台湾らしいお散歩コース「廟」でみた珍しい光景

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こんにちは、台湾のゆっこです。

新居に引っ越してから変わったことの一つに、太郎との「お散歩コース」があります。

以前は周囲にいくつかある公園や小学校に行くことが多かったのですが、新居に移ってからは近くにある大小のみゃおに行くことが増えました。

台湾の「廟」は道教の神様やご先祖様が祀られている場所です。

私は道教信者ではないですが、行くとなんとなく手を合わせたくなるので拝拝ばいばい(お参り)をします。

太郎も気分がのると楽しそうに大きな声で「ばいばい!」といってペコっと頭を下げたりします。

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近所にある一番大きな廟が太郎の一番のお気に入りで、普段は夕方に行くことが多いのですが、ある日、朝から廟に行きたいと言うのでお散歩に行きました。

すると、なんだかいつもと様子が違います。

三か所ある神様の部屋(と呼ぶのか?)がすっからかん。



一部にビニール袋が被せれられ、神様がほぼ全ていらっしゃいません。



なんだろうと思っていると、既に顔なじみになっている廟の方が教えてくれました。

旧正月前なので神様を外に出して大掃除をするということでした。

三か所ある神様の部屋の前には、それぞれの神様が大集合!

下の写真は中央の部屋の神様たちです。



こんなに沢山の神様が祀られていたとは!

普段なんとなくしか見ていないので改めてみると圧巻です。

顔なじみの女性は、せっかくだからと神様の説明もしてくださいました。

神様の中に、なんと孫悟空もいました!

中国語の発音を聞いてもピンときませんでしたが、この姿を見て発音と結びつきました。

ちょっと派手な孫悟空です。

孫悟空って神様だったの?



日本の神社などもそうですが、廟にも男神と女神があります。

こちらの廟は女神ということで、妊娠出産にまつわる神様もいらっしゃいました。

そして、大掃除には廟のスタッフだけではなく、大勢のボランティアの方が手伝いに来てくれるそうです。

神様の家をきれいにすることでご利益がある、それが報酬だ」と皆さん無償で手伝ってくれるとのことです。

掃除した報酬がご利益とは、無宗教の私は全く考えたこともなかったことで、そんな話もとても新鮮でした。

この日は日曜日。

ボランティアの方たちは翌日仕事があるので、夕方には掃除が終わり神様はもとの場所に戻されていると言っていました。

たまたま大掃除の日に行ったことで、少しだけ廟や神様のことを知る機会に恵まれました。

真摯に神様と関わる人の姿を見て、こちらも神聖な気持ちになりました。

新しい場所を探索するのが好きなので、太郎と一緒に通ったことがない道を通ってみるのですが、「こんなところにも!」という感じで廟を度々見かけます。

そして、廟を見る度に「台湾だわ~」と思い、自分が台湾に住んでいることが不思議になるのです。

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