こんにちは、台湾のゆっこです。
今日は台湾の豊富なテレビチャンネルの一つ、日本番組専門チャンネル「緯來日本台」について紹介します。
忙しかった日本の生活から一変、台湾に引っ越してからは時間に余裕があるので、家でゆっくりとテレビを観る時間が増えました。そして、「緯來日本台」のおかげで日本のドラマの面白さに気づきました。
このチャンネルがピックアップする一昔前のドラマがとても面白いのです。ということで、最近はまったオススメの日本ドラマも紹介していきます。
「緯來日本台」について
「緯來日本台(ウェイライリーベンタイ Wěi lái rìběn tái)」は、日本の番組だけを放送するチャンネルです。ドラマだけでなく、バラエティも色々と放送します。
マルコスとマルコス姉がやけに日本のお笑い芸人に詳しいと思ったら、ここで放送している「男女糾察隊(ロンドンハーツ)」を観ていたからでした。むしろ私よりも詳しいのではと思うくらい、ネタもよく知っています。
他には、
「妙國民糾察隊(秘密のケンミンSHOW)」、
「日本秘境有房好吃驚(ポツンと一軒家)」、
「爆笑監視中(ニンゲン観察!モニタリング) 」、
「新生活好吃驚(日本人の3割しか知らないことくりぃむしちゅーのハナタカ!優越館)」などなど、色々と放送します。
ただし、最新のものではなくて、日本での放送は数年前と思われるものも中にはあり、秘密のケンミンSHOWのみのもんたが若かったりします。
そして、緯來日本台では、みのもんたと久本雅美が「台湾のみなさま、こんにちは」という感じで台湾の視聴者に向けて番組紹介をするシーンが流れたりして、なぜかちょっと嬉しくなったりします。
昨日は土曜日、午前中にテレビをつけたら「日本職人好吃驚(和風総本家)」をやっていました。中国語の番組名の意味は”日本の職人は凄い”です。番組の内容を直訳している感じで面白いです。
「緯來日本台」のネックを強いて言えば、CMがやたらと長いこと。
日本の番組が高額なのでしょうか、CMの合間に家事を進めることが出来るくらい流れます。しかも頻繁に。
卓球の愛ちゃんが台湾人の旦那さんと一緒にパナソニックのCMで中国語を話していたり、ビビアン・スーが登場すれば今も変わらずかわいらしい姿に安心したり、たまには楽しめるのですが、毎回とても長いです。
CMの途中で珍珠豬という首に真珠をつけた豚のキャラクターが出てきたら折り返し地点、更にCMが続きます。
そして、マルコス母と「CM長すぎ~」とブーブー言うというお決まりのパターンが出来上がっています。
また、日本の番組なので耳は日本語、目は中国語の字幕を見れば、ちょっとした勉強になったりもしますので、時間を少しは有効に使えます。
オススメの日本ドラマ
ドラマは夜21時に放送したものを、翌日の同時刻までに3回再放送します。ホームページの番組表に何話目かが書かれていないので、非常に分かりにくいですがこのようになっています。
番組名の横に書かれた緑や青のマークは、台湾の視聴適正年齢のマークです。全部で5段階あって、番組が始まる前にも表示されます。
- 0+/普編級:全員鑑賞可能
- 6+/保護級:6歳未満の子供は鑑賞不可
6歳以上12歳未満の子供の鑑賞には親、教師、または成人した親族が同伴すること - 12+/輔12級:12歳未満は鑑賞不可
- 15+/輔15級:15歳未満は鑑賞不可
- 18+/限制級:18歳未満は鑑賞不可
私がマルコス母とドラマを観るのは主に朝の8時の再放送です。見損ねると昼の12時を狙って観ています。
最近では、結婚できない男、まんぷく、ドクターX、天皇の料理番、オトナ女子などを放送していました。日本にいたときに見たことのないドラマばかり。
今回はそんな中からオススメのドラマを2つ紹介します。
中でも、断トツの一押しは「天皇的御廚(天皇の料理番)」です。
毎朝とても楽しみで、8時になるとチャンネルを台湾のニュース番組から緯來日本台に変えます。そして、マルコス母と毎回感動して涙しながら観ていました。
このドラマは実在の明治生まれの料理人、秋山徳蔵がモデルとなっています。徳蔵を佐藤健が演じていて、全て本人が実演したという包丁さばきも見ものですが、とにかく演技がぐっときます。
佐藤健といえば、佐々木希とロッテのガムのCMで「噛むとフニャン♪」て踊っていたイメージが今だに強くて、こんなに素晴らしい役者になっていたとは知りませんでした。
妻役の黒木華も和風の涼しげな顔が時代に合っていて、控えめだけど強い愛を持った女性を演じています。
兄役の鈴木亮平は、病気の役のために12キロも減量したそうです。しかもドラマの中で徐々に痩せていきます。
他にも、キーとなる人物を演じている役者さんが素晴らしいです。大きくいうと愛にあふれたドラマで、自分に足りないものに気づかせてくれた気がしました。
もうひとつのオススメは、「私失敗しないので」でお馴染みの「派遣女醫X(ドクターX〜外科醫・大門未知子〜) 」です。
6シリーズもあるほど人気とは知りませんでしたが、人気の理由が分かりました。
主役の米倉涼子は私より3つ年上なので通学時期が被ったことはありませんが、同じ中学出身です。当時弟同士が友達でした。私の弟はデビュー前の米倉涼子と彼女の自宅で何度か会っているそうです。
そんなこともあり、弟から彼女が美少女コンテストに出場すると聞き、家族で番組を観て応援したことをよく覚えています。
コンテストでは米倉涼子のスタイルは抜群で、とても堂々としていました。また、同コンテストに出場していた佐藤藍子がスピーチで言った「他の人とは違う私を見てください」という言葉が強烈なインパクトで、今でも記憶に残っています。
結果、米倉涼子は審査員特別賞を受賞、このときの優勝者は佐藤藍子、演技部門賞は鈴木紗理奈でした。
その後、米倉涼子のことは何となく気になってドラマデビューしたときも注目して観たのですが、当時は演技がうまいわけでもなく、少し親近感を覚えていただけに気恥ずかしくて、その時以来彼女のドラマを観たことはありませんでした。
でも、このドクターXを見始めたら、6シリーズ一気に観てしまうほど面白かったです。相変わらずのスタイルと美しい顔に、クールかつお茶目なキャラクターがよく似合っていました。
仲間役の内田有紀との掛け合いも気持ちがいいし、名医紹介所所長役の岸部一徳と院長役の西田敏行とのやり取りも面白いです。
渋い役が多い遠藤憲一が気の弱い3枚目役だったり、勝村正信、鈴木浩介のキャラクターもよく立っています。
総じてキャストが実力派の俳優陣ばかりなので、このドラマのレベルを底上げしている気がします。シリアスなシーンから笑えるシーンまで、飽きずに観ていられます。
もう一人、いや一匹の重要キャラクターは”ベンケーシー”というトラ猫です。猫好きの私にはたまりません。
そして、シリーズを通して、メインキャストが入れ替わり、また戻ってきたりと、ファン心理もよくとらえられていると思います。
手術シーンは回を追うごとにリアルになっていくので、マルコス母やマルコス姉は目を覆いながら観るシーンもあるのですが、私は興味深くてガン見していました。
最近はコロナの影響もあって、みなさん家でのんびり過ごす時間が増えているのではないかと思います。この機会に日本のドラマでもいかがでしょうか。
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