こんにちは、台湾のゆっこです。
「十分」と言えば、線路の上で願いを書いたランタンを飛ばすという、世界でもレアな体験ができる有名な観光地です。
日本語では「じゅうふん」と呼ばれていますね。
中国語では「シーフェン/Shífēn」という発音になります。
台北市内からは少し遠いですが、1日あれば十分と九份をまとめて観光するのは余裕です。
この記事では主に、
・ランタンの価格
・飛ばす手順
・店選びのポイント
・ランタン以外の見どころ
・ランタンの回収
について書いています。
十分へのアクセスは別記事で紹介する予定です。
また、なんと私は初めて飛ばしたランタンに書いた願いが翌日に叶いました。
最後にそんなエピソードも紹介しています♡
ランタンの価格(値上げあり)
線路沿いにはランタン屋が軒を連ねています。
価格はどこでも同じ、ラインナップも大抵は2種類です。
(もし以下の相場より高い店があったら避けましょう)
値上げと為替のダブルパンチで以前より大分お高くなっていました(涙)
単色ランタン 150元(約540円) →200元(約950円)
4色ランタン 200元(約720円) →250元(約1200円)
中には8色のランタンを扱っているお店もあります。
8色 350元(約1650円)
今までざっと思い出すだけで、7回は十分に行っていますが、8面体のランタンを飛ばしている人は見たことがないです。
4人旅行だったら、8面ランタンにして、1人2面ずつ願いを書くなんていうのも楽しそうですね。
ランタンを飛ばす手順
店を選ぶ
十分についたら、人の流れにそって線路を渡り、ランタンが飛んでいる方に向かいます。
線路内に入れるエリアまでは、食べ物やお土産屋が並んでいます。
そのエリアを過ぎると、とたんにランタン屋の呼び込みが始まります。
価格はどこも同じなので、どの店を選ぼうか悩むところ。
そこで、何度も足を運ぶうちに見えてきた、お店選びのチェックポイントを2点だけお伝えします。
どの店も、自分のスマホやカメラを渡すと写真を撮ってくれる無料サービスがあります。
まずは、旅の思い出をどんな景色で残したいかをイメージしてみてください。
【十分駅よりの端っこ】
端っこなので、背後に他人が写りこみにくいです。
開けた山の景色を背景に、このような写真が残ります。
(実際はもっと正面からの写真を撮ってもらえます)
【線路の中ほど】
観光客でワイワイしています。
他の人やランタンも一緒に写るので、賑やかな雰囲気の写真になります。
【一番奥の端っこ】
これ以上奥にお店もないので、背後にはまず誰も写りません。
住宅街の方に線路がまっすぐ延びたような図になります。
ランタンは住宅のすき間を抜けて飛んでいくような写真になります。
端っこのアングルがいいなら、それで決まりですが、線路中ほどには沢山店があるので、迷いますよね。
そこで、次に写真を撮ってもらっている他の観光客の様子を観察します。
お店によって、店員さんのテンションや誘導の仕方が色々です。
淡々と写真を撮る店員さんもいれば、テンションを上げさせるのが上手な店員さんもいます。
そこは、好みの分かれるところなので、少し観察してみて、自分好みのテンションのお店を選ぶといいと思います。
ランタンの色を選ぶ
ランタンの色にはそれぞれ意味があります。
各店で、色と意味を書いたボードが用意されています。
赤(健康・平和)
青(仕事)
黄(金運)
ピンク(幸福)
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日本語もあるので、その場でボードをみながらフィーリングで選びましょう。
こういうのは、深く考えずにフィーリングで選ぶのが一番です。
4色ランタンは、書いていて楽しく、写真映えもするのでオススメです。
色の組み合わせは7、8種類から選べます。
願いごとを書く
選んだランタンは店員さんがセットしてくれます。
さて、思い思いに願いごとを書いていきます。
絵を入れるもよし、自分の名前や日付を入れるもよし、自由に書きましょう。
筆と墨で書くので、墨で服を汚さないように気をつけてくださいね。
十分駅側の端っこの店は、横道に入ったところで書きます。
室内で書く店もあります。
2面書き終わったら、店員さんがランタンを回転させて面を変えてセットしてくれます。
空に飛ばす
書き終わったら、いよいよランタンを空に飛ばします。
混んでいたら並んで順番を待ちます。
待っている間に、他の人のランタンを観察すると、色々な国の言葉で、色々なデザインで書かれていて面白いですよ。
自分の番が来たら、お店の人にスマホやカメラを渡してください。
ランタンの中に火をつけたら、ランタンが膨らみます。
あとは、店員さんの指示に合わせて、ランタンを回したり、ポーズをとったりと、しばしの写真撮影タイム。
気の利く店だと、ランタンを飛ばしたあとは動画に切り替えて、ランタンの行方を撮影してくれます。
ランタン以外の見どころ
靜安吊橋
