台湾では「招かれざる客」にならないのかと驚いた話

台湾の文化、生活


こんにちは、台湾のゆっこです。

前回のエピソードで長々と続いた「引っ越しカウントダウン劇」がいったん幕を閉じました。

台湾と日本では物件探しも物件自体も、引っ越しのお作法までも色々と異なるものだと、今回の台湾初引っ越しで大変勉強になりました。

と、ここで、おまけの一幕をお届けいたします。

タイトルは「あなた、翌日に泊まりに来るなんて凄いわね」です。

私たちの引っ越しは12月28日木曜日でした。

ただでさえ年末は何だかそわそわとして落ち着かない時期、そこに計画通りに進まない引っ越しが重なり、心身ともに疲れが溜まっていました。

そんな中、なんとか予定通りに引っ越しを終えたその翌日、なんとマルコスの親友ルーくんが泊まりに来たのです。

「きっと初めに泊まりに来るゲストはルーくんだろう」と私の予想をマルコスに話してはいたのですが、まさか翌日とは。

引っ越したばかりで物も足りない、
整理もされていない、
住人もまだ落ち着いていない、

どう考えてもないない祭りの真っ最中の引っ越しの翌日に、泊まりに行きたい?!

で、その申し出を受け入れる?!

ルーくんの感覚も、マルコスの感覚も、私には理解できませんでした。

日本なら、尋ねる方も受け入れる方も「引っ越しが落ち着いてから」と考える人が大半ではないでしょうか。

ルーくんもマルコスも「大らか of 大らか」なのか、台湾ではそんなの気にしない文化なのか、私はちょいとビックリでした。

しかも、何時に来るのかもよく分からず、金曜に泊まりに来るということだけが、引っ越しの数日前に決まりました。

最近彼女ができて、毎週末に彼女とデートをしている様子のルーくん。



金曜日に我が家に泊まりに来て、土曜は彼女が住む台北に行く予定だと言います。

もうすぐ年末だから、年内に会っておきたいというのも理由のひとつでした。

年内に?

台湾は旧正月がメインだし、そんなに毎年年末にこだわって会っていた記憶もないのですが…



マルコスからルーくん宿泊計画の相談をされたときに、寝る布団がないと言ったら、ルーくんはマットレス持参でくると言います。

おう、そこまでして泊まりたいのか。
ルーくんはマルコスの唯一の友人と言ってもいいくらいの存在の人だし、私ももう慣れていて気も使わないし、何のおもてなしもできないけど来るならどうぞ、と思いOKしました。



金曜日は夕方にオンラインで日本の中学生に英語を教えています。

ルーくんは用事があったそうで、ちょうどオンラインのレッスンが終わって少し経ったころにやってきました。

マルコス母とマルコス姉もルーくんとは長い付き合いなので、老家(実家)でみんなで夕飯を食べることになっていました。

ルーくんと一緒に夕飯を調達して、老家(実家)へ。

夕飯自体も20時半近くなり遅めだったのですが、更にそのあとルーくんが住んでいる新竹市で買ってきてくれたケーキをガッツリ食べました。



21時半のケーキタイム。



今日はティータイムが6時間くらいおしちゃった、と言いながら大きめのケーキをしっかり2種類ペロリ。

そして、また新居に戻り寝る準備です。

どこにタオルがあって、どこに着替えがあるかも探さないと分からない家で、バタバタと準備をしている間、ルーくんが太郎に構ってくれていました。

太郎も赤ちゃんのときからルーくんには何度も会っているので、警戒心もなくなったようで、楽しそうに遊んでいました。

ありがとう!
ルーくんが子守りで活躍するとは予想していなかったよ!



引っ越しの翌日に泊まりに来る招かれざる客も、子守りおじさんに変身し活躍するという嬉しい誤算があったので、ルーくんの訪問も結果オーライ。

そして、ルーくんももれなく勘違い風習前話参照)にのっとり煌々とした照明の中寝て、翌日は彼女の元に向かっていきました。

おまけの一幕、完。



ちなみに、ルーくんが買ってきてくれた新竹市の「淵明餅舗」さんのケーキは紅豆とタロイモで、どちらも美味しかったです。

白いふわふわした部分は和菓子の何かと味が似ていて幼い時の記憶が蘇る感覚になったのですが、その和菓子の名前がわからず説明できません。

白くて半透明で羊羹のような食感のアレ、なんでしたっけ。

ほら、アレ、アレ。

淵明餅舗
新竹市北區中山路112號(map
03-525-0256

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