こんにちは、台湾のゆっこです。
家族3人でインフルエンザAに感染してしまいました。
10日ほど前にマルコスから始まった体調不良。
マルコスは仕事もあるのですぐにクリニックで注射を打ってもらい、すぐに回復したかに見えました。(この時点ではインフルエンザとは診断されず)
数日後、今度は太郎が鼻水と咳の症状が出始めたので、幼稚園をお休みしてクリニックへ。
まだ発熱がなかったので通常の風邪薬を処方されたのですが、翌日から40℃近い熱がでて、3日間ほど熱が下がってはまた上がりを繰り返しました。
生後10か月のころにコロナに罹ったときよりも高熱が出ていました。
抱っこすると身体が熱々で、さすがにぐったりとしていました。
再度クリニックへ連れて行くことにし、先にオンラインで予約を取り、夕方の仕事を済ませてから受け付けが終わる時間の20:30くらいにクリニック到着。
オンラインで予約をとっていても、時間までに受け付けを済ませないといけないシステムなのです。
予約時に取得した診察番号は88番、到着時にはまだ18番の患者さんが診察中でした。
この日はたまたま人気の先生が担当だったこともあり、一体何時間待ったら順番が回ってくるのやらと途方にくれました。
受け付け時に番号が整理され、88番改め71番の札が渡されたのですが、番号が進むのがとにかく遅い。
台湾はじっくりと患者の話を聞いてくれる医師が多い一方で、人気の医師は待ち時間がものすごく長くなります。
待ち合い室で太郎が激しく咳込んでいたので、受け付けの方が気を利かせてくれて、こっそりと65番の札に差し替えてくれました。
暫くすると、咳込んだ勢いで今度は吐いてしまいました。
クリニック内の最年少の患者だった太郎を不憫に思ったのか、さらにこっそりと51番の札に取り換えてくれました。

受け付けの方の粋な計らいにより、かなり番号が早まったとはいえ、先生の診察スピードは変わりません。
たまに番号が飛ぶと「よっしゃ!」と喜びながら待って、待って、待って…
ようやく順番が回ってきたのは23時少し前だったと思います。
聴診器をあてられたり、先生に言われた通り大きな口を開けて「あーーーー」っと声を出す太郎の姿を見て、泣かずに診察を受けられるようになったのか、と成長をしみじみと感じました。
同じく症状が出始めていた私も診察をしてもらい、やっと家に帰れると思っていた太郎でしたが、試練の時が待ち受けていました。
インフルエンザの検査をするために、別室で鼻グリグリをしなければならなかったのです。
あの痛さを知っているので太郎がかわいそうでしたが、嫌がる太郎の頭を抑えて検査をしてもらい、インフルエンザAと判明しました。
ということで、太郎から移されたであろう私も自動的にインフルエンザA確定です。
私は2025年は1月もインフルエンザAに罹っているので、今年は2度目の感染となります。とほほ。
そうこうしているうちに、ますます更ける夜。
太郎はインフルエンザ専用の薬が保険内で処方されました。(確か12歳までの子ども対象)
大人は専用の薬だと1000元かかると言われました。
通常の風邪薬との違いを聞くと、治るまでにかかる日数が数日早くなるという程度とのことでした。
マルコスは心配していましたが、私の治癒能力次第だと思ったので、通常の風邪薬で十分だと判断し、通常の風邪薬を処方してもらいました。(食べて寝て笑っていれば大抵の病気は治ると思っている)
会計を済ませ、クリニックのすぐ隣の薬局に処方箋を持っていくと、全ての薬を3回ずつは念入りに確認する鬼丁寧おじいさん薬剤師が薬を準備してくれました。
お腹が空いたというマルコスが深夜営業中の屋台で四神湯と刈包という台湾らしい夜食を買い込みようやく帰路へ。

家に着いたときには深夜0時を回っていました。
随分と時間がかかってしまいましたが、担当の先生は診察も丁寧で、話もよく聞いてくれて、質問にも根気よく答えてくれて、人気の理由が分かりました。
ただ、少し古そうなPCに処方箋を入力するスピードがやや遅くて、もう少しシステム化したら待ち時間が激減するだろうとも思いました。
家に帰ると、ふと、待ち合い室にいた80番台の番号札を持った男性が頭に浮かびました。
椅子に座り、じっとスマホを見ながら待っている様子を思い出して、あのおじさんは一体何時ごろ診察を終えたのだろうか。
もしかしたら、まだ待っているかもしれない…
長時間の診察をしている先生の体力もすごいけど、他にもクリニックがある中、具合が悪い中あの先生を狙って長時間待ち続ける患者さんの体力も気力もすごい。
日本では考えられない、小さな町のクリニックでの深夜に及ぶ診察。
みなさん、お疲れさまです。
ちなみに、私は普通の風邪薬でも十分に効き目を表し、2日ほどで熱も下がり、あとは鼻や咳がひくのを待つのみ。
太郎も診察時にはピークを越えていたので、念のため更に3日ほど休んだあとに幼稚園復帰。
マルコスはぶり返し、腸と呼吸器の調子が悪くなり、顔色も悪くなって心配しましたが、再度注射を打って復活しました。
毎回、体調を崩すと、日常が恋しくなり、なんでもないことが幸せなのだとおも~う、のでした。
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