台湾を旅する日本人旅行客のモラルが気になった話

台湾の日常・家族


こんにちは、台湾のゆっこです。

前回のLINE GO(LINE TAXI)の話から思い出したことがあります。

マルコスの親戚の一人にタクシードライバーをしているおじさんがいます。

マルコス母の弟で、次男なので「2番目のおじ」ということで「二舅(あーじょう)」と呼ばれています。

親戚一同の中で一番マルコスと容姿が似ていて、気が良くて、いつもニコニコ顔のおじさんです。



その二舅(あーじょう)から、たまにマルコスにヘルプの電話がかかってくることがあります。

「お客さんが英語を話すので、マルコスちょっと代わるから話を聞いてくれないか」

とか

「日本人のお客さんを乗せているのだけど、嫁さんいる?」

といったように、英語や日本語を話すお客さんを乗せたときに、話が分からず困ったときや、自分の理解が正しいか確認したい場合に電話をかけてくるのです。



さて、先日も二舅から電話がかかってきました。

日本人観光客なので担当は私です。

電話の相手は日本人のおじさんでした。

声の感じから、少なくとも60代以上だと思います。

「タクシーを〇時から×時まで3時間チャーターしたのだけど、まだ時間が余っているから、時間まで適当に観光スポットを回って欲しい」とのことでした。

その旨を拙い中国語で二舅に伝え、一度は話が終わりました。



しばらくすると、また二舅から電話がかかってきました。

マルコスの電話を受け取ると、先ほどと同じ日本人のおじさんが「少し時間が早いけど、もう基隆駅で精算してもらいたい」とのことでした。

すでに基隆駅に到着しているとのことで、その旨を二舅に伝えると分かったということで清算に入ったのですが、日本人のおじさんは日本円で1万円払うと言うのです。

ん?日本円?

とアンテナの端っこに引っかかりはしましたが、元々そういう約束だったのかと思い、口出しはしませんでした。

そして、日本人のおじさんたち(恐らく複数いた)は清算を済ませて去って行ったようでした。

二舅からお礼を言われ、電話を切ったのですが、後からモヤモヤ、モヤモヤ。

海外旅行に来てお金を支払うのに、現地では使えない自国の通貨で支払うって失礼じゃないだろうか?

しかも、この円安の時代に…

そして、後日知ったのですが、3時間チャーターの料金は2500元、つまり今のレートだと日本円で約12500円です。

1万円じゃ足りないではないか!



人がいい二舅は価格交渉に応じたのかも知れないし、初めから「台湾元がないけど1万円で何時間チャーターできる?」みたいなやりとりがあったのかもしれません。

が、いい歳をした大人が自国の通貨を使った上に安く済ませようとする心持ちにモラルの低さを感じました。

今はレートが悪いので、台湾元に両替したくなかったのか?

気づいたら台湾元が足りなくなってしまったのか?

日本円を使わざるを得ない理由があったとしたら、多めに払うくらいの気持ちはないものかと、同じ日本人としてとても残念な気持ちになりました。

日本円をもらっても二舅は台湾で使えません

いつか行く日本旅行で使うか、台湾で台湾ドルに両替するしかありません。

契約しているタクシー会社にマージンも支払っているでしょう。

そんなことを考えると「日本人のおじさんないわ~」と余計に腹が立つのでした。(私が勝手に腹が立っただけで二舅は何とも思っていない可能性大)

海外旅行の一期一会、もう二度と会わない相手でも、気持ちよく誠意をもって接したいと思った出来事でした。

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