こんにちは、台湾のゆっこです。
大量の水餃子の謎を解明した引っ越し当日の話のつづきです。
暦によると
「入居は13:00~17:00の間にすべし、
15:00前だとなおよろし」
という時間のしばりがあるので、ここからが大忙しです。
当初の計画では、お弁当でも買って新居でみんなでランチをするはずでしたが、大阿姨が大量の水餃子を買う羽目になったので、水餃子ランチをすることになりました。
となると、鍋や食器の準備から始めなくてはならない新居よりは、老家(実家)の方が準備がしやすいということで、急いで水餃子を茹でて食べてから新居に移動するプランに変更です。
「計画の急な変更」は台湾あるあるだよ!
覚えておくと慌てないよ!
水餃子をかき込み、色々と荷物を準備していたらあっという間に15時が迫っています。
間に合わないやないかーい!
急いで車2台にものを詰め込み、新居へGO!
バタバタと新居に物を運び入れると同時に、独特な入居の儀を行います。
事前にお金を入れた紅包をポケットに入れておき、願いを唱えながら玄関をまたぎ家中を歩き回るのです。
金銭を身に付けて家に入るのは、実際に住む私たちだけではなく、マルコス母、マルコス姉、大阿姨も同様です。
「この家にお金を運ぶよ~」
というゲン担ぎのような、家(の神様)に対する金運アピールのような、そんなものだそうです。
そして、健康とか幸福とかを願う言葉を自由につぶやいたり、心の中で念じながら家中を歩き回ります。
車で移動中に太郎が寝てしまったので、私は先に太郎を寝かせてから再度玄関をまたぐところからやり直しました。
せっかくなので、この不思議なイベントを楽しまないとね。
そして「とにかく楽しく楽しく」みたいなことをつぶやきながら家中を歩き回ってみました。
続いて、一家団らんや家庭円満を象徴する食べ物「湯圓」をみんなで食べます。
新居で初めてキッチンが稼働しました。(どうやら初めてキッチンで火を使うときに湯圓を茹でるのがポイントのようです)
昼寝中の太郎の分は形だけ、湯圓をひとつ小さなお椀に入れてみました。
湯圓を茹でたり、食べたりしている一方で忙しそうな男がひとり。
タイトルで「家中に〇〇をまく」とクイズっぽく隠したある儀をせっせと実行しています。
一体、何をまいているのでしょう?
正解は「塩水」です。
本来ならばコインや塩を撒くところを、太郎がいるので塩水で代用をしたそうです。
マルコスはとても熱心に部屋の角に塩水を撒きまくっていました。
日本でもお祓いに塩を使いますが、同じような役割です。
以上、引っ越し当日に行ったユニークな儀式を一通りご紹介しました。
正式に全て行おうとするともっと細かくあるようです。
我が家は簡素化したり代用したりしていたので、一例として捉えていただけると幸いです。
それにしても、台湾ではたとえ賃貸でも、引っ越しのときには細かく色々な儀式をする風習があるものですね。
マルコスが世代のわりにはこういった儀式を重んじるタイプなので、私も色々と経験できました。
実はこれで終わりではありません。
引っ越しの儀はまだ続くのです。
引っ越してから3日間続けるあることのせいで太郎の体内時計が狂い、引っ越してから1週間以上経った今でも生活のリズムがめちゃくちゃです。
夜中0時をすぎても元気に遊び、遅いときは2時を回ります。
必然的に朝が遅くなり、昼寝の時間もずれこみ、また夜遊びまわるという悪循環に陥っています。
その話はまた次回。
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