こんにちは、台湾のゆっこです。
今日は台湾とは全く関係のない話題です。
先日の国会で大批判を受けた岸田総理の発言をご存じでしょうか?
「育児中など様々な状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押しして参ります」
出産、育児をなめとんのか!?
と、子育て経験のあるお母さんたちから怒号が聞こえてきてもおかしくない発言です。
「産休、育休」という字面からのイメージで、子育てに主体的に取り組んでこなかったであろう政治家の男性陣は、子供と家でのんびりすごしているから余剰時間があるのだと思っているのでしょう。
学び直しなんてする時間があったら寝たいわ、というのが本音というか現実です。
女性の子宮は、出産時には非妊娠時の1000倍にまで膨らみます。
出産をすると、子宮に毛細血管の根を張っていた胎盤がべりべりと剥がれ落ち、子宮はするとするすると縮んでいきます。
身体は交通事故にあったくらいの大きなダメージを受けているそうです。
そして、経腟分娩では会陰切開の傷が痛むでしょう。(私はこれ)
経腹分娩では術後の傷が痛むでしょう。
また、出産と同時に妊娠ホルモンから授乳ホルモンへと一気にスイッチが切り替わります。
このホルモンの切り替わりを男性が体験したら気が狂うとも言われています。
待望の赤ちゃんを何時間も、人によっては三日三晩寝ずに陣痛に耐え、出産を終えたら今度は待ったなしで赤ちゃんのお世話が始まります。
血液で出来ている母乳を数時間おきに与えるのです。
ミルクの場合は、ミルクを与えたら、1日に何度も哺乳瓶を消毒します。
母乳を与えていると喉がカラカラに乾いてきて、眠気に襲われながら、赤ちゃんを落としてはいけないと必死に目をこじ開けます。
慣れてくると授乳をしながら寝落ちて、赤ちゃんを抱いたまま1時間以上も寝てしまい、身体がバキバキになって目覚めます。
気を抜くと乳腺が詰まって、出産後にもこんなに痛いことが待っていたのかと悲鳴をあげます。
顔洗ったっけ?
あ、まだ歯を磨いてないや。
トイレ行きたいけど、今は動けない。
寝かしつけに1時間もかかったのに、10分で起きちゃった。
床に転がっているオムツは昨日のだっけ?
ああ、洗濯物干さなきゃ。
哺乳瓶の消毒しなきゃ。
なんかイライラする。
なんか泣きたくなる。
この体形は元に戻るのかな。
会陰の傷はきちんとくっつくのかな。
ああ、胸が張ってきた、痛い、こんなときに限って起きないよ。
搾乳しなきゃ。
ご飯もちゃんと食べないと。
ああ、眠い。
でもあれもやりたい。
でも頭が働かない。
これが現実です。
こんな状態でどう勉強しろと?
3日でもいいから、授乳以外の赤ちゃんの世話を全てやってみてから、子育て支援とやらを考えていただきたい。
ズレまくっていることに気づいていただきたい。
私も子供を産んで育てて、初めて大変さが分かりました。
世の中のお母さんたちはこんなに大変なことをしていたのかと、かなり遅いですが気づきました。
と同時に、今まで知る機会がなさすぎたのだとも思いました。
義務教育で性や出産育児について、もっと踏み込んだことに触れたり、
母親だけでなく父親に対する勉強や体験の場を義務化してもいいかも知れません。
もちろん我が子はとびきり可愛くて、大変ながらも幸せを感じながら子育てをしている人が大多数だとは思います。
一方で、産後うつで命を落とす人もいるくらい、出産育児は大変なことなのです。
もっと現実をみて、国民が納得する子育て支援を考えて欲しいものです。
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