こんにちは、台湾のゆっこです。
今日は、誰の役にも立たないであろう話をします!
先日、台湾でも大大大人気の映画「鬼滅の刃-無限列車編-」を観に行きました。
映画自体はとても面白くて楽しめました。
が、数多の大人が涙したという映画にも関わらず、全く涙が出ませんでした。
なぜか?
そんなことを分解してみようと思います。
はい、この記事は誰の役にも立ちません。
時間が余って仕方がない方だけお読みいただければ幸いです。
また、ネタバレを含みますので、これから映画を観る方は退散ください。
私と鬼滅の刃
キメツとかタンジロウとかネズコとか、関連フレーズはあちこちで耳にするので、人気の漫画というのは知っていましたが、近年あまり漫画に興味がないので、台湾に引っ越すまで見たことがありませんでした。
1年くらい前に、我が家にもNetflixが導入されてから、ご飯時に観るのにちょうどいい20分くらいで終わる日本のアニメをみることが習慣化して、その流れで「鬼滅の刃」もチョイスされました。
ということで、アニメは一通り観ました。
そして、人気があるのが分かるな~と素直に思いました。
そのくらいの距離感だった私と鬼滅の刃。
鬼滅の映画版を観に行く
映画が来る前から、そもそも台湾でも鬼滅は大人気で、色々な店が鬼滅の刃とコラボしていたり、店頭で映画の宣伝をしていたりするのを目にしていました。
丸亀製麺にも鬼滅
さて、台湾には10月末に映画鬼滅の刃がやってきました。(台湾は海外の映画が入ってくるタイミング早め)
家族ではマルコス姉がいち早く映画版を観に行き、とても良かった、めっちゃ泣いたと言っていました。
それに、特に鬼滅ファンじゃなくても、感動して涙が止まらなかったという声も見聞きしていました。
ふむふむ、そんなに良いのか、アニメでは話が途中で終わっているし、久しぶりに映画を観に行くチャンス!と観に行くことしました。
中国語字幕は少ししか読めないから、日本映画を観るのが台湾では私向きなのです。(英語の映画を一本まるっと字幕なしでストレスなく観れるほどの英語力もない…)
もう一度観たいと言うマルコス姉と3人で、南港駅に隣接しているCITYLINK内の映画館に行きました。
映画館は当然のように鬼滅色が濃厚で、ほぼ鬼滅のガチャガチャやグッズが売られていました。
リング状のブランコがある、遊び心のある空間。
60kgという体重制限があります。
ダイエットしたので、ブランコ好きな私はちょっと乗ってみました。
南港の映画館、なかなか良い。
私たちが指定されたホールに入ってみると、座席が4列しかない、ちょっとしたお金持ちのシアタールームみたいな部屋でした。
これはこれで、画面の大きさと距離がちょうど良かったです。
私の右には知らない女性、左はマルコスという並びでした。
途中で右の女性が涙を拭い始め止まらなくなっており、マルコスも目元を拭っている様子。前の席ではティッシュを出したり、鼻をかんだりする音が聞こえてきます。
この日、2度目の鑑賞になるマルコス姉は、1回目はマスクの中がビショビショだったそうで、それよりはましだったけど、やはり泣いたと言っていました。
そして、私は最後まで目から涙がこぼれることはありませんでした。
なぜ涙が出なかったのか分解してみる
映画を観終わったあとに、映画のどこで泣いたのか、マルコスとマルコス姉に聞いてみました。
そんな質問をする時点で、サイコパスみたいなやつと思われるかもしれませんが、私は映画やドラマではわりと感情移入しやすい方だし、泣くことだってあります。
しかし、鬼滅は私のある部分には刺さらなかった。
ストーリーは面白かったし、見終わった後に満足感はあったけど、涙腺を刺激することはなかったんです。
そこを分解してみます。
まず、泣ける(泣かせる)シーンは2つあります。
