こんにちは、台湾のゆっこです。
今日は本ブログでもたびたび登場する日本語ペラペラの「マルコス姉」の話です。
マルコス姉は、9月下旬から10月上旬にかけて日本に遊びに行っていました。
コロナ以来、実に4年数ヵ月ぶりの日本とあって、東京、新潟、大阪を2週間かけて巡るという計画を立てて、旅行を心待ちにしていました。
日本のアニメやゲームが好きなことがきっかけで日本語を勉強し始め、日本では専門学校へ通ったり、就職の経験もあるマルコス姉。
その日本語レベルは、私が出会ったどの外国人日本語話者よりも堪能で、国語が苦手な私よりも日本語ができるんじゃないかと思うほどです。
さて、そんなマルコス姉が、久々の日本で行きも帰りも空港でトラブるというネタを提供してくれました。
本人の了承を得たので、何があったのかここに記します。
実は日本の空港でのトラブルの前に、台湾の桃園空港でもショックな出来事がありました。
前日の夜にトランクに荷物を詰めていたマルコス姉。
荷物の中身は着替えなど身の回りのものが少しと、ほとんどが久しぶりに会う日本の友人たちへのお土産でした。
大量の台湾のお菓子です。
買いすぎて入りきらない分は諦めて、とにかく詰められるだけお菓子を詰めたマルコス姉。
トランクを持ち上げてみて、体感で重量制限の23kgには達していないと踏みました。
私も持ち上げてみて、これなら大丈夫だと思うと言いました。
マルコス姉は、自身と私の体感を信じて、自宅で荷物を測らずに翌日桃園空港に向かいました。
しかし、チェックインで荷物の重量にビックリ!
なんと4kgもオーバーしていたのです。
追加料金を2200元支払う羽目になってしまいました。
マルコス姉に念のため計った方がいいと言えばよかった…
太郎のお世話で腕力がついていたのか、そんなに重いとは感じなかったのです。
素直なマルコス姉なので、2人の体感を信じたのだと思います。
初っ端からショックを受けつつ日本へと旅立ち、3時間後に成田空港に降り立ちました。
入国審査を終え、手荷物引渡場でお菓子がたくさん詰まった27kgのスーツケースを無事に回収し、出口に向かおうとすると、検疫の検査官が犬を連れて現れました。
ボードに書かれた持ち込み禁止アイテムは入っていないかと聞かれました。
肉類や果物などの持ち込みがないかの確認です。
ないと答えながら、検査犬のビーグルに目をやり「かわいい~」と思ったその瞬間、ビーグルくんの鼻がぴくぴく、すっとマルコス姉のスーツケースの横に座りました。
なんとビーグルくんの検疫検査に引っかかってしまったのです。
端の方に連れて行かれスーツケースの中身を確認されます。
もちろん、検疫に引っかかるようなものは持ち込んでいないので問題はなかったのですが、スーツケースの大半を占める大量のお菓子、そして直に入れていた下着類を見られるという少し恥ずかしい思いをすることに…
余計な時間がとられてしまったので、急いで友人との待ち合わせ場所に向かいます。
しかし、こんなときに限って、急行と各駅電車を乗り間違えるマルコス姉。
結局、友人との約束には大遅刻。
初日から散々な目に合ったマルコス姉でした。
それにしても、どうしてビーグルくんはマルコス姉のスーツケースに反応したのだろう…
いえ、ビーグルくんはスーツケースではなく、マルコス姉そのものに反応したのかもしれません。
マルコス姉は大の犬好きです。
きっと、ビーグルくんを見たときに心の底から「かわいい」と思ったはず。
ビーグルくんはその気持ちを敏感に察知して反応したのでは、と私は思うのです。
検査犬だって、一匹の犬だもの。
かわいがられたいもの。
初日からトラブル続きだったマルコス姉でしたが、帰りの空港ではもっと悲惨な目に合うことになります。
つづく
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