こんにちは、台湾のゆっこです。
日本に帰ると友人にたまに聞かれるのが、台湾と日本の違いです。
こんな話題になるとまず「日本と台湾は全然違うよ」と答え、「たとえばね…」と具体例に入っていくのが定番の流れです。
台湾人でも日本人でも、もう一方の国に旅行はしたことがあるという人たちは口をそろえて「日本と台湾てそう変わらないでしょ」と言うのです。
しかし実際は、人も文化も生活も習慣も気候も、本当に違う部分だらけ。
両国に住んだことがある人は、私と同じことを言う人が多いです。
今回の一時帰国でも、日本の友人とこの話題になりました。
家の話になり、台湾は主寝室にバスルームが併設されている間取りが多くて、それと別にもうひとつバスルームがあるという話から、台湾の生活の話になっていきました。
台湾ではバスタブがない家も多くて、バスタブがあっても湯船につかる習慣がないので、シャワーで済ませる人が多いです。

友人「お風呂につかりたくならないの?」
そりゃ、つかれるものならゆっくりとつかりたいよ。
でも、今の家のバスルームは両方ともシャワーのみだし、バスタブがあっても追い炊きができないから、お湯がどんどん冷めてしまう。
家族がみんな入ろうと思ったらタイミングを測るのが大変。もし、バラバラに入ろうものなら、お湯を入れ直すから水道代もガス代もどれだけかかってしまうか。
これは台湾の気候も影響していると思います。
一年の半分くらいが夏模様で湿度も高いので、さっとシャワーを浴びて済ませるのが現実的なのでしょう。
湯船があったら、日々カビとの戦いになりそうで、それはそれでゾッとします。
湿度といえば、意外と知られていないのが台湾は冬でも湿度が高いということ。
冬は乾燥対策をするものと思っていたので、台湾では冬にも除湿器を使うことに驚いたものです。(つまり一年中除湿器を使う)
湿度が高いと温かく感じるもの、という概念も台湾では覆りました。
台湾の冬は、湿気を含んだ空気のせいで実際の気温よりもひんやりと感じます。
そのため、台湾の冬は意外と寒いと感じる原因になるのです。
台湾の冬に関してはこんな記事も書いていますので、ご興味がある方はどうぞ。
台湾の家にまつわる不思議な点はまだあります。
台湾ではキッチンのシンクの上に備え付けの食器乾燥機があるのが定番です。
ちょっと分かりにくいと思うので、我が家の写真を載せておきます。

実際には食器は置いておけば乾くので、乾燥機は使用せずに、単に食器の水切りとして使っている人も多いと思います。
とにかく、濡れた食器を上に移動させるという動線が理にかなっていない気がしてなりません。
身長165cmの私でも背伸びしないと中が汚れているか見えない上に、洗うとなると台を持ってきて中を取り外す必要があってとても不便です。
ただでさえ湿度が高くてカビやすいのに、こんなに掃除がしにくい作りをデフォルトにしていることが不思議でなりません。
この造りに関しては、友人もとても不思議がっていました。
もうひとつ、日々の生活で欠かせない家事のひとつ「洗濯」についての不思議です。
台湾の物件は、備え付けの洗濯物を干すバーの位置がやたらと高いということです。
日本で言う物干しざおの位置が背伸びしても届かないくらい高い位置にあります。
今の家を例にとると、裏のバルコニーに物干し用のチェーンがあるのですが、その位置が私が手を上に伸ばしてもあと20cm以上は上についているのです。
当然、そのまま手を伸ばしてもハンガーを引っ掛けられないので、棒にハンガーの首の部分を引っ掛けて干すという手間が発生します。
分かりにくいので写真を載せます。

このようにハンガーを棒に引っ掛けて、ひとつひとつ干していくのです。(マルコスの実家から持ってきたこの棒は今は使っていないので外に置きっぱなしで錆びてしまっていますが…)
マルコスの実家で同居をしていたとき、初めの数年はそういうものなのかと棒にハンガーを引っ掛けてひとつひとつ干していました。
そして、ようやく数年後、この非効率な干し方をどうにかしようと考えました。
先に洋服をハンガーに全てセットしてから、踏み台を持ってきてその上に立ち、一気に手でハンガーを引っ掛けて行くという方法に変えてから、少しは効率よく干せるようになりました。
今の家では、物干し用のロープを買ってきて、かなりたわませてセットし、踏み台なしで手が届くようにしているのでストレスが無くなりました。
下の写真の赤が元のチェーンの位置、水色がたわませた物干しロープの位置です。

このように、同じアジア、しかも距離が近い台湾であっても、家ひとつとっても大分事情が違います。
住んでみて初めて分かる、台湾と日本との違いの数々。
とはいえ、同じ日本でも沖縄から北海道まで、色々な地域で気候も違えば、習慣も違うのでしょうけど。
ネタは尽きませんが、今日はこの辺で。
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