こんにちは、台湾のゆっこです。
もう今年も残すところ数週間になってきましたね。
台湾も時おり夏みたいに暑い日がありつつ、肌寒い日が増えています。
今回は不運話のお裾分け回となりますので、年末にそんな話は聞きたくないという方は退散願います。
11月はトラブルのてんこ盛りでした。
まあ、どうしてこんなにも続くのかというくらい色々とありました。
まず11月中旬に差し掛かったあたりで、車が突然壊れました。
それもマルコスが走行中に何の前触れもなく突然エンジンが止まるという、大変危険な状況でした。
職場に向かうため山道を抜けるルートを走っていたら、頂上をすぎたあたりで突然エンジンが停止。
再度かけてもかからず、下り坂を惰性で何とか下山。
その後、エンジンが通常通り動いたので、仕事を終え帰宅までは問題なく走行できました。

翌日にピットショップに検査をしてもらうも、運転中にエンジンが止まるほどの重大な故障も見つかりませんでした。
それに、急にピタッとエンジンが止まることはかなり稀だそうで、ベテランのピットショップのオーナーも首をかしげていました。
午前中いっぱい検査をしてもらったのですが故障個所がなさそうだったので、マルコスは午後からの仕事に向かうためにこの日も運転をしてしまったのです。
すると、なんと高速道路を走行中に突然エンジンが止まってしまいました。

二回目ということもあり、前日よりは冷静に対処できたとは言っていましたが、想像すると本当に恐ろしい。
今回はエンジンをかけたらかかったそうで、少し前進、またエンジン止まる、エンジンかけて少し前進、エンジン止まるを繰り返し、なんとか一般道に降りることができたそうです。
両日とも奇跡的に事故がなかったことが不幸中の幸いでした。
これ以上はこの車で運転するのは危ないということで、色々と話し合い車を買い換えることにしました。
そんな車のトラブルがあった日の夜、家に2つあるバスルームのうち普段使用している寝室横のバスルームの電気式給湯器が突然壊れました。
マルコスが帰宅後にシャワーを浴びていると給湯器のスウィッチパネルが完全にOFFになったそうです。
修理業者さんのスケジュールがいっぱいだったため、修理に来てもらうまでの10日間はもうひとつの一人用のシャワールームを使うことになりました。
太郎とふたりで入るには小さすぎるシャワールームですが、太郎はこのイレギュラーを楽しんでいる様子。
この不便さを楽しめる子どもの無邪気さに救われました。
10日後にようやく修理のおじさんがやってきました。
原因は電熱菅の故障ということでした。
収納スペースだと思っていた天井の四角い穴の中に給湯器のタンクが潜んでいたという新たな発見もありました。

脚立に上りタンクに手を伸ばし、修理のおじさんがうんうん言いながら壊れた部品を交換してくれました。
(おじさん呼ばわりしているけど、きっと私と同年代。いつまで経っても自分をおばさんと認めない意固地な私。)
腕をずっとあげっぱなしの体勢を保つのはさぞかし疲れるだろうな、そりゃうんうん声も出るよな、と思いながら様子を見ていました。
一方、マルコスが不在だったため、事前に日本語堪能なマルコス姉に通訳をしてもらうお願いをしていました。
おじさんがうんうんと部品を交換してくれている間、マルコス姉と電話を繋いでずっと話をしていて、それはそれで楽しかったです。
ちなみに、これが古い電熱菅。

この建物が7年くらいなので、初めての交換だとすると7年くらい使用されたものになります。
交換に4000元かかりました。(費用はオーナーさんもちです)
トラブルはまだ続きます。
給湯器が故障している10日間に、マルコスが現金が入った封筒を無くしました。
なんとマルコスは財布代わりに台湾ではお馴染みの赤い封筒「紅包」に現金を入れて持ち歩いていたそうです。

財布はあるけど大きくて邪魔なので紅包を使っていたとのこと。
封筒では落としても音がしないし、軽いからなくなっても気づきにくいし、大人の男としてちょっとどうなのか…
普段あまりマルコスが現金で買い物をするところを見ないので、紅包財布の存在に気付きませんでした。
新しい車を買うまでの間はタクシーで仕事に行ったり、色々と雑務もあって落ち着かなかったりと、イレギュラーが続いていたので、どこかに落とした可能性も高い。
もう見つからないだろう。
諦めていたのですが、後日、マルコスが路肩に停めていた古い車の荷物を整理しているときに見つかりました。
「見つかった!」との速報が写真付きで家族のグループLINEに送られてきたのですが、紅包がなんともヨレヨレのボロボロ。
いくら物を大切にするにしても限度があるだろう、という状態でした。
新しく小さめのお財布を買うことにして、マルコスも大人の男に近づいたのでこれも不幸中の幸いとしましょう。
最後に、これは我が家だけではなく、基隆のある地域一帯に大変なトラブルが発生しました。
なんと水道水にガソリンが混ざるという事故が起こったのです。

八堵抽水站という水供給施設の水源のひとつである基隆河の上流がガソリンで汚染されていて、それが水道水に混ざり、ある地域一帯に供給されてしまいました。
我が家も対象地域に入っていました。
汚染発覚後はすぐに基隆河からの水源はストップし、別のダムに切り替えが行われましたが、水道管に混ざってしまった汚染物質を取り除いたり、施設の洗浄、汚染元の特定に時間がかかります。
また、台湾は集合住宅が多く、建物の上の大きなタンクに水が溜められて各家庭に供給される仕組みになっています。
きれいな水が供給されるようになっても、タンク内に一度ガソリンが混ざってしまっては、浮いた油分は自然には取り除かれません。
そのため、貯水タンクの清掃も必要になります。
更に、汚染されてしまった浄水器のカートリッジも交換が必要です。
うちは水道に直接つけるタイプと、シンク下に設置するしっかりとした浄水器の2種類を使っていますので、かなり痛い出費になります。
マルコスは平和な顔をしていますが、こういう時の行動力はあります。
すぐに政府に電話をして、現状を確認したり、水の汚染によって掛かる費用などを訴えていました。
当然、同じような苦情が届いたようで、ある日、基隆政府公式LINEでこのような連絡がありました。

「浄水器に関する費用は一律1000元補助します。」
正直なところ、全然たりません。
しかもわりと最近カートリッジを交換したばかりという…(涙)
タンクの清掃代、購入した飲み水代、水道代そのものなどに関しては、政府が費用負担してくれるようです。
ガソリン汚染については調査が進んで、犯人の証拠などもしかるべき機関に提出済みのようです。
犯人は誰なのか、個人なのか企業なのか、こういう時に台湾は容赦なく犯人に厳罰を加えるイメージがあるので今回はどのような法的措置がとられるのか、気になるところです。
今日まで約2週間、集中的な観測や洗浄などを終えて、水質が全ての基準を満たしていることが確認されたようです。
本日よりから八堵抽水站は通常通りに水の供給を再開するとのことです。
11月は不幸中の幸いもあれば、予定外の大きな出費があったり、生活が普段通りじゃなかったりと、心身共に落ち着かない1か月でした。
でも、ようやく色々とひと段落しました。
これで年内の毒を全て出し切ったはず!
12月は平和に過ごして、穏やかな新年を迎えたいものです。





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