線路の向こう側に見えるのが「靜安吊橋」です。
炭鉱の輸送用に1947年に建造されました。
その後、炭鉱の採掘が終わると、歩行者専用の橋になり今に至ります。
70年以上経ちますが、青い色が目を引きますね。
通常、この場所は写真を撮る人でごった返しています。
橋の向こうは住居があるだけで、特に何もありません。
私は高い所が苦手なので、もっぱら手前で待機しています。
ホームや店先にいる猫や犬にも注目
たびたび見かける十分駅のホームでくつろいでいる猫や、
店先には、オーナーが飼っている猫や犬がのんびり過ごしている光景を目にします。
台湾では、犬は首輪はしていますが、くさりに繋がれていないことも多いんです。
人を襲うこともなく、他の犬と喧嘩をすることもなく、おだやかなんですよね。
かわいい犬猫の姿にも癒されます♡
トイレの場所
トイレは2か所あるのですが、1か所は開いてないこともあります。
ひとつは十分の駅を出てすぐです。
トイレに行きたければ、ここで先に済ませた方がいいです。
トイレットペーパーは大きなロールが入り口付近にあるので、先に必要な量をとってください。
ふたつ目は、駅寄り端っこのランタンの店のこの坂を登ると、左手にある建物内にあります。
この建物は文化センターなので、開いていないこともあります。
開いていれば自由に使えますし、駅横のトイレに比べて空いています。
こちらのトイレにトイレットペーパーがあったかは記憶にないです。すみません。
いずれにせよ、ポケットティッシュは台湾旅行では必需品なので、念のため携帯をお願いします。
気になるランタンの回収
ランタン飛ばしは滅多にできない楽しい思い出になりますが、飛ばしたランタンのその後も気になるところです。
2020年はコロナで観光客が激減していますが、それまでは毎日毎日、凄い数のランタンが飛ばされていました。
当然、このランタンたちはどこかに落ちます。
私は十分に行くときは車のことが多く、山肌に落ちているランタンや、線路内に落ちているランタンを何度か目にしています。
線路内に落ちたランタンは、おじさんが拾っていました。
線路内のは危ないので、チェックが義務付けられているのかもしれません。
山などに落ちたランタンは、ボランティアが拾ったり、住民が拾ったりしているそうです。
ランタンを所定の場所に運べば、お金もいくらか支払われるとのこと。
それでも、全てのランタンが拾えてるとは到底思えません。
そのうちにランタン飛ばしは禁止になる、という話も聞いたことがあるくらい、環境破壊が問題視されています。
今後は、環境を破壊しない水に溶ける素材で作るなどの対策をして、ランタンの風景(十分の観光産業)を守っていくのか、動向が気になるところです。
本当に願いが叶ったエピソード(完全に実話)
私の母は、毎年台湾旅行をしている台湾通です。
そんな母に全てのプランをお任せして、母娘旅行をしたときに、十分に初めて訪れました。
当時の私は、39歳。
独身で彼氏もいませんでしたが、ダンスやゴルフをしたり、気の合う友人と遊んだりと、自由気ままな生活を楽しんでいました。
40目前に遊びまわっている娘をみて、母は心配していましたが、
「焦ったってしょうがないよ、そのうち誰か現れるさ」
と、本人はのんびりとしていました。
そして、当時、口癖のように「私はイタリア人のマルコスと出会うんだ」と周囲に豪語していました。
イタリアに行ったこともないくせに、イタリアが好きで、きっとイタリア人と気が合うと妄想上の未来の彼をマルコスと名付けていたんです。
今思えば、変なヤツです。
さて、初めての十分で、ランタンに私はこんな願いを書きました。
とうていイタリア人には見えない、似顔絵まで書いています。
完全におかしなヤツです。
しかし、当時は純粋な気持ちで書いたんです。
そして、出逢えますようにと願いを込めて、母と一緒にランタンを飛ばしました。
妄想のマルコスは空に飛んでいきました。
そして、なんと翌日に、イタリア人マルコスならぬ、台湾人マルコスに出逢ったのです。
出逢いから結婚までのストーリーは、別の記事で紹介していますので、ここでは省きます。
このように、私の人生では、たまにスピリチュアルなことが起こります。
なんとなく台湾の神様とは相性がいいような気がしています。
その後、台湾人マルコスと一緒にイタリアに行くことにもなります。
人生って面白い!
可能性は無限大ですね。
お気軽にコメントください
はじめまして。TOCFLについて調べてたら、このブログに辿り着きました。
ディズニー映画ラプンツェルみたいな事を現実に行われてるんですね。おもしろそうです。
ハルキさん
はじめまして。
TOCFLを調べていてランタンの記事にたどり着くこともあるのですね。
ラプンツェルにより近いのは今月2度行われるランタンフェスティバルですね。
https://taiwanmarcos.com/lantern-festival-2024/
今年はもう終わってしまいますが、来年以降機会があったらぜひ!