こんにちは、台湾のゆっこです。
我が家の玄関ドアのロック仕様が、とても謎です。
その謎仕様のおかげで、私は家の中に軟禁されました。
軟禁されたいきさつ
ある日の、午前のこと。
「急に旧友からランチに誘われたから、ママは出かけるね。今日はひとりでご飯食べてね」
とマルコス母。
カジュアル台湾ではよくある、急な誘いです。
「オーケー、いってらっしゃい」
と私。
しかし、マルコス母は、前日に歯のない義理伯母大阿姨の車の中に、家の鍵を置き忘れてしまったと言います。
「それなら、私のを使えば大丈夫」
と、うっかり鍵を貸してしまったことで、我が家に軟禁されることになりました。
15時半くらいに、屋上に干したタオルを取り込もうと、玄関を開けようとしたときに、気づいたのです。
ドアが開かない。。。
外から鍵かけられてるじゃん。
・・・・・
ってことは、中から開けられないじゃーん!
我が家の玄関は、外から鍵を掛けられると、内側からも鍵がないと開けられない仕様なんです。
玄関ドアの謎の仕様
台湾の玄関は、大抵2重扉になっています。
2重扉は今回の件と関係ないですが、日本と違うので紹介しますね。
内側の扉

外側の扉

ここからが本題。
内側の扉の、鍵の部分を見ると、鍵穴とつまみが縦に並んでいます。

内側からは、つまみを回してもロックができるし、
鍵を使ってもロックができます。

外側からは、鍵を使ってロックするのみです。

そして、下の写真から分かる通り、
つまみと鍵は全く連動していません。

勘のいい方は、おわかりですね。
内側から鍵を使ってロック
→外側からも鍵で開けられる
内側からつまみでロック
→外側から鍵では開けられない
外側から鍵でロック
→内側からも鍵で開けるしかない!
ということで、マルコス母に、外側から鍵でロックされたので、鍵がないとドアが開けられなくなり、軟禁されてしまったのです。
こちらが、鍵です。
この鍵をこんなに欲したことはありません!

今回は、屋上のタオルを取り込みたいだけでしたが、これが思った以上に精神的ダメージがありました。
- 自由に外に出られないことのストレス
- 火事や地震が起きたときに、外に逃げられないという恐怖
大げさに聞こえるかもしれませんが、牢屋に入れられて自由を奪われる人たちのことまで想像してしまうくらいのストレスでした。
自由を愛する私には耐えられない!
牢屋にだけは入るまい!
と妙な決意をする。
さっそく、その日の夜にマルコスに、起きたことと私が何を感じたかを話しました。
そして、そもそも人数分しか鍵がないのは不便だと、鍵のコピーをひとつ作ることになりました。
まぁ、私が鍵を貸さずに、内側からつまみでロックすればよかったんですけどね。
すっかりドアの謎仕様のことを忘れていました。
外側のガラスの扉も仕様は同じです。
鍵は少し小さいサイズで、内扉と共用ではありません。

セキュリティー対策なのでしょうが、ハマると今回の様にやっかいなことが起こります。
内側からつまみで鍵をかけて、仕事から帰ってくるマルコスとマルコス姉を締め出す、というのはわりと頻繁に起こります。
そんな時は、玄関チャイムで「開けてくれー」と合図があります。
そもそも、私たちの住んでいるマンションは、防犯対策がわりと厚いです。
エントランスにセキュリティーが24時間常駐。
敷地内にいくつか建つマンションへの入り口は、夜7時以降は施錠され、住人だけがもつ特殊な鍵でしか開かない。
そして、玄関は謎仕様の2重扉。
それなら、玄関は普通の仕様でもいいような…
ちなみに、この鍵の仕様は、台湾の一般的な仕様というわけではありません。
軟禁の結末
出られない~と、マルコス母にいつ帰ってくるのかとメールを送った15分後くらいに帰ってきたので、軟禁ストレスはすぐに解放されましたとさ。
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