炭治郎が夢の中で死んだ家族と会うシーンと煉獄杏寿郎が戦闘に敗れ亡くなった母が迎えに来るシーンです。
分解①
炭治郎の幸せな家族が、私にとっては感情移入しにくい類のファンタジー過ぎた。
私の実際の家族が、温かい家庭といった感じではなかったことも影響しているだろう。「家族」の対象がペットの猫や犬だったら、自分の経験に即していて泣いていた可能性はある。
また、例えば宇宙とか恐竜とか魔女くらいぶっ飛んだファンタジーの方が、逆に入っていける気がした。現実世界に近い設定のアニメ版は、あまり自分には刺さらないのかもしれない。
分解②
鬼滅人気のひとつに、コミカルなちょっと笑えるシーンが織り込まれていることが挙げられるだろう。
そのコミカルさが割りとツボで、笑った回数は多い。
笑うことで、泣きに入りにくくなったのではないか。
分解③
水や草木などの背景、列車の煙などのアニメーションの技術の高さに感動して、細部まで目を凝らして見てやろうという妙な意気込みが芽生え、鑑賞の焦点が100%ストーリーに向いていなかった。
分解④
「無意識領域にある精神の核」という考え方、そして炭治郎、善逸、伊之助の三人三様の無意識の描写が興味深くて、学問的な関心がわいてくる。
その3人の無意識領域の描写の意味とか、自分の無意識はどんなだろうかと考えを巡らせたり、作者の想像力と創造力がすごい!と感動したり、一歩外から映画を眺めていた。
分解⑤
映画の終盤、煉獄杏寿郎の闘いでは、憎たらしくて強すぎる上弦の鬼を倒してくれーと、応援モードが全開になる。
もう少しの所で、煉獄杏寿郎が深手を負って死んでしまうわけだが、亡くなった母が出てきたときには早く天国に行って楽になってね、という気持ちの後に、さてこの後は誰がどうやってあの鬼を倒すのだろうと、先のことを考えていた。
つまり、鬼を倒すことに気持ちが乗っている、完全なる戦闘モードだった。
風邪をひいてしまった頭で分解できたのは、以上です。
涙がどうのは置いておいて、映画「鬼滅の刃」はとても面白かったです!!
ちなみに、そんな私が(どんな私だ?)何度観ても泣いてしまう映画は、トム・ハンクス主演の1989年の映画「ターナー&フーチ/素敵な相棒」です。
この映画は、長年の間、私の涙腺をばかにしてくれています。
皆さんの涙腺崩壊映画はなんでしょう?
お気軽にコメントください
誰の役にも立たないなんてとんでもない。
興味深くふむふむ・・・と拝見しました。
私は①ではやっぱりちょっと泣いちゃいました。号泣ではなかったけれど。
小さな弟くんには泣けてしまった。
②は私もあまり涙がでなかったのです。
ゆっこさんの分析に加えて(笑)
観る前から「号泣する」という情報があったからかな~って。
私の周りは特に「最後、大泣きした」って。
なので、どれだけ悲しいんだろう・・・と身構える気持ちがあったから
気持ちがそれを準備してしまったような。笑。
なので中盤の①は不意に来たのでやられてしまってちょっと泣きました・・・笑。
最近は涙腺が壊れていて、ドラマでも映画でも
結構なんでもよく泣くけれど、とりあえず動物系などは全くダメです。
今となってはもう観ないです。笑。
メイフェさん
メイフェさんも映画ご覧になったんですね。
そうですね、最後の煉獄さんのシーンが泣けるという情報は
私も読んだことあったので、自然と身構えていたと思います。
ただ、情報ゼロだった泣きポイント①でも、全く刺さらなかったので
私の涙腺のスイッチは別の所にありそうです。
あのシーンでは、騙されるな!って思っていました(笑)
泣く映画は、ストーリーが完璧に頭に入っているのに
何度も泣いたりするので、ネタバレがあっても人に寄って
刺さるストーリーがあるのかなーと思ったりもしました。
私は最近では、ラジオを聴いて泣いたりしました。
友情の話でした。
メイフェさん、いつも下らない記事でも読んでいただいて
ありがとうございます!!!