怒り心頭!一人の住人の「逆恨み」で全住民の生活が不便に

台湾の文化、生活

こんにちは、台湾のゆっこです。

今日は、マンションのある一人の住人が、他の全住人を巻き込むとんでもない行動をした話です。

私たちが住んでいるのは、敷地内に数棟のマンションが建つ集合住宅です。

敷地の入り口には24時間管理人さんがいて、荷物を預かってくれたり、見回りをしてくれたりしています。

ある日、地下の駐車場を管理人さんが見回りをしていると、ある車の後ろに人が通れないほど大量に荷物が山積みになっていました。

これでは、災害時に人の行く手をふさいでしまって危険だということで、車の主に物をどかして欲しいと伝えました。

すると、車の主は憤慨し、管理人さんに「あのゴミ捨て場は違法建築じゃないか」と詰め寄りました。

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ゴミ捨て場…

マンションの横に、住人なら24時間いつでもゴミが捨てられる小屋のような建物があります。

住人以外の人が来てゴミを捨てることがあると問題になり、最近住人だけがもつ鍵が付けられたばかりでした。

そのゴミ捨て場が違法建築だというのです。



マンションが建てられたばかりのころは、地下の駐車場に大きなゴミ箱がいくつかおいてあり、そこが住人のゴミ捨て場だったそうです。

その後、マンションの横にゴミ捨て場を作り、私が引っ越したときは既にこの小屋がゴミ捨て場でした。

住人たちは分別に従ってゴミを捨て、清掃員がゴミ出しをしてくれています。

実はこのゴミ捨て場は、マンション建築当初に申請が漏れており、確かに違法であったようです。

車の主がどういうわけかこの情報を知っていて、みんなが便利に利用しているゴミ捨て場に目をつけたのです。



ここから車の主は、とんでも行動にでます。

基隆政府に電話を掛けて、ゴミ捨て場の件をリークしました。

しかし、何度か電話をしても基隆政府には相手にされませんでした。

そこで、今度は中央政府に電話を掛けて、ゴミ捨て場の件を騒ぎ立て、ついに政府が動き、マンションに正式に通達がきてしまいました。

一人の住人の怒りに任せた行動のせいで、このタイプの集合住宅の最大の利点と言ってもいい24時間ゴミ捨てができる場所が近々使えなくなります



では、どうやってゴミ捨てをするのか?

台湾にはゴミ捨て場はありません。

ゴミ収集車が決まった曜日の決まった時間にやってくるので、ゴミを持って外に出て、収集車がきたら自分で車にゴミを放り込むのです。

私も以前、台北の知り合いの宿の番をしているときに経験しています。

その時は、期間限定のイベントのように楽しみましたが、これが日常となると面倒以外のなにものでもありません。

台湾流ゴミ出しは写真付きでブログを書いているので、興味がある方はどうぞ。



雨の都基隆で外にでてゴミを出しに行くことの不便さよ。

車の主自身もゴミ捨て場が使えなくなるのに、なぜ全住民を不便のどん底に突き落とすまねをしたのか。

そもそも、危険で自分勝手なことをしていたのは車の主で、管理人さんは仕事をしただけ。

車の主は、30代くらいの男性で、何かの先生をしているそうです。

どんな人なのか顔も知りませんが、本当に迷惑で頭の悪い行動に久しぶりに腹が立ちました。

ご家族はどんな気持ちでいるのでしょう。

マンションの住人がわらわらとゴミを持って外に出て…

想像しただけで、もの凄く混雑する様子が浮かびます。

そういった混雑を避けるために、大きい集合住宅でゴミ捨て場を設けるのは、理にかなっているのに。

ゴミ捨て場をどうにか違法じゃない存在にする方法はないものか…

こんな決定になってしまって、せめて管理人さんが他の住人に責められてないといいと願うばかりです。


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