こんにちは、台湾のゆっこです。
台湾のコロナ対策の迅速さと内容に各国から注目が集まっているようです。
そんな中、11日に政府はまた新たに”マスクをオンラインで予約購入できるシステム”を発表しました。
中央流行疫情指揮中心が3月11日に発表した「口罩實名制2.0(マスク実名購入制2.0)」という、マスクをオンラインで予約購入し、コンビニで受け取るという仕組みです。
マスクを購入する時間がない人、代理購入を頼める人がいない人にも平等にマスクが行きわたるように、民間企業の協力で昼夜を問わず開発を進めていたとのこと。
そして、注文から流通までがスムーズに行われるように、大手コンビニチェーン4社(セブンイレブン、OKマート、ファミリーマート、Hi-Life)とも話し合いを重ね出来上がったシステムだそうです。
こういう事態になってみて、引っ越した国が台湾でよかったと思うと同時に、政府や開発者の方々には頭が下がります。
オンライン注文から受け取りまでの流れ
①予約注文は予約注文Webページで「健康保険証」または「自然人憑證」の番号で行うか、
スマホで「健保快易通APP」というアプリを使用して行います。
政府が発行するICチップカードで申請が必要です。
納税、戸籍謄本の発行申請、医療情報の確認などがオンラインで行えます。
ちなみに、私の家族は誰も持っていません。
②予約ができた人は3月19日に支払い通知を受け取り、支払い期間内にATM転送またはクレジットカードで支払いを完了します。
③支払いが完了すると、マスク受け取り用のシリアル番号が送られてきます。
④受け取りに指定したコンビニ店舗のマルチ端末(ibon、FamiPort、Life-ET、OK‧goなど)で、シリアル番号とID番号(身分証明書、健康保険証、運転免許証)を入力して、申込書(白いレシート)を印刷します。
⑤印刷されたレシートをレジカウンターに持っていき、マスクを受け取ります。
3月12日から18日までの1週間の試運転期間中の予約購入は、3月26日から4月1日までの期間が受け取り対象です。
マスク1枚5元(大人は上限3枚)の他に、7元の物流費がかかります。とても良心的な価格だと思います。
予約枚数が所定の枚数を超えると抽選になります。抽選は予約の早い遅いに関わらず平等なので、急いで予約購入する必要はありません。
オンライン予約は必須ではなく、今まで通り特約薬局でも購入できます。
APPでの購入の流れが図解されていましたので、貼っておきます。
オンライン予約購入は焦らなくて大丈夫
12日9時に「口罩實名制2.0」が開始するはずが、膨大な数のアクセスが集中したためにwebサイトがダウンして、正常に繋がらない状態だったようです。
スマホアプリの方も手続きを進めようとしても画面が真っ黒になり、元の画面に戻ってしまう現象が起きていたそうです。
中には予約注文ができたユーザーもいて、「15分後に繋がって60秒で処理が完了した」とか「10分後に繋がったけど15分くらいかかってやっと処理が終わった」という人もいたようです。
健康保険署長の発表によると、初日10:30の時点で約10万人がアクセスしていて、それまでの累計アクセス者数は約28万人、約2万人が予約済みだということでした。
かなりの数が予約失敗しています。
また、スマホアプリではなく、PCを使ってのwebサイト予約をすすめています。(予約注文Webページ)
アクセスを分散させて、システムダウンを回避しましょう。
そして、先着順ではないので予約を焦る必要はありません。
私の家族はオンライン予約をしなくても直接買いに行けるので、あえてこのシステムを試すことはしません。このシステムが必要な人にマスクを買って欲しいからです。
せっかく作ってくれた新しい仕組みがうまく回るか、そっと様子をうかがうことにします。
《余談》
ドイツに住む知り合いに、様子を聞いてみました。
彼が住んでいる地域がドイツで一番感染者が多い地域だけど、マスクをしている人はほとんどいないそうです。
マスクをしていると感染者だと思われそうとのこと。
保険省もマスクは予防効果はないと言っているそうです。
マスクの穴はウィルスが簡単に通れる大きさかもしれませんが、少なくとも飛沫飛散防止にはなると思うんですけどね。
元々の文化もありますが、同じウィルスに対してこんなにも考え方に差があるのかと驚きました。
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