こんにちは、台湾のゆっこです。
今日は台湾ぽい日常の一コマ、朝市の話です。
私たち家族は、普段の食材の買い出しは朝市で行います。乳製品や豆乳、冷凍食品など市場にないものはスーパーで買いますが、野菜、肉、魚介類はほぼ朝市で仕入れます。
朝市では大体同じ場所に同じ店が出ているのですが、決まった曜日だけ場所を借りて出店する店も多いので、曜日によって出ている店が違ったりします。気に入ったお店があったら、大体の場所を覚えて、出店する曜日を確認して、翌週以降に狙って買いに行ったりします。
さて、私たちが普段行く朝市には、火曜日だけ売りに来るおじいさんの豆腐屋があります。
白い豆腐の他に、油豆腐(厚揚げ)、豆干絲(Dòu gān sī 豆腐の麺みたいな食べ物)、湯葉などの大豆製品も売っています。
ある火曜日、いつものようにマルコス母と豆腐屋に行くと、おじいさんがカウンターの後
ろでかがんでなにやら作業をしていました。
木の板の上に乗った豆腐の端っこを切り落として、ビニール袋に入れていたのです。
マルコス母と目を合わせて、2人でうんうんとうなずきます。きっと、頭に浮かんだことは同じだったはず。
これ、ただで貰えるんじゃ!?
豆腐一丁を買った後に、マルコス母はおじいさんの後ろのビニール袋を指さして聞きました。
「あれはいくらで買えますか?」
おじいさんは答えました。
「あげますよ(笑顔)」
我々は「謝謝、謝謝!」といって、ずっしりと重たい豆腐の端っこが入った袋を受け取り、今夜は麻婆豆腐だと、豆腐屋の近くの豚肉屋でひき肉を買いました。
こうして、火曜は無料豆腐で作る麻婆豆腐が定番になりました。
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今日も火曜日です。11時すぎくらいに市場に行くと、いつもの場所におじいさんの豆腐屋が来ていました。
市場は12時くらいから徐々にお店が閉まりだすので、おじいさんもそろそろ終盤です。豆腐の売れ行きは好調だったみたいで、この板が最後の一枚。
カウンターの後ろを確認すると、ありました!豆腐の切れ端が袋に入って一つだけ残っています。
一袋しかないところをみると、私たち同様に味をしめたライバルがいそうです。今まで私たちが豆腐を貰うところをじっと見ている人を何人か見たのので、きっと真似されているのでしょう。
豆腐一丁20元と、今日は豆もやしもあったので1斤(600g)50元を購入して、豆腐の切れ端を頂きました。
今日もおじいさんは笑顔で渡してくれました。
これからは金曜日も売りに来るというおじいさん。豆腐の端っこチャンスが2倍に増えます。
もう少し会話ができるようになったら、豆腐屋を始めたきっかけなど聞いてみようと思っています。
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