こんにちは、台湾のゆっこです。
今回は、台湾結婚式物語”番外編”として、結婚式に向けて準備したものをリストアップしてみようと思います。
前回書いた通り、結婚式の進行の打ち合わせは1ヶ月前に初めて行うわりに、自分たちで準備するものがとても多かったです。きっと日本なら、式場が準備してくれるであろうものも自分たちで手配しなくてはならず、細かい作業が多かった印象です。
ということで、日本と台湾の結婚式の違いも合わせて紹介していきます。
役割をお願いした人たちリスト
親戚、友人、知り合いに様々な役割をお願いしました。台湾ならではの部分もあるので。文化もあわせて紹介します。
・車と運転手(3台)
新郎新婦が乗る車、マルコス母、姉が乗る車、ヘアメイクや身の回りの手伝いをしてくれる人が乗る車と運転手をお願いしました。
新郎新婦は飾りをつけた高級車で自宅と式場を往復する
台湾の伝統的な結婚式の朝の手順は、新郎が新伴を連れ立って、メイクと着替えを済ませた新婦の自宅に迎えに行きます。そして色々な難題をクリアしたのちに、ようやく新婦に会えます。
新婦の自宅では、新婦の両親に挨拶をしたり神棚の前で指輪交換や誓いをしたりと挙式みたいなことをしたり、爆竹を鳴らしたり、一通りの細かい流れがあります。新郎が結婚するに値する財力があることを示したりもするそうです。そして、会場に向かいます。
最近ではこういった伝統的な儀式も簡単に済ませるようになってきているそうです。
私たちはすでに一緒に暮らしているので儀式はなにもしませんでした。
会場との往復は、赤いリボンなどで飾り付けをした高級車で、というのが台湾流です。
ということで、マルコス母が友人の息子さんにお願いをしていたそうで、当日はピカピカに磨いたベンツに乗って自宅まで来てくれました。
こちらが当日の車です。フロントガラスに赤いリボンがかかって、とても運転しにくそうですが、慣れているからと平気そうに運転していました。
正面に、キューピーちゃんがドーン!
なんだかとても…うーん…独特!
ちなみに、この飾りはウェディングフォト店のレンタルセットの中に含まれていました。
あとの2台は、運ぶ荷物が多いので大きめの友人の車、そしてこのブログで何度も登場する歯のない義理伯母の車を借りて、運転手は友人たちに頼みました。
なぜ自分たちの車を使わなかったのか覚えていませんが、掃除をする時間もなかったのかもしれません。
・花童(フラワーガールとリングボーイ4名)
新郎新婦がなかなか入場しない
台湾の結婚式は、まず子どもたちが入場してレッドカーペットに花びらをまきます。可愛らしい姿に会場がわぁーっと盛り上がります。
マルコスのいとこの子供たちがとても可愛いのでお願いしたかったのですが、恥ずかしがり屋のため断念。
そこで再び、マルコス母の友人の出番です。ベンツの彼の子どもたちと、そのいとこ達にお願いをしました。男の子2人、女の子2人でした。
・新娘と新伴(1組)
『結婚式物語⑤』で紹介した、新娘と新伴です。
子どもたちが花びらをまいてくれたあとに、目くらましのカップルとして入場します。複数組いてもいいのですが、私の友人は日本からなのでドレスの準備も難しく、マルコスの友人の中から一組だけお願いしました。
日本にはない文化なので、子どもたちのあとに知らないカップルが入ってきて、新郎新婦入場を期待して待っていた私の友人たちは、「誰?」となったそうです。
・受付(台湾2名&日本2名)
受付を友人や親戚に頼むのは日本と同じです。新郎友人の受け付けはマルコスの従姉妹2人に、新婦友人の受付は日本人の対応になるので、私の友人2名にお願いしました。
紅包はその場で開けて金額を確認する
日本ではありえないことですが、台湾では頂いたご祝儀を本人の前で開けて金額を確認して台帳に記入します(下の写真)。紅包は日本のご祝儀袋のように開けるのに時間がかかるゴージャスで2重になっている作りでもなければ、すぐに開けられるように封もしません。
これは、お金がなくなったり、入れた金額と合わないなどのトラブル防止のためだそうです。
・カメラマン
プロに頼んでもいいですが、たまたまマルコスの友人で写真を長年やっている人がいたのでお願いしました。
朝はメイクが終わる頃に自宅に来てもらい、出発からリハーサル、本番、帰宅まで1日中写真を撮ってもらいました。
動画も撮ってくれていたので、開始前の会場のざわざわした様子、受付の様子、生い立ちビデオクリップを見ているときのゲストの様子、子供たちが花びらをまく様子などなど、自分たちは直接見られないシーンが見られてあとから楽しめました。
・ヘアメイク
こちらもプロに頼んでもいいですが、マルコスの友人にお願いしました。彼女のパートナーも友達なので、当日は朝5:30に家に来てくれ、色々と手伝ってくれました。
・PC操作
