こんにちは、台湾のゆっこです。
台湾では簡単に手に入らない食材のひとつが「油揚げ」です。
伝統市場やスーパーに豆腐もあるし厚揚げもあるのですが、なぜか油揚げは売っていません。
油揚げと大根の味噌汁、油揚げの納豆詰め、そしていなり寿司などなど、油揚げを使った料理が作りたくても作れずにいました。
そんなある日、いなり寿司の皮が必要になるできごとがありました。
当時、太郎がお米を食べてくれず、どうしたものかと思っていたときに、出先でコンビニのおいなりさんを買って食べさせるとパクパクと食べてくれたのです。
これだ!と、スーパーやコンビニ、商店などでいなり寿司の皮を探していると、美廉社(Simple Mart)の冷蔵コーナーに鎮座する「いなり寿司の皮」を見つけました。
中身は三角形の小さめのいなり寿司の皮32枚と、
お酢と黒ゴマです。
この付属のお酢は舐めてみると酸っぱいだけで美味しくなかったので、すし酢は自分で作っています。(酢をただ捨てるのはもったいないので取っておいて、電鍋の掃除に使っています)
そして台湾あるあるの少しおかしな日本語もいい感じです。
「手作い風味」に「いなりめげ」、そして唐突な東京アピール。(産地は台湾です)
美廉社はコンビニとスーパーの間くらいのお店で、PX-Martや家樂福よりも店舗が小さくて品ぞろえも価格も中途半端な印象だったので、普段はあまり利用していませんでした。
ところが、ここでしか買えないものができたので、いなり寿司の皮調達専門店よろしく通っていました。
太郎はいなり寿司を作らずとも、皮を載せればご飯も麺も食べてくれることが多くて、とても重宝していました。
先日は、太郎が通っている幼稚園の春節前の行事で、各家庭から年菜(お正月料理)を持ち寄るというイベントがありました。
日本のもので子どもたち食べられるものをと考えて、五目いなりを作ることにしました。
あらかじめ作って冷凍しておいた具を酢飯に混ぜて、
いつもの美廉社で調達したいなり寿司の皮に詰めて…
時間ギリギリでどうにか作り終わりました。
他の子どもたちは買ったものを持って来ていて、中にはマクドナルドのポテトとチキンナゲットなんて家庭もあって、年菜味ゼロで面白かったです。
実は初めて作ったのですが、五目いなりが我ながら美味しかったので、今年の春節にマルコスの実家にも作って持っていこうと思い美廉社に皮を調達に行くと…
いつもの場所にいなり寿司の皮がありません。
え、売り切れ?
店員さんに聞いてみると「下架」と言われてしまいました。
各店舗の在庫を最後に販売を停止するとのことでした。
なんと!ショック!
マルコスに頼んで仕事ついでに他の店舗を見にいってもらうと、お店にあった3袋全てを買ってきました。
とても便利だったので残念ですが、それほど需要もなかったのでしょうね。
それにしても、台湾にはどうして油揚げがないのだろうか…
それとも基隆は田舎町だからないのだろうか。
この皮在庫が終わったらネットショップで探すしかありません。
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