台鉄の荷物預かりサービス「行李房」

こんにちは、台湾のゆっこです。

もうすぐ台湾在住まるっと5年になりますが、先日初めて知った台鐵の荷物預かりサービス「行李房ｼﾝﾘｰﾌｧﾝ」についてご紹介します。

限られた時間の中で、ホテルに一度荷物を預けに行ってから観光に出かけ、時間をロスしたと感じた経験はありませんか？

そんなときに、荷物の大きさを気にせずに台鐵の駅（または駅の周辺）で預けられる「行李房」を知っていると、ときに役立つかもしれません。

料金はコインロッカーよりもリーズナブルなので、長時間預けたい場合に「行李房」を上手に利用できると嬉しいですね。

ただし「行李房」はコインロッカーと違って、24時間営業ではありません。（これが最大のネック）

ということで、コインロッカーと行李房それぞれの特徴を考慮して、ご自身の旅行プランに合った方を活用していただければと思います。

行李房がある駅

公共交通機関の中でもっとも利用者が多いであろう台鐵の主要駅に行李房が設置されています。

【行李房設置駅】※2023年9月時点

北部	基隆、瑞芳、雙溪、七堵、松山、臺北、萬華、樹林、桃園、中壢、楊梅、湖口、新竹、竹北
中部	中部竹南、苑裡、大甲、清水、沙鹿、苗栗、臺中、彰化、員林、二水、林內、斗六、斗南
南部	大林、嘉義、新營、隆田、善化、臺南、岡山、楠梓、高雄、鳳山、屏東、潮州、林邊、枋寮
東部	頭城、十分、宜蘭、羅東、蘇澳新、蘇澳、東澳、南澳、新城、花蓮、壽豐、鳳林、光復、瑞穗、玉里、池上、關山、臺東

ただし、行李房は駅構内にあるとは限りません。

例えば、台北の行李房は駅から少し離れた場所にあります。（ネットで検索すると色々な方がブログ等で紹介しています）

行李房の営業時間と料金

営業時間

営業時間は8:00～20:00というのが一般的ですが、駅により営業時間が短かったり、ランチ休憩で人がいない時間帯があったりするので要注意です。

また、案内板などに営業時間20:00までと書いてあっても、実際は早くしまる場合もあるので、預けるときに時間の確認は必須です。

料金

荷物の大きさによって、1日の料金が決まっています。

• 縦・横・高さの合計が151cm以上：70元/日　※約320円
• 縦・横・高さの合計が101~150cm：50元/日　※約230円　
• 縦・横・高さの合計が100cm以下：30元/日　※約140円
• 自転車類：50元/日（台北駅では取り扱い無し）　※約230円　
  

※1元＝4.5円で計算

昨今の円安レートで計算しましたが、大きな荷物を1日預けてもワンコインでお釣りがくるという良心的な価格です。

コインロッカーの料金が小で3時間30元（約150円）、スーツケースが入る大サイズが3時間大60元（約300円）なので、3時間以上預ける場合は行李房の方がお金の面ではお得です。

ただ、営業時間という縛りがあるため、コインロッカーの方が時間を気にせず使えるというメリットはあります。

大きさの上限は、長さ2ｍ以内、体積1立方メートル以内、重さ30kg以内です。（ほとんどのものを預けられると言ってもいいですね）

行李房の営業時間が終了すると、1日分の追加料金が発生します。

最長で7日間預けられます。

行李房かコインロッカーかどちらを使うかの目安

大前提として、コインロッカーと行李房には大きく以下の違いがあります。

コインロッカー：大きさと数に限りあり、営業時間に限りなし

行李房:大きさと数に限りなし、営業時間に限りあり

以上を考慮すると、コインロッカーに入るサイズのものの場合、どちらを使うかの目安は以下の通りです。

3時間以内：ロッカー
3時間以上、夕方引き取る：行李房
3時間以上、引き取り時間が未定：ロッカー
何日か預けたい、夕方引き取る:行李房

コインロッカーに入らないようなサイズのものを預けたい場合は行李房に軍配があがります。

また、コインロッカーがいっぱいの場合も、行李房を知っていれば時間に気を付けつつ荷物を預けられます。

旅行者のみならず、台湾在住者も行李房を上手に使えるシーンがありそうだと思いました。

次回は調べてみたらとても分かりにくかった基隆の行李房をご紹介します。