日台ハーフの子どもの言語習得がおもしろい

台湾で出産・子育て(43歳で出産)


こんにちは、台湾のゆっこです。

今日は私自身も妊娠時期からどうなるのだろうと興味津々だった、ハーフの子供の言語習得についてのお話です。

1歳8カ月になった日台ハーフの太郎は、周囲の大人や子供が話す言葉を聞いては真似して、少しずつ語彙が増えている真っただ中!

そんな太郎は何語を話しているのでしょう?

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始めに、太郎を取り巻く言語環境を説明しておきます。

太郎と一番長く過ごしている母である私は、基本的に日本語で話しかけています。

ただし、数字や動物などの絵本に載っているような名詞、簡単な挨拶などはまずは中国語で言うようにしています。

中国語を覚えたら、日本語も混ぜて、両方の言語で覚えるように仕向けます。

なぜ、中国語ファーストなのか?

もちろん台湾に住んでいるということもありますが、より発音の難しい言語を先にマスターした方が今後の言語習得に有利だと思うからです。

イントネーションが平らで口周りの筋肉をあまり使わなくても話せる日本語よりも、口周りの筋肉、舌、喉、鼻を使い、四声をはっきりと発音しなくてはならない中国語が話せたら、英語もその他の言語も習得のしやすさが違うと思うのです。

とはいえ、なるべく私の変な中国語の発音を真似して欲しくないので、中国語はその他の家族にお任せしています。(そもそも、そんなに話せないけど)

マルコス、マルコス母はもちろん中国語で話しかけます。

日本語ペラペラのマルコス姉にも、太郎にはなるべく中国語で話しかけてもらうようにお願いをしています。

そして、一歩外に出れば、近所に日本人は住んでいない地域なので、親子館でもお店でもどこでも、中国語ばかりの環境です。



そんな環境の中、こちらが意図して教えた言葉も、太郎が自ら観察して覚えた言葉も、どんどんと吸収し、ある時期がきたら発話してみる、という発達段階に入っている太郎。

舌ったらずな発音でコミュニケーションを取ろうとする姿が可愛くて、子供がいる友人たちが口をそろえて言う「最もカワイイ時期」に突入しつつある気配がしています。



さて、本題。

太郎は何語を話すのか?

答えは中国語と日本語です。

ただし、二言語理解しているけど、口から出るのはどちらか一言語なのです。



どういうことか、具体的な例をあげます。

私が「おはよう」と言うと、太郎は「早(ざお)」と答えます。

「靴下(くつした)」も「襪子(わーず)」も理解しているけど、靴下を指さして「わーぶ」と言います。

「目(め)」も「眼睛(いぇんじん)」も分かるけど、「め」と言います。

「バナナ」も「香蕉(しゃんじゃお)」も分かるけど、「ななな」と言います。

子ども特有の何度も繰り返しやりたがる場面で、「もう一回?」と聞くと「ざいちゅー」と言います。「再一次(ざいいーつぅ)」のことですね。



つまり、耳から聞くときは両言語の意味を理解しているけど、短くて発音がしやすい方の言語を選んで発話しているのです。

まだうまく発話できないので、完璧には発音できていませんが、太郎なりに楽な方を選んでいるのでしょう。

これは、あまり想像していなかった言語習得のステップで、とても面白いと思いました。

子どもの発達は言語のみならず本当に興味深くて、自分自身も色々なステップを踏んで今があると思うと不思議な気持ちになります。

もう少し大きくなって幼稚園などに行きだしたら、ほとんどが中国語になっていくと思うので、この中国語と日本語のミックス期間は貴重とも言えます。

太郎のミックス言語をスマホで録音をして、「最もカワイイ時期」である今を思い出せる準備をしておけば、将来訪れるであろう太郎の反抗期も乗り越えられそうです。

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