基隆のディープでピンクな場所に迷い込んだ話(2/2)

基隆うぉ~く


こんにちは、台湾のゆっこです。

ひとつ目の踏み切りから二つ目の踏み切りまで、地図を確認すると距離にして200mほどでした。

龍安街という通りを抜けたらすぐです。



太郎の手を引き龍安街への角を曲がって数十メートル歩くと、二人の女性が目に入りました。

道路沿いの家の窓の内側、つまり部屋の中に30代くらいの女性、窓の外には初老の女性が立っていて、話をしていました。

これだけなら、窓越しの井戸端会議というだけなのですが、様子が違ったのです。

その30代くらいの女性は窓枠に片腕を置き、長い髪に濃いお化粧、そして冬にも関わらず薄着でした。

これってもしかして…



更に道を進み注意深く周囲の建物を見てみると、普通のカラオケ店ではなさそうな「卡拉OK」という看板、ピンクや紫の「小吃店」の看板と中が全く見えない作りの入り口、そして快樂などの文字が目に入ってきました。

龍安街を抜けて二つ目の踏み切りに着いたときには、違和感は確信に変わり、ここは大人のおピンクなエリアなのだと断定。

もちろん太郎は踏み切りを目指して歩いているだけで、何も気づいていません。

目的地に着くと、嬉しそうに踏み切りがカンカンと音を鳴らし始めるのを待っています。



このとき、傍らに椅子に座ったおばあさんがいて、その目線が少し気になりました。

確かに、小さな子を連れてくるエリアでもないし、明らかによそ者の私たちが踏み切りを嬉しそうに眺めているのは異質なのかもしれない。

しばらく待っていると踏み切りが鳴り始めました。



太郎が踏み切りの音や点滅を楽しんでいる間も、おばあさんはこちらを見ています。

おばあさんがいた位置は、先ほど歩いてきた龍安街と線路の間にある建物沿いの細い通りの入り口でした。

言葉で説明するのは難しいので、地図に赤い線を引きました。



地図では建物がまばらにしか描かれていませんが、実際には龍安街沿いは建物がずっと並んでいるので、線路と建物の間に薄暗い通路がありました。

ストリートビューで見るとこの丸のあたりに椅子に座ったおばあさんがいて、ずっと私たちの様子を見ているので、私もチラチラと見る度に目が合うといった感じでした。



おばあさんが座っていた場所から続く線路沿いのこの通りこそが、ディープでピンクなメインストリートだったことを後に知ることになります。

地図に赤い線を引っ張った通り、まさに昭和の赤線を彷彿とさせる場所だったのです。(意味分かる方いますかねぇ?)



後日、龍安街というキーワードで調べて行くと、線路沿いの通りが鐵路街てぃえるーじぇと呼ばれる台湾三大置屋のひとつであることが分かりました。

いくつか記事を読みましたが、山林生活という方のこちらの記事の後半に鐵路街の由来が書かれているので興味のある方は読んでみてください。

私娼窟は遊郭の名残りだった!台湾三大置屋「基隆鐵路街」
本日は台湾北部にある観光地「九份」に来ております。19世紀末に金鉱山として栄えた街で、その当時の雰囲気を味わえることから観光スポットになっているようです。千と千尋の神隠しのモデルになった場所と噂された



マルコスに「鐵路街って知ってる?」と聞いてみたら、線路沿いの細い通りは一般的にそう呼ぶけど、ここがそういった場所とは知らなかったそうです。

なので私が説明してあげました、えっへん。

ま、マルコスがやたらと詳しくても少し複雑なので、知らなくてよかったですけどね。



さて、更に興味深いことに、大人なお店がある怪しい雰囲気のお店ばかりではなく、健康的で清潔感がある素敵なドーナッツ屋さんにも巡り合いました。

おばあさんの傍らで踏み切りを観察しているときに、次の電車が来るまで待ち時間があったので、スマホで周囲のお店をチェックすると、踏み切りから100mもない距離にMiss HanHan Donut地図リンク)というドーナッツ屋さんを発見。

口コミもいいので行ってみると、店内はきれいで、とても感じのいい女性の店員さんがひとりで対応してくださいました。

学生時代に日本語を勉強したことがあるとのことで、可愛らしい日本語で太郎にも話しかけてくれました。

材料にもこだわりがあるようで、とても好感がもてるお店でした。



メニューはこちら。



店構えの写真を撮り忘れましたが、台北にもありそうな、お洒落でシンプルな入り口でした。

味も美味しかったので、次回からも踏み切りツアーとMiss HanHan Donutはセットとなるでしょう。



以上、鐵路街おばあさん(受付嬢?)素敵なドーナツ屋が混在する不思議な場所に4歳児と迷い込んだ、ある晴れた日曜日の思い出でした。

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