こんにちは、台湾のゆっこです。
先週の土曜に日台共同ドラマ「路」が終わり、すぐに影響される私は猛烈に高鐵(台湾新幹線)に乗って高雄への旅行に行きたくなりチケットをとりました。そして、初めて行く高雄旅行に向けて、ワクワクしながら美味しい店や観光地を調べています。
そんなわけで、なんとなく高雄に注目していたので、高雄市長罷免のニュースには大変興味がわきました。
私が台湾に引っ越して間もないころに行われた市長選挙があったのは2018年11月です。当時は、台湾の政党も良く知らなかったのですが、韓國瑜が高雄市長に当選したあとのお祭り騒ぎが他のどこの市よりも大げさで、少し引いたことを覚えています。
その市長が、台湾史上初めて罷免(リコール)されました。
なぜリコールされたか?
2018年11月に行われた市長選に勝った韓國瑜の公約のひとつに、「総選挙には出馬しない」というのがあったにも関わらず、2020年1月の総統選に出馬し、総統選期間中は3カ月も休職しました。
また、差別的発言、市政の荒廃、市政満足度の低さなどが理由に挙げられています。
そんな韓國瑜の市長としての無責任な姿勢に、複数の民間団体が「市政を軽視している」とリコール運動を始めました。
韓國瑜を高雄市長に選んだものの、いざ迎え入れてみると期待とは全く異なる人物、働きに市民はがっかりし立ち上がったのですね。ちなみに、韓國瑜は台湾の2大政党のうちの一つ、国民党に属しています。国民党はC国と密だと言われています。
台湾のリコール成立条件は?
リコール成立条件は、簡単なものではありません。
まず、就任1年未満の者は罷免できません。
罷免可能な時がきたら、有権者の1%以上の提議人による提議書を選挙委員会に提出します。高雄市の有権者数は約230万人なので、2万3000人以上の定義書が必要になります。
定義書の審査が通過したら、直轄市市長の罷免案の場合は60日以内に有権者の10%以上の署名を集める必要があります。高雄市の場合は、23万人以上の署名が必要になるわけですが、実際には約38万人の署名が集まりました。
ここで初めて、住民投票の条件クリアとなります。
住民投票では、リコールの賛成票が反対票を上回り、さらに有権者数の4分の1以上になればリコール成立となります。高雄市の場合は、57万5000票以上の賛成票が必要になります。
投票結果は、必要表を大幅に上回る93万9090票の賛成、反対票は2万5051票で、韓國瑜は罷免となりました。
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