができたら、マルコス母もキッチンの床を掃除する習慣ができて、今では朝の掃除が2人の日課になっています。

室井さん、掃除でも事件は起きていません。


マルコス母は友達が多いタイプで、ランチや買い物に出かけたりすることもしばしばあります。そんなときは、私にも声をかけてくれたりします。義母が義娘を連れて出かけるのが当たり前という文化です。

マルコス母世代のおば様たちに、私が1人混ざる。日本ではあまりないシチュエーションですが、これが普通です。

私は誘われたら、自分の都合や気持ちを優先して、行くか行かないかを決めています。時間があって行きたいときは連れて行ってもらうし、やりたいことがあったり疲れているときは断ります。マルコス母は、決して無理強いはしません。

マルコス母たちの会話は中国語ではなくて台湾語のときもあり、さっぱり分かりませんが、美味しいものを食べられたり、行ったことがない場所に行けたり、文化も学べたり、それはそれで楽しんでいます。(台湾語は台湾独自の言語です)

室井さん、外でも事件は起きていません


マルコス母は洋服持ちでもあるので、若いときに着ていた洋服を私に沢山くれます。マルコス姉は背が高いのでサイズがあわないため、私に着せようとするきらいがあります。

もらった服の中で一番のお気に入りが、こちらのレトロデザインのシャツです。これはかなりツボりました。


室井さん、事件はどこで起きてるんですか?!




このように、我が家では嫁姑問題は特に起きていません。マルコスが優しさの塊なので、なるほど、その母も優しさの塊です。

他の家庭の事情をこちらから尋ねることはないので分かりませんが、これから台湾に長年住むうちに、嫁姑問題の話を耳にする日も来るのでしょうか。プライベートな案件なので、調査を積極的に進めるのは難しいですが、今後も注目していこうと思います。

私がマルコス母と逆の立場だったら、生意気な嫁だと思うかもしれません。心が広くて優しい義母で、私はラッキーです。逆に、台北の友人の母のような人が義母だったら、どうなっていたのか。

室井さん、事件は”毎日”現場で起きてるんだ!

という状態だったでしょう。ぞっとします。


最後までお読みいただきありがとうございます。
応援クリックいただけると励みになります。

にほんブログ村

お気軽にコメントください

タイトルとURLをコピーしました