最近出くわした「温かい」けど「ん?」となった台湾の人たち

台湾の日常・家族


こんにちは、台湾のゆっこです。

太郎をベビーカーに乗せて歩いているときに出くわした「気さくで温かい」けど、ちょっと「ん?」となった台湾の人たちの話です。

基隆河に架かる橋の歩道を、ベビーカーを押しながら歩いていると、前から細身でスラッとしたおじいさんが歩いてきました。

一定の間隔でもうけられた歩道の幅が膨らんだゾーンでどちらかが待たないと、すれ違うには少し狭い歩道です。

私が手前の膨らみゾーンで待とうとすると、おじいさんが手招きをして先に行かせてくれようとしました。

それではお先にと先に通らせてもらうと、にかっとした素敵な笑顔を向けてくれました。

が、その手には火のついたタバコが…

台湾はタバコの規制が厳しくて、歩きタバコも罰金の対象です。

タバコの煙のニオイも嫌いだし、子どもと一緒だと健康面も特に気になるので、おじいさん道を譲ってくれてありがとう、でもタバコ吸いながらはちょっと…

と微妙な心境になりました。

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別の日。

近所の公園に太郎を連れて行ったときのこと。

ベビーカーから太郎を降ろすと、トコトコと公園の隣にあるバトミントン用のネットが張られたコートがある敷地へと歩いて行きました。

公園とコートとの間には植物が植えられていて、ベビーカーが死角になる部分があるのですが、ま、誰も取らないだろうとチラチラと確認をしながら太郎を追いかけていました。

しばらくすると、見知らぬ初老のおばあさんが、太郎のベビーカーを触っているのが目に入りました。

なんじゃ、あの人は!

すぐに大声で「それ私たちのですよ!」と声をかけつつ、公園へ戻りました。

「何をしているんですか?」と聞いてみると、杖をついたそのおばあさんは、これよさそうだから試しに押してみたといい、ベビーカーがいくらしたのか聞いてきました。

台湾で出会う人にしては珍しく声が小さめで、少しはにかんだような笑顔のおばあさんでした。

悪い人ではなさそうだったので、一応うろ覚えの値段を伝えつつ、このベビーカーは日本で購入したもので、台湾では多分買えないと説明をしました。

そして、よくよく話を聞くと、自分が乗るのによさそうだと思ったそうなのですが、これは子ども用なので大人が乗ったら重すぎるのですよ、とお伝えしました。

たまに台湾語まじりだったので、すべては聞き取れませんでしたが、可愛らしい笑顔で遠慮がちに話すおばあさんを見ていると、悪気はなかったのだと思いましたが、人のものを勝手に触るのはいかがなものかと複雑な気持ちになりました。



また別の日。

ベビーカーを押して信号のない道路を渡ろうと左右を確認しているとき、左から来たバイクの男性が停まって先に渡らせてくれようとしました。(台湾は右側通行)

バイクの前に5歳くらいの男の子、後ろには小学生くらいの男の子が乗っていました。

右から車が来ていたので、通り過ぎるのを待っていると、「渡りますか?」と聞かれたので「はい、でも向こうから車が来ているから」と答えると、OKという感じの笑顔で待っていてくれました。

最近、歩行者優先に対する取り締まりが強化された台湾ですが、この男性のように停車して道を譲ってくれる人はまだまだ珍しいのが現状です。

私よりは若く見えた子供たちのお父さんと思われるその男性、とても優しい笑顔で道を譲ってくれたあとに、ブブ~ンと走り去っていったその後姿をみてビックリ!

なんと、後部にはさらにもう1人男の子がいたのです。

つまり、バイクに4人乗りをしていました。

そして、全員ノンヘルでした。

4人で髪を風になびかせて走り去っていったその後姿を見て、

惜しい!!!

と思わずにはいられませんでした。



と、こんな日常を送っております。

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