コンセプトも日本語も面白い台湾の超老舗洋菓子店「郭元益」のタピオカミルククッキー

台湾グルメ


こんにちは、台湾のゆっこです。

春節前にフルーツやお菓子を色々といただきました。

以前、フルーツはこちらで記事にしています。



今日は、いただいたお菓子の中で斬新で面白いアイデアのクッキーがあったのでご紹介します。

マルコスの英語の生徒さんから、郭元益グォユェンイーという洋菓子店のクッキーをいただきました。

かわいらしいイラストの中に、タピオカミルクティーの絵があります。



箱を開けてみると、左と右にデザインと色が若干異なる、2種類のクッキーが入っています。



ふたの裏に中国語、英語、日本語の三か国語で説明が書いてあるので、読んでみましょう。



中国語…
所々どう発音するのか分かりませんが、なんとなく意味はわかります。
両方の味を一緒に食べるとタピオカミルクティーになるということのようです。



英語…
なるほど、これを読むと白っぽい方はアッサムティ味で、中国語で読めなかった「阿薩姆」がアッサムだと学びました。



日本語…
ん~、言いたいことは伝わるけど、所々妙に気になる!



わりと大きめのメーカーの商品でも、台湾ではこのような絶妙な日本語訳をよくみかけます。

日本人か日本語堪能な人は山ほどいると思いますが、なかなか正式に翻訳をお願いしないものなのでしょうか。

私が知り合いなら、クッキーくれたら喜んで翻訳します

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では、二種類の味のクッキーを一度に食べるとタピオカミルクティー味になるのか検証してみましょう。

まずは、白っぽい生地に茶葉が点々と見えているアッサムティのクッキーです。

封をあけると、とてもいい紅茶の香りがしました。

一口かじってみると紅茶の香りが広がって、とても好みの風味でした。



次に、茶色っぽい黒糖のクッキーを食べてみます。

アッサムティよりも少し甘味が強く、黒糖の香りもしっかりとして美味しかったです。



さてさて、一緒に食べるとタピオカミルクティーになるのかな?

マルコス姉も一緒に、モグモグ、パクパク…



結果、私たちの口の中ではタピオカミルクティーにはなりませんでした。

面白いコンセプトですが、「二つのクッキーを食べている」という、ごく普通の感想が2人の口から出るという結果に。

でも、クッキー自体はとても美味しかったし、実験をしているみたいで楽しかったです



さて、実験をしたあと、ふたの「郭元益」の文字の下に1867と書かれているのに気づき、老舗だったんだと興味がわいたので少し調べてみました。

ホームページのトップに台湾ドラマでよく見る人気俳優さんの写真がどーんと出てきました。

これはただの老舗ではなさそうな…

すると、なんと1708年に創業者のご先祖である郭龍氏が、中国福建省から台湾に渡り、士林に住み着いたところから歴史が始まっていました。

その後、1867年に郭梁楨氏が士林に洋菓子店をオープン。
先祖伝来の風味を継承したクッキーやケーキの販売を開始しました。

1905年には二代目へと継承され、現在は三代目となる郭欽定氏が受け継いでいるということです。



なんとも熱い洋菓子店ではありませんか!

日本語堪能なマルコス姉と日本語を茶化しながら食べちゃって、なんだかごめんなさい。

脈々と伝統が受け継がれた洋菓子の老舗「郭元益」の「台灣奶茶餅乾(タピオカミルクティクッキー)」、ぜひ機会があればお試しください。

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