台湾でなかなか電動バイクが普及しない現実を数字で見る

台湾ニュース


こんにちは、台湾のゆっこです。

台湾はご存じの通りバイクの所有率がとても高く「バイク王国」として知られています。

以下の記事で約2年前のバイクの所有率を調べていて、このときは100人あたりのバイク台数は62台でした。



では、現在のバイクの所有率はいかほどでしょうか。

交通部公路局の最新の資料が2025年11月末時点だったので、その数字でみてみると、台湾全土のバイクの登録台数が1467万台

同時期の台湾の人口は2330万人なので、100人あたりのバイク台数は63台となります。

微増していました。



さて、これだけ多くのバイクが道路を走っていると、日々の生活の中で騒音空気汚染がとても気になります。

半分でも電動バイクに変わったらこの音も空気も全然違うだろうな…

と空想にふけることも度々。

台湾政府も数年前からバイクだけでなく色々な交通の電動化・脱炭素化を掲げて補助金などの政策を打っているのですが、2025年9月時点で電動バイクの市場シェアは6.8%と寂しい数字にとどまっています。(目標は20%でした)

実は基隆市も2025年の1年間は「電動バイク普及させるぜよ!」ということで、毎月1000人に電動バイクが当たったり、バッテリーの補助金を出すといったキャンペーンを行っていました。



マルコスもガソリンのバイクに乗っているので、抽選に当たれば電動バイクに変えられると思い上の写真を見せたところ、

電動バイクに変えたくない

との意外な反応で、少しびっくりしました。

理由を聞いてみると、電動バイクは馬力が弱いし、音が小さすぎて危ないということで、今のバイクのままがいいとのことでした。



マルコスだけではありません。

私の友人の夫が基隆市の電動バイクの抽選に当たったそうなのですが、自分は要らないから姉にあげていたというのです。

理由は、バッテリーの交換所が少なくて面倒だから、とのことでした。



なるほど、実際にバイクに乗っている人たちは乗り心地利便性を直に感じているので、電動バイク賛成派がそれほど多くはないのかもしれない。

音と空気が気になる私にとっては少々残念な現実でした。



雨の都基隆では、雨の日には色とりどりの雨合羽が掛けられたバイクが並びます。

じっと、主人の帰りを待つバイクたち。



このバイクがどれだけ電動に変わったのだろう。

また計算してみましょう。

2025年の基隆市のキャンペーンで毎月1000人が電動バイクに変えたと仮定すると、1年で1.2万台のバイクがガソリンから電動に変わったことになります。(条件として、古いガソリンのバイクと交換するというのがあります)

基隆市の人口が36万人で、先に計算したバイクの所有率63%で計算すると、基隆市のバイク台数は22.7万台。

その内の1.2万台のバイクがガソリンから電動に変わったとすると、約5%が電動に変わった計算になります。

友人の夫のように電動バイクが当たっても親戚や友人にあげる人もいるかも知れませんが、キャンペーン以前から電動バイクに乗っているほんの少しの人を加味しても、5%くらいというのは体感的にも妥当な数字です。

半分が電動バイクに変わる、なんていう空想が現実になるのはいつのことだろう。

電気自動車も想定より普及しないように、電動バイクの普及にもまだまだ時間がかかりそうです。

特にバッテリーの交換所が少ないのは致命的。

台湾の人が声が大きくて活気があるのは、この騒音に負けないくらい声を張るクセがついているからなのか?

静かな国になったら、声も小さくなっていくのだろうか?

そんな「もしも」の世界に頭を巡らせている雨の午後です。

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