マルコスの友人1名にお願いして、結婚式の当日に生い立ちビデオクリップを流したり、ウェディングフォトの映像を流したり、誕生日サプライズのPPTの操作をしてもらったりしました。
音楽は式場のスタッフの担当だったので、頼んでいません。
・会場の案内役
運転手たちに兼任してもらいました。
最後に、これらの人たちへお礼の紅包を準備しました。台湾では、結婚式のご祝儀も、お年玉も、謝礼も、あらゆることに紅包を使います。とにかく台湾では紅包一本という感じなので、楽といえば楽です。
購入したものリスト
乾杯以外のゲストのアルコール類は自分たちで準備をしました。台湾人はあまりアルコールは飲まないので、主に日本のゲスト用にビール、赤ワイン、白ワインの本数を数えて、事前に試飲して買っておいたり、ビールは当日の朝会場に届くように注文したりしました。
また、子供たちがまく花びらも自分たちで用意しました。
日本だとアルコール類も花びらも会場が準備してくれるのではないでしょうか。会場によって変わるかもしれませんが、台湾ではそういうものだとマルコスが言っていました。
以下、購入したものです。
- アルコール類(ビール、赤白ワイン)
- フラワーガール、リングボーイがまく花びら
- 新婦側ゲスト用の引き出物
- お色直し後、再入場時に配るお菓子
- 誕生日サプライズイベント用のプレゼント6種類
- ゲスト人数分の小さなプレゼント
- PCやスマホと会場のモニターを繋ぐケーブル
- ダンス用ワンピース
引き出物は基本的に新婦側のゲストのみに渡す
台湾では引き出物は新婦側のゲストのみに渡すことがほとんどです。ここでも、女性優先なお国柄。
私たちの場合は、ほぼ日本からのゲスト用ということで、台湾の伝統的なお菓子「蔴粩(マーラオ)」と台湾茶のセットにしました。
マーラオはタロイモやもち米の粉で作った生地を丸めて揚げたものに、甘いピーナッツやごまをまぶしてあって、噛むとサクッモチッとした食感、そしてほんのり甘くて、引っ越した当初にはまったお菓子です。台湾土産にもおすすめです。
手作りしたものリスト
色々と細かいものを購入して手作りしたり、データを作ったりしました。
小物系
- 誕生日サプライズイベント用のゲーム(ろうそくを消すゲーム)
- 誕生日プレゼントのラッピング
- 受付用の札(新郎側、新婦側)
- 案内係用札
- お車代のセット
誕生日サプライズは準備が色々とありました。中でも、これもやるの!?と思ったものはプレゼントのラッピングです。
プレゼント用のラッピングサービスがない
日本だとお店で「プレゼント用です」とひとこと言えば、大抵無料でラッピングをしてくれるサービスがありますが、台湾ではラッピングは有料、もしくはラッピングサービスがないことが多いです。そこで、ラッピング用の紙を買って、自分で包むという作業が必要になります。
マルコス母がラッピング用紙を色々と持っていたので、私の下手なラッピングでプレゼントを包みました。
会場の案内人がわかるように、首から下げる札も手作りました。細かいことですが、使えそうなクリップや透明ケースなどは文房具屋で調達したり、意外と時間がかかりました。
当日きちんと使ってくれている映像が動画に残っていました。
お車代は日本からのゲストだけに渡しました。きれいな模様の紙を買ってきて、ひとこと「ほんのきもち」と書いて、台湾のフルネームの印鑑を2人分ポンポンと並べて押して、お金をはさみ封筒に入れました。
データ系
音源、画像などを手作りしたものです。
- 生い立ちビデオクリップ
- ウェディングフォトのビデオクリップ
- 誕生日サプライズ用のPPT
- 音楽CD
- 席次リスト(式場のスタッフに送り、当日会場に席次表を貼る)
- 受付用出席者リスト
誕生日サプライズ用のPPTは、サプライズなので会場の大画面に呼び出す人の写真を映したり、ゲームやプレゼントの中身の説明をしたりするためのものです。
音楽CDは、会場のスタッフが当日初めて操作をするため、わかりやすい方がいいということで、全部で6枚準備しました。
1.迎賓(開始前)
2.入場
3.再入場&誕生日イベント
4.敬酒(各テーブルを回り乾杯)
5.ダンス
6.送客
ここで、席次表について日本との違いをもうひとつ。
席次はざっくりとテーブル単位でグループ分けをする
台湾の結婚式では、ゲストは自分のテーブル番号の席に自由に座ります。ひとりひとりの席に名札を置いたりはしません。
こちらも、細かい席次を決めなくて済むのでとても楽です。新郎友人、新婦友人、親戚、親の友人を8~10名ずつに分けるだけです。あとは、ベジタリアンは一つのテーブルにまとめました。
100人の親戚、友人の席割りを決めるマルコス母が一番頭を悩ませていました。
本編へつづく
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