大量に着物を盗まれた一人暮らしの高齢女性の話

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こんにちは、台湾のゆっこです。

台湾とは関係のない話ですが、日本に住む母の友人Kさんの身に実際に起きた話を共有します。

同じようなシチュエーションになることがあったら、ぜひぜひお気を付けください。



Kさんは夫も息子も亡くし、横浜の自宅で1人暮らしをしている70代後半の女性です。

普段は豪快な雰囲気で見た目も若く、自転車でどこにでも行ってしまうような方なのですが、さすがに家族を次々に亡くして一人になってしまい意気消沈していました。

Kさんは北関東の出身で、地元には実家が残っていて、何年もの間横浜の自宅と北関東の実家を行ったり来たりする生活を送っていました。

一緒に住んでいた家族を2人とも失ってしまい、色々と考えた末、Kさんは横浜の家を売り、北関東の実家に引っ越すことにしました。

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横浜の自宅を売るにあたり長年ため込んだものの整理をすすめていたKさんは、ピアノやたんすなどの大きなものは業者に依頼して売ったり処分したりすることにしました。

ある程度大物を処分した後に、いつものように北関東の実家で過ごし横浜の自宅に戻ると、大切に保存していた着物がごっそりと無くなっていることに気づきました。

中にはKさんのお母様から受け継いだ着物もあり、価値のある高価な着物もたくさんあったそうです。

そして憎たらしいことに、空き巣は高価な着物ばかり30枚ほど盗んでいったと言います。

Kさんは怖くなり、私の母にしばらく家に泊めてくれないかとお願いをしてきたそうです。

母はもちろんKさんを受け入れ、空いている部屋にKさんを泊まらせて、気持ちが落ち着くまでいてもらうことにしたそうです。

Kさんは数日間経つと気持ちが落ち着いたようで、自宅に戻って試しに一晩過ごしてみると帰っていきました。

翌日、母にもう恐怖心も薄れたようで大丈夫だったと連絡があり、そのままKさんは前のように自宅で寝泊まりをしています。

Kさんが泊っていた数日間は、こたつでみかんを食べながらテレビを見たりお喋りをしたりと、おばさん2人の修学旅行のようで母にとっても何だか特別な経験になったそうです。



さて、Kさんの家に入った空き巣ですが、着物の中でも高価なものを選んで盗んだということは、それなりの専門知識が必要なので、前情報があって盗みに入ったとしか思えません。

ということは…ピアノや大きな家具を処分するのに依頼した業者が怪しい!

という話になりました。

清掃業者や引き取り業者は裏組織と繋がっていることがあると聞いたことがあります。

家に堂々と入ることができて、隙を見て他の部屋を物色でき、家主から家族構成や生活状況などの情報を雑談に交えて聞きだすことも可能です。

Kさんが気づかぬうちに、どうして売るのかを聞かれて、引っ越すことを伝えてしまい、その話の流れで北関東と行き来していてたまに留守にしていることを話してしまったかもしれません。

Kさんが1人暮らしをしていることも、雑談から聞き出すことは容易です。

更に、Kさんの家は敷地が広くて泥棒に入りやすい構造だそうです。

着物は金銭的価値だけでなく、Kさんとお母様との思い出もたくさん詰まっていただろうと思うと、本当に腹が立つ事件です。



今回の件で、引っ越しに限らずどうしても家に業者を入れる状況になったら注意すべきことを考えました。

まずは安全そうな業者を選ぶこと

次に、他の部屋のドアは閉めて、作業中は業者から目を離さないこと。

最後に、どんなに相手がよさそうな人に見えても個人情報は一切話さない

余裕があるなら、「うちにはピアノくらいしか売れるものがないから助かったわ」なんて帰り際に言っておくといいかも知れません。

母は日本もどんどんと物騒になっていると感じているそうです。

母は電話の最後に、うちは全然お金ありそうに見えないし、家の裏は他の家の玄関から見えるし、すぐ近所に豪邸があるからあっちに行くでしょ、なんて言って笑っていました。

私も他人事ではなく、台湾でも十分に気を付けて生活をしようと思った出来事でした。

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