こんにちは、台湾のゆっこです。
日本と同様、台湾でも行列に並んでもマスクが買えない状況に陥っていました。
とはいえ、そもそも台湾はバイクが多くて空気が汚いため、普段からマスクを余分に常備している家庭が多いです。
我が家にもマスクは多めにあるので、それを必要に応じて大切に使えば、行列に並ぶ必要はないと考えていました。本当に必要な人が買えなくなってしまうとも思っていました。
そんな折、2/3に台湾政府が粋な対策を発表したのです。
台湾政府のマスク購入制限対策
購入方法と仕組み
まずは、2/4、5の2日間は一般の販売店ではマスクの販売を停止しました。
そして、2/6から健保カードを持参して健保特約薬局に行けば、1週間に1人2枚までマスクが購入可能というシステムを作りました。価格は2枚で10元(36円くらい)です。
各特約薬局は毎日大人用200枚、子ども用50枚を販売します。
健保特約薬局は全國健保特約藥局地圖で確認できます。
また、人が集中しないように、健保カードの下一桁で購入曜日を振り分けました。
奇数の人は月、水、金、
偶数の人は火、木、土、
日曜日は全員購入可能です。
家族の健保カードを持参すれば、代理購入もできます。ただし、1人1枚まで。
これは、健保カードの情報が一元管理されているから可能なシステムです。専用の機械を通せば、個人の購入履歴が登録されるので、ずるをして同じ人が何度も買うことはできません。
更に高齢者や身体が不自由で自分で買いに行けない人には、サポートもあります。
なかなか良く考えられた対策です。
健保カードがない人や観光客は?
居留証やIDカードを持っている人はその番号が使えます。
それらもない場合でも、台湾に住んでいる人なら誰でも購入が可能です。ただし、パソコンで手動でログインをするので、少し時間が掛かりそうです。
観光で来ている外国人はマスクが買えませんので、持参する必要があります。
マスクの無駄遣いをやめよう
マスクを1人2枚に制限したのには、理由があります。
台湾では1日のマスク生産量が最大で320万枚、そこから病院や工場などの公的に必要な分を差し引くと、約160万枚残ります。
1週間で約1,120万枚が一般の人に販売できる計算です。1人2枚なので、1週間で560万人の人がマスクが買える計算になります。
台湾の人口は2,400万人なので、約4分の1の人数になります。全員がマスクを欲しがったら少し足りないかも知れません。
そこで現在、マスクの生産ラインを増やしていて、1ヶ月後には1日1000万枚を達成できるように準備中だそうです。幾らか多すぎる気もしますが、そうなるとこのマスクの販売制限はなくなります。(あくまで予定です)
また、政府は「マスクはずっと付ける必要はない、こういう時は付けましょう」というような指針も示しています。
健康な人、戸外で運動をする人はマスクをする必要はないと言っています。
戸外に高密度でウィルスが飛んでいるわけではないので、特に運動中などは呼吸が十分できなくて、かえって危ないのではないでしょうか。
マスクを付ける指針は以下の通りです。
【必要な人】
病院に出入りする人、熱がある人、呼吸器に疾患がある人、免疫力が低い人
【した方がいい人】
他人と近距離接触する人、密閉空間に行く人、長時間人混みと接触する人
ウィルスはとても小さく、マスクの目はその30~50倍くらいの大きさがあるので、ウィルスは悠々と通り抜けてくるため、ウィルス単体の侵入を防ぐことはできません。
医療機関の記事を読んでいると、実際のマスクの有用性は、予防よりも自分が菌やウィルスを持っているときに、くしゃみや咳で飛沫を飛び散らせずに済むことにあるとのこと。
常々、マスクは病気予防よりもエチケットの側面が強いと思っていましたので納得です。
それに、病気じゃなくても、食べ物を売っているお店で、店員さんにマスクをして欲しいなと思ったりする場面があります。
マスクを付けるのは、相手に不快な思いをさせないため、少しでも害を防ごうとするための思いやりではないでしょうか。
ただ、マスクをしていれば咳やくしゃみの飛沫は避けられるし、マスクを通しての呼吸は湿度が高くて喉にも優しい。また、手で鼻や口を触ってしまう頻度も減るので、ある程度の予防にはなるようです。
また、マスクを外すときにも注意が必要です。
予防でもエチケットでも、せっかくマスクをしたのに、外すときに菌がついているかも知れない面を触って、その手で口や鼻を触ったら全く意味がありません。
マスクのゴム紐をもって、そのままポイッとゴミ箱に捨てるのが正しいようです。
色々と情報が氾濫していますが、冷静に考えると最大の予防は、不要不急の外出は避けること、手をきちんと洗うこと、うがいをすること、よく寝て免疫力を高めることではないでしょうか。
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