こんにちは、台湾のゆっこです。
台湾の結婚式の話は今日で最後になります。
余興のゲームが始まり会場が盛り上がる中、怖がる太郎を連れ出し落ち着かせてから会場に戻ると、ステージ上でゲームに参加していたはずのマルコスの姿がありません。
あれ?どこに行ったのだろう?
よ~く見ると、いました!
白い奇妙な衣装を着た人がマルコスでした。
後から聞くと、ジェンガが積み上がり高くなってきたところでマルコスのチームの番がきて、エアコンの風で倒れてしまい、罰ゲームとして変な衣装を着させられたそうです。
Oh my goodness…
勝ったチームは紅包を受け取っていました。
残念でしたね~。
でも、こういう役割も必要で、みんなが楽しんでいたからOKなのだそうです。
ちなみに、マルコスは紅包の代わりに変な衣装一式を持ち帰りました。
余興が終わると、新婦は大きなグラスを持ち、新郎は背中にビールタンクを背負って、各席を回り始めました。
もうこの頃には新婦さんの表情もいつも通りで、とても楽しそうで幸せそうでした。
新郎はいつも通りの気遣いにあふれていて、改めて本当に素敵なカップルだと思いました。
このカップルの出逢いは19年前、カップルとしての付き合いは12年になるそうです。
今は2人暮らしをしていますが、数年前までは新婦さんのご実家に新郎も一緒に住んでいました。
つまり、新婦のご家族は娘が同性愛者であることを受け入れ、パートナーも受け入れ、共に生活をしていたのです。
日本ではなかなか聞かない話です。
そして、新婦さんは3姉妹の真ん中で、お姉さんと妹さんがいるのですが、3姉妹共に同性愛者という珍しい家族でもあります。
結婚式でお姉さんも妹さんも見ましたが、2人とも短髪で端正な顔立ちをしていました。
お母様は初めは受け入れられなかったそうですが、今ではもちろん娘たちの気持ちを尊重し受け入れ、応援しているといいます。
そんなお母様はファンキーで明るい雰囲気の方でした。
今後、孫の顔を見ることはないかもしれません。
寂しさもあるとは思いますが、目の前にいる娘たちの幸せを一番に思っているのだろうと、親になった今勝手に想像している自分がいました。
私は新郎新婦と初めて会ったときから2人が同性カップルであることは知っていましたが、今回テーブルが同じだった接骨院の先生ご家族にはしばらくは自分たちがカップルであることは打ち明けていませんでした。
仲良くしている人は皆知っていると思っていたので、少々驚いた記憶があります。
同性婚が認められていて、ジェンダーに対してオープンな国ではあっても、本人たちは打ち明けるのにとても勇気がいることなのだと思いました。
彼女たちの真っすぐに真剣に生きる姿と幸せそうな笑顔が輝いて見えた結婚式でした。
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