義理伯母「大阿姨」と台湾ポリスの闇

台湾の日常・家族

こんにちは、台湾のゆっこです。

先日、テレビでこんなニュースを観ました。

ある元警察官の若い男性が、警察の内部の闇や自分が経験したことを書いた本を出版しました。すると、そんなものはでたらめだ、警察のイメージ悪化に関わる誹謗中傷だと警察幹部からの怒りを買い、台北市警察の副局長が元警察官を訴えると言っているという話です。

皆さんは、若い警察官と警察幹部の言うこと、どちらを信じますか?

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実はつい最近、歯のない義理伯母大阿姨だーあーいーは台湾ポリスの闇に触れるこんな体験をしました。

ある日、大阿姨は運転中に不注意で歩行者に気づかず、男子学生と軽く接触をしてしまいました。

大阿姨はすぐに気づき謝り、怪我はないかとたずねたのですが、男子学生は怒りながら「髒髒ザンザン!(汚いなぁという意味の若者言葉)」と言い去って行きました。

怪我はなかったのだとホッとした大阿姨は、車を走らせ帰宅しました。

そらからしばらく経ったころ、若い警察官から大阿姨の元へ一本の電話が入りました。

「あなたは歩行者を先に行かせず接触したので、罰金2000元(約8000円)を科します」とのことでした。

大阿姨は罰金を支払いました。

これで、この件は終わったと思っていた大阿姨。

私が大阿姨でも、この件の罪は罰金という形で償ったのだから、もう済んだことだと思うでしょう。

しかしその後、罰金を支払ったはずの大阿姨の元に、また同じ若い警察官から電話がありました。

「あなたは歩行者に接触しながら、その場を立ち去りました。更に、歩行者に怪我を負わせたという2つの罪で、9000元+9000元、合計18,000元(約72,000円)の罰金を支払ってください」

この9000元という額は、罰金の上限いっぱいの額です。

これには、当然大阿姨は納得がいきません。

「前回支払った2000元の罰金はなんだったんだ!
 支払う必要はないはずだ!
 防犯カメラで確認をしてくれれば分かるはず。
 怪我をした人を放って走り去ったりはしていない!」

と抗議をしました。

ここで、車と接触した少年の父が警察官であることが明らかになります。

若い警察官に電話を掛けさせたのは、この父親です。



このままでは埒が明かないので、「調解会」という訴訟を避けて問題を解決するための法律の専門家組織に依頼をし、話し合いの場を設けることにしました。

しかし、話し合いの当日に、台湾ポリス家族は現れませんでした

不誠実極まりない!

そして、ついに裁判所で決着をつけることになりました。

この日は、台湾ポリス夫妻も出席しました。(当然ですが)
当事者の息子は来ませんでした。

裁判所では防犯カメラの映像から、大阿姨には罪がないことが認められました。9000元+9000元の支払い義務はありません。

しかし台湾ポリス夫妻は、「うちの息子は怪我をしてしばらく車いすだったし、学校にも行けなかった」と、大阿姨に医療費と慰謝料を請求したのです。

そんな主張をするわりに、証拠となる医師の診断書や通院履歴もなにも持参していません

ポリス父のどこを切ったらポリスらしさが出てくるのだろうか…

ここからは、当人同士で和解を進めるしかありませんでした。

請求額は5000元+1000元で6000元

台湾ポリス妻がそう言ってきました。

日本円で約24,000円です。

たったそれだけのお金が欲しいがために嘘をつき、大阿姨に支払わせようとしているのです。

大阿姨は全てを分かっていました。

払う必要がないことも、ポリス夫妻が嘘をついていることも。

それでも、これ以上は面倒だと思った大阿姨は、「はいはい、分かりましたよ」と6000元を支払ったそうです。

当日はマルコス母が付き添いで一緒に行っていたので、様子を身振り手振りで教えてくれました。

以上が、大阿姨が触れた台湾ポリスの闇です。

上はイメージ写真です。
大阿姨本人ではありませんが、日焼けした皮膚と歯はまさにこんな感じ!

大阿姨は歯もないし、人の家に来て食べ物を探し金魚のエサを食べて「これ美味しくない」と言うし、歩きながら物を食べたり、大声でテレビの音をかき消したりしますが、

嘘をついたり、人を陥れたり、怪我をした人を放っておくような人ではありません。

マナーは悪いけど人間性はいい、
それが大阿姨。

なんだかムカムカする話ですが、潔くお金を払ってことを終わらせた大阿姨は、権力を笠に市民からチマチマお金を巻き揚げようとする台湾ポリス夫妻より、何倍も何千倍もカッコいいと思います。

大阿姨!開車小心喔!

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