こんにちは、台湾のゆっこです。
38.8℃の高熱が出たまま分娩台にあがり、いよいよ出産本番です。
はち切れんばかりの100cm超えのおなかとも今日でおさらば。
胎動がなくなると思うとちょっと寂しい。。。
マルコスが私の頭の左後ろから一部始終を撮影していましたが、前回の記事にも書いた通り目隠しがなにもないので映像は誰にも見せられません。
その極秘映像を見返しながら、出産を振り返ってみます。(最後に夜王の写真も載せています)
分娩台に移り、脚は開いて台にのせ、手はバーを握って準備はOK!
8時39分、ドクターがやってきたと同時に撮影開始です。
さぁ、夜王を産むぞー!
ドクターが手術用の手袋をして、私の股の前で(語彙力)スタンバイ。
マルコス「始まるよ、いい?Relax」
看護師が私のおなかの張りを手でチェック。
一回目の陣痛の波が来る。(麻酔が効いているので痛みはありません)
私がいきむと同時に、看護師がグーで思い切り私のおなかを押す。
グーがお腹にめりこむ。
ここからマルコスの声援開始。
マルコス「Push, push!」
「パツン」という音と共に会陰切開!(初っ端で切られていますね)
陣痛が去り小休止・・・
看護師がおなかに機械を当てて夜王の心拍確認をしていると、急に音楽が鳴りだす。(ドクターの電話の着信音)
看護師がドクターのポケットからスマホを取り出し、ドクターの代わりに出る。
看護師がドクターの耳にスマホを当てると、ドクターは「今手術中、また後で」と応答。
(って、スマホを分娩室に持ち込むんだね)
二回目の陣痛の波。
看護師がグーで思いきりお腹を押す。
おなかにグーがめり込む。
「加油(がんばれ)」と言いながら看護師がグーを2個に増やして、思いっきりおなかを押す。
おなかにダブルグーがめり込む。
いつの間にか準備されていた吸引器で夜王の頭をひと吸い。
ドクター&看護師「あともう少し、あともう少し」
マルコスの声援が熱を帯びる。
「ゆっこちゃん、a little a little, push a little, a little more, a little more, うんちうんち, a little more, a little more, a little more (だんだんマルコスの声が臨場感を増していく) , a little more, a little more, a little more…」
a little more の永遠ループか?
いつの間にか体ごと私のお腹に乗っかってる看護師。
いきむ。
吸引2回目。
看護師に体ごと思いっきりお腹を押された状態でいきむ。
看護師「ママ、がんばれ」
いきむ。
夜王の首から上が出てくる。
マルコス「Ok, ゆっこちゃん、a little more, more, more, 加油加油加油加油, Push push, oh, oh …」(加油=がんばれ)
看護師が私のおなかから離れる。
ドクターたち「あともう少し!」
最後のひと踏ん張りいきむ。
夜王の体がドゥルンと出てくる。
マルコス「oh, oh, oh…」
夜王はドクターに首根っこをつかまれて、腕を下にダランとたらし、まるで捕らえられた宇宙人のような状態で私と対面しました。
(思ってたんと違う…)
私の斜め後ろでは、マルコスが感極まって動画を撮りながら泣いていました。
共感力が激高のマルコス、妊娠から出産まで我がことのように感じてきたのでしょう。
途中で「うんち、うんち」と言っていたのは、出産時は全然気づきませんでしたが、なんとも斬新な声援。しかしある意味看護師のアドバイス通りの忠実な声援でもあります。(いきみの練習時、いきむのは排便をする感じと看護師から説明があった)
動画で所要時間を確認すると、撮影を始めてからは4分、いきみ出してからは約3分での出産でした。
会陰切開に吸引、看護師のダブルグーという助けがあったとはいえ、スピーディーな出産となりました。
生まれたてホヤホヤの夜王の口にドクターが何かをいれて水分を吸引し、ダブルグー看護師にバトンタッチ。
私はそのあとお腹をマッサージされると、胎盤がするすると出てきました。
お次はひたすら会陰をチクチク、チクチク、チクチク、、、かなり長い間縫われました。
一方、ダブルグー看護師は見事な手さばきで夜王の肺に残っている羊水を吸引し、へその緒の処理をし、身体をきれいに拭いてピンクのニット帽を被せピンクのタオルで巻きます。
ピンクの夜王が私の元に運ばれてきました。
ダブルグーに夜王を見せられてビックリ!
なんと目ががん開き!
生まれたての赤ちゃんて目が開いてないんじゃないの?
性別と手足の指の数を確認したら、夜王と肌と肌を触れ合わせるカンガルーケアをします。私、すごく見られています。
世の中をしっかり見つめるかのように目を開いている息子。
小さくてふにゃふにゃの生まれたての息子を胸に載せていると、あぁ、産んだんだな~とやっと実感がわいて少し涙がにじみました。
夜王くん、ママですよ。
以上が、43歳で母になった私の出産ストーリーです。
11話もかかってしまいました。
急な無痛分娩への切り替えや、高熱など、予期せぬこともありましたが、無事に生まれてきてくれてよかったです。
大きい大きいと言われていましたが、生まれてみたら2810gしかありませんでした。
もし、もしも次回があるとするならば、エコーの数値はあまり気にせず、なるべく40週までお腹の中で育てようと思いました。
ちなみに、もしかしてと生まれて数秒後の捕らえられた宇宙人状態の夜王を動画でよーく確認すると、目、開いてました。
なんだ、この赤ちゃんは。
さてさて、他にも、台湾の出産にまつわるトピックスはてんこ盛りです。費用や準備、入院中の話、3週間滞在した月子中心の話など、またシェアしていきますので、気長にお付き合いくださいませ!
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